8月21日、本年6月のニュルブルクリンク24時間レースに出場し、SP4Tクラスで優勝を果たした88号車SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2024が、長旅を終えてSUBARU/STIチームの本拠地である東京・三鷹のSTI本社に戻ってきました。
6月2日のレース終了後、チームは早速車体とツールやスペアパーツ類を梱包し、日本への返送準備を進めました。梱包完了後、車体を載せたコンテナは6月第2週にドイツ・ハンブルグ港を出航し、大西洋を南下して喜望峰を周るルートで輸送されました。その後、インド洋からシンガポールを経由し、8月8日には東京・大井埠頭に到着。通関などの手続きを経て、この日8月21日にチームに車体が引き渡しとなっています。
気温30度を超す真夏日となったこの日、沢田拓也チーム監督・宮沢竜太チーフエンジニアが立ち会い、大井埠頭で引き渡された88号車NBR CHALLENGEは、輸送によるダメージや傷もなく、コンテナに載せた時の状態のまま地面にタッチダウン。外してコンテナに同梱したフロントアンダースポイラー、リアディフューザー、リアウィングなどを同様に引き取り、車体はトレーラーに乗せられて三鷹に向かいました。
立ち会った沢田監督は、「ご存知の通り、今年は悪天候のため24時間レースは大幅短縮されてしまいましたが、なんとか目標のクラス優勝が果たせて良かったと思っています。レース中断中にクルマはクリーンアップしてあったので、戻ってきた状態はとってもきれいでした。エンジンや駆動系にも問題ないと思いますが、まずはオーバーホールすることになります。また、今後どうするかについては、チームで検討します。性能改善に終わりはないし、それぞれアイディアは豊富にあるので、さまざまな角度から議論が必要ですね」、と語っていました。
三鷹のSTIに戻った車体は軽微な整備を経て、STIギャラリーにて8月24日(土)・25日(日)および8月31日(土)・9月1日(日)の4日間は展示される予定となっています。また、STIギャラリー内部の特別展示エリア装飾も本年のニュルブルクリンク24時間レースにちなんだデザインでリニューアルされており、同じ8月24日・25日から一般公開されます。お時間のある方は、ぜひSTIギャラリーにお越しいただき、ニュルブルクリンク24時間レースの雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。
STIギャラリー三鷹
所在地 : 東京都三鷹市大沢三丁目9番6号 開館時間 10:00-17:00