86/BRZ

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RACE REPORT

2018.10.29 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第8大会 第9戦 鈴鹿・決勝
井口・久保ともにトラブルで有終の美は飾れず
いよいよ最終戦を迎えたTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race。そのステージとなるのは、開幕戦と同じ三重県・鈴鹿サーキット。この1年間の進化を見て取れるレースといえるでしょう。
すっかり秋を迎え、気温も低め。マシンの負担は低めではありますが、マシンのパワーは上がり、全体的にスピードアップします。テクニカルなコース前半と、ハイスピードなコース後半が組み合わされた鈴鹿サーキットは、ドライバーにとってチャレンジングでもあり、リスクが大きなコースでもあります。それだけにドライバーはテクニックを要求されることになります。

  エントリー台数はクラブマンシリーズが88台、プロフェッショナルシリーズが38台、トータル126台でした。そのうちSUBARU BRZは、クラブマンシリーズが6台、プロフェッショナルシリーズが2台の、合計8台です。(注/プレビューではクラブマンシリーズのエントリーは5台とお伝えしましたが、レース直前になって86からBRZへ変更したドライバーが居て、計6台となりました)

  2組に分けて実施されたクラブマンシリーズの予選ですが、各組上位20台が決勝Aレースに、それ以下が決勝Bレースへと進むことになります。鈴鹿サーキットのフルグリッドは40台なので、エントリーした88台のうち、8台が予選落ちする計算です。それだけに激しい予選が展開されました。
予選1組は、夜半から降り続いた雨が完全には上がらず、路面は少しずつ乾いていくという難しいコンディションの中でスタートしました。その影響もありコースアウトするマシンが続出する中、予選終了1分30秒前で赤旗中断。そのまま予選は終了となりました。予選結果は#315舩井俊仁が自己最高位となる4位を記録、#14鈴木祐子が34位、#321三尾修が36位、しかし#150中嶋慎次は3分を切ることができず、43位となり残念ながら予選落ちとなりました。

  予選2組でもやはりコースアウトが目立つ中、残り5分の段階で赤旗中断。その後再開されたものの、タイムアタック中だったマシンが多く、再度のアタックとなりタイムは伸び悩みました。#89池島実紅が10位、#555朝岡優太は出走しませんでした。

  最終戦には、5名のスバルディーラーのサービススタッフが、CG ROBOT RACING TEAMのレースメカニックとして参加しました。三重スバル自動車桑名店の西山将広さん、滋賀スバル自動車草加店の寺井拓哉さん、名古屋スバル自動車春日井店の丹羽遼真さん、大阪スバル豊中店の澤井拓也さん、神奈川スバル湘南店の阿曽勇志さん、の5名です。
フルグリッドの40台で争われたクラブマンシリーズ決勝Bレースでは、27番グリッドからスタートした鈴木祐子が32位、31番グリッドだった三尾修が26位で、それぞれゴールしました。

  クラブマンシリーズ決勝Aレースは、7番グリッドからスタートの舩井俊仁が注目されましたが、15位でフィニッシュ。20番グリッドの池島実紅は18位となりました。

  #315舩井俊仁のコメント
「予選はタイヤの内圧がピッタリとマッチしたのが、結果につながりました。ただ決勝レースは上手くいかなかったですね。やっぱり上位トップ10くらいの選手たちは、速いです。ついていこうと思っていたんですけど、ちょっと無理でした。来シーズンはもっとしっかり練習して、トップ10で走れるようにガンバリます」

プロフェッショナルシリーズのエントリーは、CG ROBOT RACING TEAMの2人、#87久保凜太郎と#88井口卓人。開幕戦はダブル入賞を果たし、シーズンインで好スタートを決めることができました。
その予選、井口卓人はトップタイム争いに顔を出したものの、結果は9位。久保凜太郎は井口卓人から1秒以上も遅れ、27位となりました。

決勝レースでは、井口卓人は5位を争うセカンドグループの中でバトルを展開。6周目に8位へポジションを上げ、7周目のヘアピン進入で仕掛けたところ、1台をパスしたものの、その前のマシンに接触してしまい、大きくポジションダウンしてしまいました。最終的には13位となりました。久保凜太郎は少しずつポジションを上げ、15位にまで上昇していましたが、レース終盤にエンジンにトラブルが発生、チェッカーフラッグは受けたものの、21位でした。

シリーズランキングでは井口卓人が8位、久保凜太郎が15位となりました。
#88井口卓人のコメント
「レースはバトルしていたんですが、ボクのミスで、ポジションを失ってしまいました。今シーズンはポイントはコツコツと獲得していたんですが、一発の速さが出せなくかったのが残念ですね。シーズン後半は、ライバルのタイヤメーカーがニュータイヤを出して不利になりましたけど、そんな状況でも何とか3位表彰台に立つこともできたことは、良かったと思います」

#87久保凜太郎のコメント
「最後にトラブルが出てしまいました。それまでは順調にポジションを上げていたんですけど、残念です。今シーズンはちょっと取りこぼしが多かったですね。ポイントに絡めないレースが多くて、その原因はやっぱり予選が良くないのが大きいと思います。それは自分の課題で、少しずつ良くはなってきていると思うんですが、そのあたりがまだまだ足りないということなんですね」

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2018は全日程を終了しました。エントリー台数は着実に増えてきました。2019年シーズンについては、来年3月下旬、鈴鹿サーキットで開幕することがアナウンスされています。
2018.10.29 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第8大会 第9戦 鈴鹿・プレビュー
最終戦は今季2度目の鈴鹿が舞台・ 開幕戦でのダブル入賞の再現なるか?
今シーズン最終戦の舞台は、三重県・鈴鹿サーキット。GAZOO Racing 86/BRZ Race 2018の最終章は、開幕戦が開催された鈴鹿サーキットに戻ってきた形です。
テクニカルな前半・東コースと、ハイスピードな後半・西コースが組み合わされたコースは、ドライバーとマシンに幅広い対応能力を要求します。マシンのエンジンパワーはノーマルと全く同じですから、高速域を得意としているわけではありません。しかし水平対向エンジンを核とした低重心なパッケージによって、コーナリングスピードは高く、名物130Rのような高速コーナーや、難しい複合コーナーであるスプーンでも、速さを発揮します。それは同時に、ドライバーにもチャレンジングなレースとなるわけです。
最終戦のエントリー台数は、クラブマンシリーズが88台、プロフェッショナルシリーズが38台、計126台となりました。この台数は開幕戦よりも13台増えています。そのうちSUBARU BRZ勢はクラブマンシリーズに5台、プロフェッショナルシリーズに2台がエントリー、レースを戦います。
クラブマンシリーズには、#89池島実紅、#150中嶋慎次、#315舩井俊仁、#321三尾修、#555朝岡優太がエントリーしています。開幕戦では決勝Aレースに出場した舩井俊仁が30位、池島実紅がリタイヤとなっています。また三尾修は決勝Bレースで24位でした。今シーズンでのスキルアップを示す絶好の機会だけに、ドライバーたちの走りに期待したいところです。
また鈴鹿サーキットのフルグリッドは40台となっているため、決勝Aレースと決勝Bレースを合わせても80台。つまり予選落ちが出てしまう、厳しい予選にもなります。

プロフェッショナルシリーズは、CG ROBOT RACING TEAMの2台、#87久保凜太郎と#88井口卓人がエントリーしています。今シーズンの2人は、井口卓人が3位表彰台を1度、久保凜太郎は最上位が4位という結果で、シリーズランキングはそれぞれ8位、15位となっています。しかし振り返れば、開幕戦では久保凜太郎が4位、井口卓人が7位と、ダブル入賞を果たし、期待が膨らむシーズンインでした。
同じ鈴鹿サーキット。今シーズンの締めくくり、有終の美を飾るような活躍を見せてくれることでしょう。

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2018最終戦は、鈴鹿サーキットで10月27日(土)に開催されます。同時開催となるスーパーフォーミュラやWTCRとのスケジュールの兼ね合いで、10月27日(土)にクラブマンシリーズ、プロフェッショナルシリーズともに予選、決勝を行うワンデーレースとなっています。
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