2024.03.04 - 全日本ラリー選手権第1戦 Rally 三河湾 2024 Supported by AICELLO Leg2
波乱続出のラリー、新井敏弘はSS10で戦線離脱
3月3日(日)、2024年全日本ラリー選手権第1戦「Rally 三河湾 2024 Supported by AICELLO」の競技最終日が行われ、SUBARU WRX S4の新井敏弘/井上草汰は、SS10でマシントラブルによりリタイアとなりました。
■再スタートで好タイムをマークするも、車両トラブルが発生
この日は、SS9/12『Okazaki Kuwagai Yama(10.69㎞)』と、SS10/13『Toyokawa Miyaji San(10.72㎞)』の10kmを超えるロングステージと、サービスパークから徒歩圏内でデモンストレーション走行などのイベントも行われたSS11/14『SSS KIZUNA(0.58㎞)』の3本を2回ずつ走行する6SSの構成。この日の総SS距離は、43.98kmに設定されました。
前日、サスペンションを破損してレグリタイアした新井は、クルマを修復してこの日を再スタート。最初のステージで3番手タイムをマークし、好タイムの連発に期待がかかりました。しかし、続くSS10のステージで、トランスミッションにトラブルが発生してしまいます。ミッションを労りながら走行を続けるものの、次第に症状が悪化し、ついにステージを約7km走行した地点でストップ。残念ながら、ここで戦列を離れることなりました
■再スタートで好タイムをマークするも、車両トラブルが発生
この日は、SS9/12『Okazaki Kuwagai Yama(10.69㎞)』と、SS10/13『Toyokawa Miyaji San(10.72㎞)』の10kmを超えるロングステージと、サービスパークから徒歩圏内でデモンストレーション走行などのイベントも行われたSS11/14『SSS KIZUNA(0.58㎞)』の3本を2回ずつ走行する6SSの構成。この日の総SS距離は、43.98kmに設定されました。
前日、サスペンションを破損してレグリタイアした新井は、クルマを修復してこの日を再スタート。最初のステージで3番手タイムをマークし、好タイムの連発に期待がかかりました。しかし、続くSS10のステージで、トランスミッションにトラブルが発生してしまいます。ミッションを労りながら走行を続けるものの、次第に症状が悪化し、ついにステージを約7km走行した地点でストップ。残念ながら、ここで戦列を離れることなりました
■新井敏弘「さらに速くなれる手応えはあります」
新井は、「SS9は路面に泥が出ていてかなり大変でしたが、クルマのフィーリングは悪くありませんでした。もう少し、コ・ドライバーとのコミュニケーションが取れるようになってペースノートが整ってくると、さらに速くなるかなと思います。クルマはエンジンの性能が上がり軽量化も進んでいるので、次の唐津ではさらにいい感じに戦えると思います」と、厳しい結果の中にも手応えを感じ取っていました。
初めての全日本ラリー参戦を新井とともに挑んだ井上は、「これまで、こういった本格的なチーム体制でのコ・ドライバー経験がなかったことがリザルトに響いている部分もあると思っています。ペースノートに関しては、新井選手から『あと少しだけど、しっかり読めてはいる』と言っていただけています。その点はうれしいのですが、コ・ドライバーとしてはペースノートを読むこと以外の仕事もたくさんあるので、これからどんどん改善していかなくてはならないと強く感じました」と、次戦以降に向けた意欲を語っています。
新井は、「SS9は路面に泥が出ていてかなり大変でしたが、クルマのフィーリングは悪くありませんでした。もう少し、コ・ドライバーとのコミュニケーションが取れるようになってペースノートが整ってくると、さらに速くなるかなと思います。クルマはエンジンの性能が上がり軽量化も進んでいるので、次の唐津ではさらにいい感じに戦えると思います」と、厳しい結果の中にも手応えを感じ取っていました。
初めての全日本ラリー参戦を新井とともに挑んだ井上は、「これまで、こういった本格的なチーム体制でのコ・ドライバー経験がなかったことがリザルトに響いている部分もあると思っています。ペースノートに関しては、新井選手から『あと少しだけど、しっかり読めてはいる』と言っていただけています。その点はうれしいのですが、コ・ドライバーとしてはペースノートを読むこと以外の仕事もたくさんあるので、これからどんどん改善していかなくてはならないと強く感じました」と、次戦以降に向けた意欲を語っています。
■ディーラーメカニックコメント「憧れのラリー現場で楽しく作業ができました」
・佐藤宏樹
・名古屋スバル自動車株式会社 一宮多加木店 TSリーダー
クルマが好きで自分自身でもモータースポーツの参戦や観戦を楽しんでいるという佐藤。学生時代、世界ラリー選手権(WRC)に参戦しているスバルのラリーカーを見て、名古屋スバルへの就職を決めたといいます。
「名古屋スバルには自動車部がありまして、部のクルマでBRZレースに年に2回ほど参加しています。このメカニック派遣プロジェクトには何度か応募して、今回やっと選んでいただきました。憧れのラリーのサービスができることに、うれしさ半分、緊張半分といった感じでした」と、ラリーメカニックとして現場の作業を行うという佐藤の夢が叶いました。
土曜日には、担当する右リヤにダメージを抱えてサービスに戻ってくる状況となりましたが、そんな厳しい状況にも「ラリーならではの雰囲気を楽しめました」という佐藤。「憧れていたラリーの夜の作業だったので、自分自身、テンションが上がって楽しみも感じながら作業ができました。自分が担当した右リヤは、SSで受けたダメージを選手たちが現場で補修して、サービスパークに戻ってきました。そんな状況は普通のクルマでは絶対にあり得ないことなので、これこそがラリーだと感じました。店舗で作業をするWRXとラリーカーとの大きな違いは、補強している箇所がすごく多いこと。剛性を非常に高めたクルマなので、アーム類の取り付け方や、調整機構の項目も多かったのですが、スパナチェックも含めて、しっかりやれたかなと思います」と、普段とは違う作業を経験し、手応えを感じたようです。
短い時間の中で、求められる作業をこなさなくてはならないラリーのサービス。そんな環境の中で意識することもあったようです。「サービスの作業は制限時間があるので、緊張しますね。ラリーカーが戻ってくるっていうタイミングになると、もう一気に空気が変わるんです。みんなで“やるぞっ”という意気込みで作業をしていました。制限時間を気にしながらも正確性が必要なので、そういったことを意識しました。また、複数で1台の作業を行うので意思疎通が必要になるので、声掛けの重要性も感じました。自分が完了したことを率先して伝え、周囲の言葉も聞きながら臨機応変に作業をすることが必要だと思いました」
・佐藤宏樹
・名古屋スバル自動車株式会社 一宮多加木店 TSリーダー
クルマが好きで自分自身でもモータースポーツの参戦や観戦を楽しんでいるという佐藤。学生時代、世界ラリー選手権(WRC)に参戦しているスバルのラリーカーを見て、名古屋スバルへの就職を決めたといいます。
「名古屋スバルには自動車部がありまして、部のクルマでBRZレースに年に2回ほど参加しています。このメカニック派遣プロジェクトには何度か応募して、今回やっと選んでいただきました。憧れのラリーのサービスができることに、うれしさ半分、緊張半分といった感じでした」と、ラリーメカニックとして現場の作業を行うという佐藤の夢が叶いました。
土曜日には、担当する右リヤにダメージを抱えてサービスに戻ってくる状況となりましたが、そんな厳しい状況にも「ラリーならではの雰囲気を楽しめました」という佐藤。「憧れていたラリーの夜の作業だったので、自分自身、テンションが上がって楽しみも感じながら作業ができました。自分が担当した右リヤは、SSで受けたダメージを選手たちが現場で補修して、サービスパークに戻ってきました。そんな状況は普通のクルマでは絶対にあり得ないことなので、これこそがラリーだと感じました。店舗で作業をするWRXとラリーカーとの大きな違いは、補強している箇所がすごく多いこと。剛性を非常に高めたクルマなので、アーム類の取り付け方や、調整機構の項目も多かったのですが、スパナチェックも含めて、しっかりやれたかなと思います」と、普段とは違う作業を経験し、手応えを感じたようです。
短い時間の中で、求められる作業をこなさなくてはならないラリーのサービス。そんな環境の中で意識することもあったようです。「サービスの作業は制限時間があるので、緊張しますね。ラリーカーが戻ってくるっていうタイミングになると、もう一気に空気が変わるんです。みんなで“やるぞっ”という意気込みで作業をしていました。制限時間を気にしながらも正確性が必要なので、そういったことを意識しました。また、複数で1台の作業を行うので意思疎通が必要になるので、声掛けの重要性も感じました。自分が完了したことを率先して伝え、周囲の言葉も聞きながら臨機応変に作業をすることが必要だと思いました」
念願のラリーメカニックを体験した佐藤。この経験を周囲にも伝えたいと思っているそうです。「店舗に戻ったら、モータースポーツがお好きなお客様に、自分の経験談をお話しできたらいいなと思います。店舗のスタッフにも、すごくいい経験になると思うので、ぜひ参加してほしいと伝えたいですね」
次戦は、4月12日〜14日に開催される今季第2戦「ツール・ド・九州2024 in 唐津」です。佐賀県唐津市を拠点として行われる舗装路(ターマック)ラリーは、選手権でもおなじみとなった春の一戦ですが、今年は新しいステージも予定されており再び厳しい戦いが予想されます。改良と成長を続けるSUBARU WRX S4の奮闘に応援をよろしくお願いします。
次戦は、4月12日〜14日に開催される今季第2戦「ツール・ド・九州2024 in 唐津」です。佐賀県唐津市を拠点として行われる舗装路(ターマック)ラリーは、選手権でもおなじみとなった春の一戦ですが、今年は新しいステージも予定されており再び厳しい戦いが予想されます。改良と成長を続けるSUBARU WRX S4の奮闘に応援をよろしくお願いします。