NURBURGRING 24H RACE

TOPIC COLUMN

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2024.08.09

NBRディーラーメカニックからのメッセージ

本年のニュルブルクリンク24時間レースから早くも約2ヶ月が経過し、全国のSUBARUディーラーから派遣された精鋭メカニックたちは、それぞれの地元に戻り日常業務に精を出しています。そんな彼らにNBRレース派遣を通じて感じたこと、変わった仕事への意識、後輩たちへのアドバイスなどのメッセージを寄せていただきました。都合上、彼らのメッセージの要点のみをお伝えします。
新潟スバル 宮澤匠
スバルに入社するきっかけであり、夢であったNBRメカニック。クラス優勝し、一生の宝物となる貴重な経験をさせていただいた今、今後の目標は後輩からNBRの舞台に立つメカニックを輩出することです。私は入社以来、2013年のNBRメカニックである先輩の背中を追いかけて日々の業務に取り組んできました。その先輩は、今回私の派遣が決定したときに大変喜んでくださいました。次は私がNBRメカニックを目指している後輩の指導や、今後入社してくる新入社員にも努力することの大切さ、普段の業務でのチームワークの大切さなど、少しでも自身の経験を言葉や作業などで伝えていけたら、と思います。努力を続けていれば、必ず目標は叶うということをようやく証明することができました。努力は人を絶対に裏切らないと思います。
富士スバル 新井龍一
ドイツに着くまでは少し不安な気持ちがありましたが、ドイツに着いて景色を見ると、「もうここまで来たなら、悔いの残らないように全力でやって全力で楽しもう」と覚悟を決めました。正直、体力的にはしんどい時もありましたが、毎日が楽しく、最高の思い出となりました。またディーラーメカニックの仲間たちも最初こそ少し距離感がありましたが、数日で打ち解けずっと昔からの友人のように感じました。やはり同じ目標に向かっていると自然と一体感が生まれるのだと思います。チェッカーを受けたときは、無事に終わった安堵感と楽しかった日々が終わってしまう喪失感を感じました。たった一台の車を自分達の持てる体力・知識・技術を総動員して走り続けさせることはメカニックにとって最高の仕事だと思います。
東京スバル 藤平啓史
レース本番までは、実際のレースを想定して、ハブのガタ点検や足回りの点検等、体に染み付けるように意識しながら仕事しました。また、車両がどのようになっているのか、締め付けトルクはいくつなのか等を出来るだけ頭に入れるよう努力しました。レースを通して、事前準備の重要さを改めて感じました。何か起こってからではなく、何が起きてもいいように準備をする事で、緊急事態に備えることは日常の業務でも大切な事だと再認識しました。また、現地で、同じ目標に向かって皆がひとつになって動いている姿を見て、これは店舗でも非常に重要な事だと改めて思いました。チーフメカニックとして皆をまとめ、他部署との連携を取りながら目標に向かう事に今まで以上に力を入れていきたいです。
岐阜スバル自動車 梶田耀平
当初は個人単位での目線や気持ちが強かったのですが、レースを通じてチームが最優先という意識が強くなりました。自分の役割を果たすことは大前提ですが、チームとして効率よく動くため、目立たなくても隙間を埋める動きをすることでチームに貢献できることがあると学びました。多くのスバルファンがサーキットにいらしており、これまでSTIチームがやってきたこと、私と同じように参加してきたディーラーメカニックの積み重ねを強く感じました。それはプレッシャーでもありましたが、同時にこの経験をさせてもらえた感謝の気持ちを改めて感じました。過去挑戦してきた方々のバトンを受け取らせてもらいました。次挑戦する方にもこのバトンを受け取ってほしいですし、こうした連なりや重みを感じていってほしいです。
滋賀スバル自動車 小森圭祐
いつもとは違う環境下で仕事をするため、日常ではあり得ないミスが起きるかもしれない。そう思い、普段以上に気を遣って作業をするよう意識しました。レースでは、部品の予備が潤沢にあるわけではなく、工具にしても故障したら換えが効かない。スタッフも持ち場のことを考えると人員はギリギリ。これは安全・確実を第一にやらないといけないと直感的に感じました。また、30人近いスタッフがそれぞれの持ち場でミスなく作業する。周到な準備があってこそですが、STIのチーム力の高さを感じました。私は、過去にNBRへ選抜された先輩をみてスバルへ入社し、NBRを目指したいわば「NBR 2世」です。次の目標は「NBR 3世を生みだす」この経験を多くの機会で発信し、一人でも多くNBRを目指す方を見出したいです。
京都スバル 久井雄太
本戦までに意識したのは、まずSTIが私を必要としたのはなぜだろうか、ということでした。選考会の際には、整備スキルだけではなく、気負うことなく楽しんでいた事が評価されたと感じました。以後、作業スキルはもちろん、得意な雰囲気作りを伸ばす事を意識していました。また、チームで自分のやるべきことが即座に理解できるようになるため、どこに気を配ればよいのか、どのような言葉や立ち振る舞いがが動きやすいのかを考え業務にあたっていました。レースでは、色々な方が集まったチームで、皆がクラス優勝という同じ目標に向かっていることが肌で分かり、お互いが阿吽の呼吸で繋がっているようでチームの雰囲気が1番良かったと感じました。今後こういうチームを作れる人になりたいと感じました。
岡山スバル自動車 流郷篤史
「ブローバイガスが普段より多い」、という些細な変化も安易に大丈夫と判断せず、原因追及が現場ではできないとわかれば、即座に「エンジン交換」という大がかりな作業でも、しっかり決断する。チームの決意の強さを感じました。この決断は監督一人が決めたことではなく、エンジニアそれぞれが連携して答えを導き出したもの。これこそがチームワークだと感じました。もっと走らせたかった。もっとピット作業がしたかった…。私のNBRはまだ終わっていません。この燃え切らなかった気持ちを普段の仕事で燃焼し、お客様というドライバーへの安心をしっかり届け続けよう。そのためには「個人」を伸ばすのではなくチームという「店舗」を伸ばしていく必要があります。STIに負けない良いチーム(店舗)作りをします。
福岡スバル 鈴木渉吾
得難い経験と学びの連続でした。フォーメーションラップ中に天候が変わり、タイヤとセッティングをドライからウェットへ変更するために緊急ピットインしてきた時には、かなり緊張しました。その後も天候が刻々と変化し、ついには濃霧のため長い中断となります。そんな悪条件のなか、マシントラブルやアクシデントが全くなく、念願のクラス優勝を果たせたのは、STIの確かなレースカーづくりと入念な準備、密なコミュニケーションの成果だと思いました。また、今回共に過ごしたSTIメンバーや他のディーラーメカニックの人たちとは、これからも記憶に残る大切なチームになれると思います。次は、私がNBRの舞台に立ったサービススタッフとして、『福岡スバルの全スタッフの目標になる』を目標に頑張ります。
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