2024.07.08 - 全日本ラリー選手権第6戦2024 ARKラリー・カムイ レグ2
痛恨のコースオフで後退、新井敏弘は5位でフィニッシュ
7月7日(日)、2024年全日本ラリー選手権第6戦「2024 ARKラリー・カムイ」の競技最終日が行われ、SUBARUが協賛するSUBARU WRX S4の新井敏弘/井上草汰は、JN-1クラス5位でフィニッシュしました。
この日は、観戦エリアのある『NEW SUN-RISE(3.64km)』、『STREAM(9.11km)』、今大会最長の『ORCHID SHORT(12.31km)』を、サービスを挟んで2ループする50.12kmを走行するという構成。ニセコアンヌプリ国際スキー場駐車場に設置されたサービスパークは、この日をスタートする頃に雨が降り始め、ステージでは雨が降ったり止んだりという状況となりました。路面には雨による水たまりが残り、前日同様に非常に滑りやすいコンディションとなりました。
前日は2番手に7.8秒差の3番手で折り返していた新井でしたが、この日最初のSS7でコース脇の土手から滑り落ちてしまうアクシデントに見舞われます。その後はステージに復帰して走行を続けましたが、ここで30秒近くのタイムロスを喫し、5番手に後退してしまいます。その後は慎重な走行をせざるを得なくなった新井でしたが、それでも残る5SSをしっかり走り切り、SUBARU WRX S4のグラベルでの走行データを収集しながら、5位でのフィニッシュを果たしました。
この日は、観戦エリアのある『NEW SUN-RISE(3.64km)』、『STREAM(9.11km)』、今大会最長の『ORCHID SHORT(12.31km)』を、サービスを挟んで2ループする50.12kmを走行するという構成。ニセコアンヌプリ国際スキー場駐車場に設置されたサービスパークは、この日をスタートする頃に雨が降り始め、ステージでは雨が降ったり止んだりという状況となりました。路面には雨による水たまりが残り、前日同様に非常に滑りやすいコンディションとなりました。
前日は2番手に7.8秒差の3番手で折り返していた新井でしたが、この日最初のSS7でコース脇の土手から滑り落ちてしまうアクシデントに見舞われます。その後はステージに復帰して走行を続けましたが、ここで30秒近くのタイムロスを喫し、5番手に後退してしまいます。その後は慎重な走行をせざるを得なくなった新井でしたが、それでも残る5SSをしっかり走り切り、SUBARU WRX S4のグラベルでの走行データを収集しながら、5位でのフィニッシュを果たしました。
■新井敏弘「次に向けて有用なデータは取れた」
表彰台を目前にしていた中で突然の不運に見舞われた新井ですが「路面μが低い状態になると、ライバルとの戦いが厳しくなってしまい、ウエット路面のセッティング出しをもう少し進めておくべきだったかと思っています。一方で、ドライなどもっと路面に抵抗があれば、いい勝負ができることも分かりました。次戦のラリー北海道に向けて課題も見えましたし、有用なデータは取れたと思います。ラリー北海道では、天気が良くなればいい勝負ができるはずですので、引き続きの応援をよろしくお願いします」と厳しい状況の中でも、手応えを感じさせました。
表彰台を目前にしていた中で突然の不運に見舞われた新井ですが「路面μが低い状態になると、ライバルとの戦いが厳しくなってしまい、ウエット路面のセッティング出しをもう少し進めておくべきだったかと思っています。一方で、ドライなどもっと路面に抵抗があれば、いい勝負ができることも分かりました。次戦のラリー北海道に向けて課題も見えましたし、有用なデータは取れたと思います。ラリー北海道では、天気が良くなればいい勝負ができるはずですので、引き続きの応援をよろしくお願いします」と厳しい状況の中でも、手応えを感じさせました。
■メカニックコメント「瞬時の判断、采配が圧巻」
・千葉弘平
・宮城スバル自動車株式会社 日の出店
・メカニック歴12年目
車種を問わずにクルマが好きでSUBARUに入社したという千葉。入社後、こだわりを感じるSUBARUのクルマ作りを知るにつけ、よりSUBARUが好きになったといいます。
「SUBARUこだわりの4WDを活かすステージは、ラリーに尽きると考えています。今回、ディーラーメカニックに応募した大きなきっかけです。ラリーの現場に来るのは今回が初めてですが、チームのメカニックさんが、その場その場で最大限の技術を発揮している姿がカッコいいですね。自分も、そこに少しでもプラスアルファで尽力できたらと考えています」
今回は、緊迫した中で作業をする場面もありましたが、そんな時の連携を目の当たりにしたことは、貴重な経験になったようです。
「モータースポーツの第一線で戦うメカニックやドライバーの、プロ意識を肌で感じられた3日間でした。最終日の午前はアクシデントが発生しましたが、新井選手から連絡が入り、クルマがサービスに到着してからチームのメカニックさんが損傷具合を見て瞬時に判断し、的確に指示を出していただいたので、迷うことなく作業することができました。人員配置など、采配も圧巻でした」と千葉。
「今回参加したことで、いわゆる『ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)』や、話しかけることが大事なのだと、あらためてコミュニケーションの重要性を感じました。店舗に戻ってからも、後輩とのコミュニケーションを密にとって、正確な作業を心がけようと思います。同じ店舗の先輩がニュルブルクリンク24時間レースのメカニックとして参加したので、私もさらに勉強しながら目指したいです」
2024年の全日本ラリー選手権グラベル連戦の2戦目は、9月6日〜8日に北海道帯広市を拠点に開催されるラリー北海道。2004年に日本で初めてWRCイベントが開催された十勝エリアを舞台に、平均時速100kmを超えるステージもある高速グラベルラリーです。12SS、SS総走行距離約104kmと、走行距離も長い難しい一戦です。サービスパークは例年と同じく帯広市の北愛国交流広場に設置され、陸別サーキット、林道ステージ、昨年初めて登場した池田町の特設ステージなどに観戦エリアの設置が予定されています。
今大会では、比較的路面μが安定した路面ではライバルと遜色のない走りが良いできるところまで改善を進めてきたことを確認できました。一方、路面μが低下するウェットではまだ課題もみられるため、SUBARU技術本部のエンジニアとともに、ラリー北海道に向けてさらにセットアップを進めていく予定です。SUBARU WRX S4の活躍に、今後とも応援をよろしくお願いします。
・千葉弘平
・宮城スバル自動車株式会社 日の出店
・メカニック歴12年目
車種を問わずにクルマが好きでSUBARUに入社したという千葉。入社後、こだわりを感じるSUBARUのクルマ作りを知るにつけ、よりSUBARUが好きになったといいます。
「SUBARUこだわりの4WDを活かすステージは、ラリーに尽きると考えています。今回、ディーラーメカニックに応募した大きなきっかけです。ラリーの現場に来るのは今回が初めてですが、チームのメカニックさんが、その場その場で最大限の技術を発揮している姿がカッコいいですね。自分も、そこに少しでもプラスアルファで尽力できたらと考えています」
今回は、緊迫した中で作業をする場面もありましたが、そんな時の連携を目の当たりにしたことは、貴重な経験になったようです。
「モータースポーツの第一線で戦うメカニックやドライバーの、プロ意識を肌で感じられた3日間でした。最終日の午前はアクシデントが発生しましたが、新井選手から連絡が入り、クルマがサービスに到着してからチームのメカニックさんが損傷具合を見て瞬時に判断し、的確に指示を出していただいたので、迷うことなく作業することができました。人員配置など、采配も圧巻でした」と千葉。
「今回参加したことで、いわゆる『ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)』や、話しかけることが大事なのだと、あらためてコミュニケーションの重要性を感じました。店舗に戻ってからも、後輩とのコミュニケーションを密にとって、正確な作業を心がけようと思います。同じ店舗の先輩がニュルブルクリンク24時間レースのメカニックとして参加したので、私もさらに勉強しながら目指したいです」
2024年の全日本ラリー選手権グラベル連戦の2戦目は、9月6日〜8日に北海道帯広市を拠点に開催されるラリー北海道。2004年に日本で初めてWRCイベントが開催された十勝エリアを舞台に、平均時速100kmを超えるステージもある高速グラベルラリーです。12SS、SS総走行距離約104kmと、走行距離も長い難しい一戦です。サービスパークは例年と同じく帯広市の北愛国交流広場に設置され、陸別サーキット、林道ステージ、昨年初めて登場した池田町の特設ステージなどに観戦エリアの設置が予定されています。
今大会では、比較的路面μが安定した路面ではライバルと遜色のない走りが良いできるところまで改善を進めてきたことを確認できました。一方、路面μが低下するウェットではまだ課題もみられるため、SUBARU技術本部のエンジニアとともに、ラリー北海道に向けてさらにセットアップを進めていく予定です。SUBARU WRX S4の活躍に、今後とも応援をよろしくお願いします。