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2023.03.20

SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2023、ニュルブルクリンクに向けて輸送開始

3月17日、本年5月に開催のニュルブルクリンク24時間レースに向けて、SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2023がいよいよ成田空港を出発しました。早朝の空港は冷たい風が吹き、雨予報が心配される中でしたが、辰己英治チーム総監督、沢田拓也チーム監督が出発間際まで見届けました。
3月13日に群馬県太田市のSTI作業場を旅立ったSUBARU WRX NBR CHALLENGEマシンは、同日中に成田空港にある日本航空(JAL)に届きました。機体へのローディングにあたって、車体の固定のために、タイヤサイズが小さいものに変更され、左右のドアミラーは縦方向に折り畳まれています。最後に空輸を利用した際と2018年同様、今回もJALの自動車専用輸送サービス「J SOLUTIONS WHEEL」を採用しており、空輸の安定した運航と、船舶よりも大幅な輸送時間の短縮により、ギリギリまでニューマシンを仕上げるための国内テストが重ねられてきました。
まず、空港の保税区域に持ち込まれたSUBARU WRX NBR CHALLENGEマシンは、二重にかけられたカバーが丁寧に外されます。JAL CARGOスタッフの皆さんによると、市販の乗用車輸送は取り扱うことがあるものの、レーシングカーの輸送は珍しいとのことです。苦労した点としては、車体の幅も長さも想定していた以上に大きく、プラットフォーム(車体を乗せる台)の大きさに対してギリギリのサイズであったため、作業は6名のスタッフで連携し、ミリ単位の精度で慎重に行われたそうです。地上高が低く、車体の底面がプラットフォームのサイドガイドに接触してしまう恐れがあり、またタイヤを固定するひつようがあったため、カットした木板をタイヤの下に挟み車体を持ち上げる工夫も施しているとのことです。なお、貨物室内に収容可能な高さのリミットが162cmと決まっており、NBRマシンはそのギリギリでした。
辰己英治チーム総監督は、マシンの発送を前にして、「今までのマシンとは異なり、エンジン、車体、シャシーとマシンとほぼ全てが新型で、大丈夫かなという不安がありつつも、やっとここまで来たなという思いで少しホッとしています。10回以上国内サーキットに運んで走り込み、走行距離も今までで最も多いと思います。テストを重ねて出てきた問題点も見えてきました。また、ディーラーメカニック、現地で合流するドライバー2名のチームワークやコミュニケーションを24時間の前の2つのレースで築き上げていくことが大切だと思います」とコメントしています。
その後、搭載予定であるフランクフルト行き旅客便の機体横に、SUBARU WRX NBR CHALLENGEマシンが並べられ、関わったJALのハンドリングスタッフらと辰己総監督、沢田監督の記念撮影が行われました。今回使用している航空機、ボーイング787-9は、SUBARUが機体の重要部品である中心翼の製造を担っている機種でもあります。そして、いよいよマシンを貨物室に積み込みます。JALの協力と特別な許可を得た上で、貨物室内までマシンを見届けました。SUBARU WRX NBR CHALLENGEマシンを積んだ飛行機は、定刻にフランクフルトに飛び立っていきました。今後、チーム先遣隊が4月上旬に渡独し、予選レースを含めた2回のレースを経て、ニュルブルクリンク24時間レースに挑戦します。
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