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RACE REPORT

2024.06.10 - 全日本ラリー選手権第5戦MONTRE 2024 レグ2
新井敏弘が5位でフィニッシュ

6月9日(日)、2024年全日本ラリー選手権第5戦「加勢裕二杯 MONTRE 2024」の競技初日が行われ、SUBARUが協賛するSUBARU WRX S4の新井敏弘/井上草汰は、JN-1クラス5位でフィニッシュしました。
■ラリーの聖地での難ステージと格闘した新井

この日は、群馬県安中市の安中しんくみスポーツセンターに置かれたラリー拠点の南部を走るSS7/9『Sakamaru(8.02km)』とSS8/10『Grandma.Kimura(12.54km)』、2本のターマックステージを2ループする4SS・41.12kmが設定。朝から空に雲が広がりましたが、降雨はなくドライコンディション。しかし、場所によっては、路上に水が流れ出す場所もあるなど、トリッキーな性格の道に挑むこととなりました。

前日は厳しい環境の中、JN-1クラス5番手で折り返した新井は、「数々の名ラリードライバーを輩出した聖地」とも呼ばれる群馬県特有の難しい道の中でも難所と目されるこの日の2本のステージと格闘。車体に対してナローな性格での対処に苦戦もしましたが、SUBARUの地元でたくさんのファンからの応援に支えられ、ポジションを維持して5位でフィニッシュしました。
■新井敏弘「たくさんのSUBARUファンが集まってくれた」

SUBARUの地元のラリーで粘り強いラリーを披露した新井は「長いラリーで、朝が早く夜も遅くて、久しぶりにライトポッドまでつけて走りました。走り甲斐のあるラリーでした。今回の改良点については、選択肢が増えたので、どういう時に使えばどう速いかなど、そのデータが取れました。また、速いところと遅いところ、それぞれの要因が顕著に分かったので、今後の開発に向けて、とてもいい指標が見つかったと思います。SUBARUの本拠地ということもあり、サービスにもたくさんのお客さんが集まってくれてうれしかったです。次からグラベルラリーになりますが、グラベルは昨年もこのクルマで走っていますし、自分の好きなところでもあります。グラベルは激しい走りをしてもタイムが出るので、期待を込めてポディウムを狙って行きたいと思っています」と今後への期待を語りました。
■エンジニアコメント「ラリーカーは出力や応答性が重要」

・佐藤光騎
・SUBARU車両環境開発部環境性能開発第3課

上司がラリー活動に参加していたことから、興味を持ったという佐藤。自身が所属するチームの業務として、新たにスーパー耐久とラリーが入ってきたとラリーとのつながりを語ります。

「モータースポーツが面白いと思うようになったのは、クルマに関わるようになってから。免許を取った時に、マニュアルミッションって面白いなって思ったことがスタートです。そこから少しずつ興味を持ち、エンジンってどうなっているんだろう、楽しい走りって? と、調べるようになりました」

ラリーに本格的に参加したのは、今年の4月からとのこと。ラリー競技という独特の環境での取り組みの意義を、次のように語っています。
「全日本ラリー選手権第2戦の唐津が、初めて行ったラリーです。やはり、現場には独特の緊張感がありますね。私は車両の走行性能開発に携わっていて、ドライバーのコメントやフィーリングに対して、扱いやすいようにチューニングしています。ラリーカーのエンジンは、主に出力や応答性が重要になります。もちろん量産車でも重要な部分ですが、さらに応答性の速さが求められるので、量産車とは異なったチューニングも導入しています。我々の感性とプロドライバーの感性は異なっているので、その違いを新井選手から引き出して理解し、制御として盛り込んでいくことが重要になります」

今回のモントレーでは、ラリーカーに様々な改良を施した一方、難しいステージでの課題も。「どうしても車体が大きい分、ラリー専用車のライバルに対して、タイヤやブレーキの面で厳しいことは、あらためてデータを見ても明らかでした。エンジン側としては、まだまだレスポンスが課題とフィードバックをいただきました。次戦に向けて、制御や出力を重点的に強化していきたいです」と佐藤は意欲を語りました。

2024年の全日本ラリー選手権は、ここからグラベル2連戦に突入します。北海道の道央を舞台に、外国人観光客からの人気も高い北海道の観光名所・ニセコ町を拠点に開催。蘭越町やニセコ町、倶知安町、真狩村の林道は、速度域が高く、路面コンディションの良好なコースで、選手からも高い支持を得ています。7月6日(土)と7日(日)の林道ステージに観戦エリアの設置も予定されています。グラベルステージで新たな進化を見せるSUBARU WRX S4の奮闘に、応援をよろしくお願いします。
2024.06.09 - 全日本ラリー選手権第5戦加勢裕二杯 MONTRE 2024 レグ1
長丁場の厳しい一日、新井敏弘は初日5番手
6月8日(土)、2024年全日本ラリー選手権第5戦「加勢裕二杯 MONTRE 2024」の競技初日が行われ、SUBARUが協賛するSUBARU WRX S4の新井敏弘/井上草汰は、JN-1クラス5番手につけました。

全8戦で構成される2024年全日本ラリー選手権の第5戦は、関東で唯一開催されるモントレー。今年は群馬県安中市に拠点を置いて、西毛地区の山岳部を走るターマックラリーです。今回はFIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)が併催されていることもあり、状況に応じてサービスインの時間を調整することが認められるフレキシサービスが採用されるなど、一日の行程が長い設定となっています。

この日は、ラリー拠点の安中しんくみスポーツセンターをスタートした後、SS1『Shionosawa Touge(8.80km)』、 SS2『Yokura Touge(14.90km)』を走行。この後に、話題を集めている漫画・アニメでもおなじみの国道、碓氷峠旧道を走る『Old Usui Touge(9.10km)』を、安中しんくみスポーツセンターでのサービスを挟み、SS3/SS4として走行します。この後、午前の2SSを再走する計6SS、65.60kmという構成です。この日は朝から空が晴れ渡り、気温は28度近くまで上がる夏日に。路面はドライコンディションでの走行となりました。厳しい暑さの中、下り走行が多い設定に、ラリーを通して10本使用できるタイヤとブレーキのマネージメントが、を大きな鍵を握る要素にもなりました。
■改良に手応えも感じながら奮闘を見せた新井

第2戦〜第4戦までが2週間おきに集中した後、第4戦から1カ月を空けての開催となったモントレー。新井にとっては、自身、そしてSUBARUの地元での戦いとなります。この大切な一戦に向けて、SUBARU WRX S4には様々な改良が施されました。「SUBARUの技術本部がすごく頑張ってくれて、新しいエンジンを搭載し、そのエンジンに合わせてセッティングしています。性能が上がり、レスポンスが良くなって、メーカーの強みを実感しています。センターデフも、これまでの知見を活かして、アクティブの動きを向上させて、乗りやすくなりました。スバルのAWDの強さを垣間見られたような気がします。ライバルも日々、改良を続けているので、どれだけタイム差を詰めることにつながるかはまだ分かりませんが、乗りやすくなっていることは間違いありません」と、新井は改良の手応えを感じながらラリーに臨みました。

新井は、SS1で4番手につけましたが、下りメインのステージに熱の上昇も重なり、SS2は5番手タイム。その後は、碓氷峠旧道のコースも食らいついて順位を守り切り、一日を走り切りました。
■新井敏弘「クルマは確実に速くなっている」
「クルマは速くなっていますが、下りが長すぎるコースなのでブレーキがきつかったです。SS2の後、SS3の前にはエア抜きもしたのですが。サービス後のSS4は、足を柔らかくしすぎてしまい、タイムがのびませんでした。グリップが低かったこともあって、まったく曲がりませんでした。明日の方が難しい道が多いので、違いをつけていきたいです」と一日を振り返りました。

またこの日は、ラリーパークでSUBARUトークショーを実施。SUBARU技術本部のエンジニアらが、SUBARUとモータースポーツとの関わり、チャレンジし続ける姿を披露しました。

競技最終日となる6月9日(日)は、ラリー拠点の南部を走る『Sakamaru(8.02km)』と『Grandma.Kimura(12.54km)』とを2ループする4SS・41.12kmが設定されています。厳しい状況でも果敢に挑むSUBARU WRX S4の奮闘に応援をよろしくお願いします。
2024.06.05 - 全日本ラリー選手権 第5戦 加勢裕二杯 MONTRE 2024 プレビュー
SUBARUの地元、群馬での一戦に臨む
2024年全日本ラリー選手権第5戦『加勢裕二杯 MONTRE 2024』が6月7日(金)〜9日(日)、群馬県安中市を拠点として開催されます。開幕戦から続くターマック5連戦の最後を締めくくるラリーであり、全8戦で争われる全日本ラリー選手権のシーズン後半戦の幕開けとなるラリーでもあります。なお、FIAアジア・パシフィックラリー選手権との併催で合計70台がエントリーしています。

サービスパークは、安中市の『安中しんくみスポーツセンター』に設置され、ここには企業などの出展ブースが集う“ラリーパーク”も設置されます。群馬県を地元とするSUBARUも、物販ブースや車両展示のほか、開発者トークショー(土曜日11:30〜/日曜日11:30〜)を実施する予定ですので、ぜひお越しください。なお、トークショーは競技の進行によって時間が前後する可能性もありますので、ご注意ください。
■変わりやすい天候や難しい路面に注意

ラリーは安中市を拠点として、西毛地区の山岳部にスペシャルステージが設定されます。大会初日は3SSを2度走行する6SS、最終日は2SSを2度走行する4SSが設定され、ラリー全体では合計10SS、総SS走行距離は106.72kmで争われます。SSの一部は前回の22年大会と同じコースを使いますが、今年は碓氷峠旧道を舞台としたSS3/4『Old Usui Touge(9.10km)』に観戦エリアが設置されており、SSと並行するハイキング用遊歩道『アプトの道』から競技を観ることが可能となっています。

なお、初日には14.90kmのSS2/6『Youkura Touge』、2日目には12.54kmのSS8/10『Grandma.Kimura』という距離の長いSSが設けられており、勝負の行方を左右するポイントと目されています。コースはバラエティに富んでおり、2車線のスムーズな路面、ターマックながらラフな林道、ガードレールが迫る道幅の狭い林道、路肩の泥が掻き出されやすいコーナーや、山からわき出る水が川状にコースを横断しているセクションなど、どれも油断のできないコース設定です。SSは高いところで1200〜1300mという山あいを走行し、リエゾンを含めた総走行距離が641.46kmと広範囲に及ぶため、クルマへの負担だけでなく、雨や霧など天候の急激な変化にも注意を払う必要があります。

SUBARU勢は、協賛ドライバーの新井敏弘選手がSUBARU WRX S4で参戦するほか、今大会では新井選手を含め全クラス合わせて計7台のSUBARU車がエントリーしています。新井選手にとっては地元ラリーであり、今大会での上位進出が期待されます。各選手の熱い走りにもご注目ください。

●MONTRE 2024
https://rally-montre.com/

●MONTRE 2024観戦情報
https://rally-montre.com/spectators/

RACE RESULT

2024.06.09 -
第5戦 加勢裕二杯 MONTRE 2024
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 2 新井 大輝 松尾 俊亮 シュコダ・ファビアR5 JN1 50:42.6 29:03.1 1:19:45.7
2 2 1 勝田 範彦 木村 裕介 トヨタGRヤリス・ラリー2 JN1 51:01.8 29:13.9 1:20:15.7
3 3 4 田口 勝彦 北川 紗衣 トヨタGRヤリス・ラリー2 JN1 51:25.3 29:52.0 1:21:17.3
4 4 6 奴田原 文雄 東 駿吾 トヨタGRヤリス・ラリー2 JN1 51:58.8 29:46.7 1:21:45.5
5 5 5 新井 敏弘 井上 草汰 SUBARU WRX S4 JN1 52:07.6 29:58.0 1:22:05.6
6 6 10 鎌田 卓麻 松本 優一 SUBARU WRX STI JN1 52:34.7 30:20.5 1:22:55.2
7 7 7 眞貝 知志 安藤 裕一 トヨタGRヤリス JN1 53:43.4 30:58.1 1:24:41.5
8 8 11 柳澤 宏至 竹下 紀子 トヨタGRヤリス JN1 54:10.2 30:56.2 1:25:06.4
9 1 22 大竹 直生 竹藪 英樹 トヨタGRヤリス JN2 54:44.6 30:48.1 1:25:32.7
10 2 17 三枝 聖弥 船木 一祥 SUBARU WRX STI JN2 54:43.2 30:50.2 1:25:33.4
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