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2023.04.18

テスト出場のNLSはマシントラブルでリタイヤ

SUBARU/STIは、4月14日(金)・15日(日)の二日間、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催されたニュルブルクリンク長距離(NLS)シリーズ第3戦ADACランドストラッケントロフィー4時間レースに出場しましたが、決勝レース開始からまもなくマシントラブルでリタイヤを喫しています。
3月末にドイツに渡った本年のニュルブルクリンク(NBR)24時間レース挑戦車両「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2023」は、開発テストの一環としてこのNLSレースに出場することになりました。4月22日・23日の予選レースに向け、パフォーマンスと耐久性を確認する必要があるからです。4月上旬から現地に向かったSTIのエンジニアやメカニックは、サーキットに近いアデナウの街にあるガレージにてレース出場準備を行い、サーキットに向かいました。ドライバーは、カルロ・ヴァン・ダム(オランダ)とティム・シュリック(ドイツ)の2名です。
NLSレースシリーズは、グランプリコースとノルドシュライフェ(北コース)と呼ばれる森林を縫う区間の複合コースで競われますが、フルコースで行われるNBR 24時間レースとは異なり、グランプリコース内のショートカットを使うため、数100メートル短いコース設定となります。この時期のアイフェル地方は天候の変化が激しく、崩れると冷たい雨が降るスカッとしない天気です。さて、SUBARU WRX NBR CHALLENGEは、金曜日のフリー走行から走り出しています。
現地にいるチーム監督の沢田拓也は、「金曜日のフリー走行で、車両のチェック走行から始め、その後土曜日午前の予選アタックを開始しました。カルロからスタートして3周計測し、8分33秒341のベストタイムを記録しています。その後、ティムも同じく3周を好タイムで走行して、予選を終了しました。その後のチェックで冷却系に不具合の予兆があり、決勝に向けて対策を行っています。また、カルロのベストタイムはクラストップでした。単純比較はできないものの、昨年のクルマからは10秒以上速いことがわかりました。クラス2番手が9分20秒だったので、このクルマの実力が想定通りになっていると確認できました」と語っています。ドライバーのシュリックも今年のレースカーのパフォーマンスには満足の様子で、「これまでのマシンの中で最も速いし、改善点を挙げるのが難しいくらい」と話したそうです。
4時間の決勝レースは、土曜日にスタートとなりました。冷却系に考えられる対策を施し、全体の40番手からスタートしましたが、走り出してまもなく予選と同様の症状が再発し、ついにはエンジン房内に水漏れが発生したためピットイン。その場でリタイヤとなりました。決勝レースはグランプリコースを走ってホームストレートに戻ったのちスタートとなりますが、SUBARU WRX NBR CHALLENGEは3周目にピットインしており、十分に走り込むことができずに終了となりました。沢田チーム監督は、「原因は、エンジンを下ろして確認しなければ判明しませんが、国内で走り込んだ際には全く起きていないトラブルなので悩ましいですね。エンジン出力ダウンはありませんでした。いずれにしても、来週はスペアエンジンに載せ替えて、24時間レース本番に向けた予選レースに出場します。まだ何が起きるか未知数ですが、できることをしっかり準備しておきたいと思います」と語りました。
ドライバーのヴァン・ダムから次のようなコメントが届きました。「ニューカーのハンドリングはベリーグッドです。予選のペースは満足いくもので、明らかにGT3勢との差を短縮したと思います。2.4Lエンジンのパワーは素晴らしい。今回発生したテクニカルな問題は、チームがしっかり修復してくれると確信しています」
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