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RACE REPORT

2024.09.08 - 全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道 レグ2
過酷な週末を走り切った新井敏弘が4位入賞
9月8日(日)、2024年全日本ラリー選手権第7戦『RALLY HOKKAIDO』の競技最終日が行われ、SUBARUが協賛するSUBARU WRX S4の新井敏弘/井上草汰は、JN-1クラス4位でフィニッシュしました。

この日は、帯広市にある北愛国交流広場のサービスパークを拠点に、昨年からこの大会に登場した池田町の旧野球場グラウンドに設定されたスーパーSS『SSS IKEDA(0.50km)』、SSの距離は短いながらも、難しいステージのひとつとして毎年数々のドラマを生んでいる帯広の隣町、音更町北部の『OTOFUKE REVERSE(6.12km)』を、北愛国でのサービスを挟んで2ループする4SS・13.24kmという構成となりました。

前日、表彰台圏内まで32.1秒差の4番手につけた新井は、総ステージ走行距離が短いこの日もSS9からSS11までステージでフルアタックし上位を狙いましたが、最終SS12は競技中に他車から車両火災が発生し赤旗が提示されたことから競技が中断。審査委員会の裁定によりノーショナルタイムが与えられ、挽回のチャンスを失いました。その結果、新井はクラス4位でフィニッシュすることとなりました。

■新井敏弘「間違いなく速さは向上している」

リタイア24台という大波乱のラリーを4位でフィニッシュした新井は「表彰台圏内も見えていたので悔しさはありますが、昨年に比べて1kmあたり1秒ほど速くなっているので、速さが向上していることは間違いありません」と手応えを感じています。
「あともう少し、の何かが必要ということなのだと思います。今日の『OTOFUKE REVERSE』のような路面の悪いステージだと、路面への追従性が厳しいといったような、ほんのわずかな部分です。ちょうど今回のラリー北海道でSUBARU WRX S4を投入して1年が経ちますが、SUBARU技術本部も、ラリーでの過酷なクルマの使い方について理解を深めてくれています。次の最終戦も自分たちにできることをしっかりやって、またポディウムを狙います」

■「量産のクルマとラリーカーをどうつなぐか」

今回のラリー北海道では、SUBARUの技術本部車両環境開発部からエンジニアの山田翔が初めてラリー現場に帯同しました。山田は、ラリーに参戦するSUBARU WRX S4に携わったことについて「今回現場に帯同し、普段はエンジンの出力性能や排気ガス、燃費などをトータルで見ていく仕事をしていますが、ラリー現場の雰囲気を知ることができた点、トラブル対応などモータースポーツならではのスピード感を肌で感じられた点は貴重な機会になりました。たとえば量産車であれば、出力だけでなく振動なくスムーズに発進する滑らかさや質感も求められますが、ラリーカーはあくまでもレスポンスや直線の伸びといった部分が求められます。要求されるものが違う量産のクルマとラリーカーをどうつなぐかを考えることが、難しくもやりがいのある部分だと感じます。
また、普段の量産車開発では結果が見えてくるまでに何年かかかってしまいますが、ラリーでは自分がやったことがすぐ形になって表れる点は、非常にモチベーションにつながります」と、語りました。

また、今大会もSUBARU販売店サービススタッフがメカニックとしてチームに参加。青森スバル自動車株式会社の青森三内店から片岡裕翔、八戸長苗代店から田中健雄、山形スバル株式会社荒楯店から上村翔太、北海道スバル株式会社の札幌北店から谷津圭悟、札幌東店から八幡海音、旭川北彩都店から森木優希が、2日間にわたって新井の走りを支えました。

2024年の全日本ラリー選手権はいよいよ最終戦を迎えます。今シーズン最後の戦いは、10月18日〜20日に岐阜県高山市で開催されるターマックイベント「第51回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2024 supported by KYB」。選手権屈指の長い歴史を誇る名門ラリーです。テクニカルなターマックステージで争われ、ひだ舟山リゾートアルコピアのギャラリーステージも予定されています。今季の全日本選手権最後の戦いに挑むSUBARU WRX S4の奮闘に応援をよろしくお願いします。

2024.09.07 - 全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道 レグ1
リタイア続出のサバイバル戦で新井敏弘が4番手
9月7日(土)、2024年全日本ラリー選手権第7戦『RALLY HOKKAIDO』の競技初日が行われ、SUBARUが協賛するSUBARU WRX S4の新井敏弘/井上草汰は、JN-1クラスの4番手につけました。

全8戦で構成される2024年全日本ラリー選手権、今季2戦目のグラベルイベントとなるラリー北海道は、日本で初めて世界選手権(WRC)が開催された帯広市を拠点に、北の大地を舞台とする選手権屈指の高速ラリーです。市内の北愛国交流広場に設置されたサービスパークを中心に、6日(金)には、帯広駅前多目的広場と平原通りでラリーショーに続いてセレモニアルスタートを実施。多くのラリーファンを集めて、盛大に行われました。競技初日となる7日(土)は、SS1/4/7の『PAWSE KAMUY REVERSE(9.81km)』、大会最長となるSS3/6の『YAM WAKKA(23.49km)』、陸別町のオフロードサーキットで行われるSS2/5/8の『RIKUBETSU LONG(4.63km)』という構成。SS5とSS6の間には、陸別サーキットに隣接されたサービスパークでサービス作業が行われました。

■荒れた路面のなかで奮闘

昨年のRALLY HOKKAIDOで、SUBARU WRX S4の実戦デビューを迎えた新井。今回は、前戦のカムイからの約2カ月間でSUBARU技術本部とともにさらにクルマの改良に取り組み、違和感を感じていたサスペンションジオメトリを修正したほか、吸排気系を見直したことで、乗りやすさが向上しました。難関ステージの多いラリーですが、新井自身は好きなステージだと言い「最初から攻めていくつもりです」と意欲を語りました。

速度域が高いステージがある一方で、砂利が多く荒れた区間も含まれるなか、新井はSS1でスタビライザーにダメージを受けてしまい、思うようにタイムを上げることができず、JN-1クラス6番手で昼のサービスに入ります。ここでトラブルを修復すると、SS6、SS7では4番手タイムをマーク。順位を4番手に上げてこの日を走り終えました。

■新井敏弘「なんとか3位以内を目指したい」

JN-1クラスをはじめ、ラリー全体でもリタイアが続出したサバイバル戦となった初日を走り切った新井は「ラリー専用車のライバルと比べ、量産ベースのSUBARU WRX S4は大きな凹凸やうねりが続く荒れた路面では、なかなか苦しい戦いになってしまうことは避けられません」と、厳しい状況を振り返ります。ポディウム圏内までは32.1秒差。
「サービスでスタビライザーが直ってからは、調子をつかめるようになってきました。最終日は走行距離が少ないのですが、なんとか3位以内を目指したいですね」と気を引き締めました。

競技最終日となる9月8日(日)は、早朝にサービスパークをスタートした後、昨年から登場した元野球場のグラウンドを走行する『SSS IKEDA(0.50km)』と、帯広北部を走行する『OTOFUKE(6.12km)』を、北愛国のサービスパークでのサービスを挟んで2回ずつループする4SS・13.24kmが設定されます。過酷な路面で表彰台を目指すSUBARU WRX S4の奮闘に応援をよろしくお願いします。
2024.09.02 - 全日本ラリー選手権第7戦 ラリー北海道 プレビュー
進化を続けるSUBARU WRX S4で挑むグラベルラリー
2024年シーズンの全日本ラリー選手権第7戦『RALLY HOKKAIDO』が、9月6日(金)〜8日(日)にかけて、北海道帯広市を拠点に開催されます。シーズンもいよいよ大詰めとなり、新井敏弘/井上草汰は熟成の進むSUBARU WRX S4で上位を目指します。

ラリーは6日(金)の午後3時30分より、帯広駅の駅北多目的広場および平原通りでラリーショーが実施され、続いてセレモニアルスタートが行われます。競技は翌7日(土)に8SS、最終日の8日(日)に4SSという計12SSによって行われ、SSの合計距離は2日間で103.54km、移動区間も含めたラリーの総走行距離は629.83kmが予定されています。2023年のラリー北海道でデビューを飾ったSUBARU WRX S4にとっては、2年目となる参戦で様々な進化を実証する大会となるはずです。
■前戦からさらにテストを重ね、熟成の進むSUBARU WRX S4

7月の第6戦ラリー・カムイから約2カ月。ラリー北海道は2戦連続、かつシーズン最後のグラベルラリーです。SSの構成は昨年と大きく変わることなく、高速で道幅の狭い林道や見通しの悪い森林コース、陸別オフロードサーキットのほか、轍のできやすいステージなど、様々な路面を持つため、バランスの良いセットアップが求められるラリーです。

初日に走るSS3/6の『YAM WAKKA(23.49km)』は大会最長の距離を誇る高速ステージで踏み固められた黒土系の路面、開けた牧草地や一部簡易舗装となるSS1/4/7の『PAWSE KAMUY REVERSE(9.81km)』は3回走行するため、これらのSSでは走行順や路面の変化など、様々な要素の影響が大きく表れそうです。この時期は天候が変わりやすく、降雨に見舞われることもしばしば。さらに、併催されるXCRスプリントカップ北海道に出場するピックアップトラックやSUVなど様々な車種が走行することで轍などの状況が大きく変化することも考えられ、そうした点にも対応できる力が求められます。なお昨年同様に、初日にSS距離のほとんど(90km以上)を走行する構成となっているため、初日のポジションが非常に重要と言えるでしょう。

新井は今大会に向けて、数回にわたるSUBARU WRX S4のテストを実施、万全の体制でラリーに臨みます。クルマはこの2カ月でさらなる進化を果たしました。新たにカーボン製のボンネットを導入し軽量化を図り、車両のバランスを向上。さらにサスペンションジオメトリを見直すことでトラクションと回頭性アップを狙いました。エンジンは吸気レイアウトに変更を加え、吸気効率とレスポンスアップを果たしています。前戦をさらに上まわる走りにご期待ください。

SUBARU勢は、今大会では新井を含め全クラス合わせて計10台のSUBARU車がエントリーしています。各選手の熱い走りにご注目ください。ラリーショーおよびセレモニアルスタート、サービスパークが設置される北愛国交流広場は無料で入場可能ですが、スペシャルステージでの観戦にはチケットが必要になります。詳細は、大会公式サイトでご確認ください。

●RALLY HOKKAIDO
https://www.rally-hokkaido.com/

RACE RESULT

2024.09.08 -
第7戦 ラリー北海道
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 51 新井 大輝 松尾 俊亮 Ahead Skoda Fabia R5 JN-1 56:55.4 9:14.1 1:06:09.5
2 2 56 ハリー・ベイツ コーラル・テイラー GR YARIS Rally2 JN-1 57:47.0 9:11.6 1:06:58.6
3 3 54 奴田原 文雄 東 駿吾 ADVAN KTMS GRヤリスラリー2 JN-1 58:13.2 9:26.5 1:07:39.7
4 4 55 新井 敏弘 井上 草汰 SUBARU WRX S4 JN-1 58:45.3 9:27.8 1:08:13.1
5 5 58 鎌田 卓麻 松本 優一 WinmaX DL シムス WRXSTI JN-1 1:00:15.3 9:36.9 1:09:52.2
6 6 53 福永 修 齊田 美早子 OSAMU焼肉ふじ☆CTE555ファビア JN-1 1:00:42.5 9:26.1 1:10:08.6
7 7 59 柳澤 宏至 竹下 紀子 MATEX-AQTEC DL GRヤリス JN-1 1:01:02.6 9:35.3 1:10:37.9
8 1 66 石川 昌平 大倉 瞳 ARTAオートバックスGRヤリス JN-2 1:02:15.3 9:52.0 1:12:07.3
9 2 72 堀田 信 河西 晴雄 LINKplug-initzzGRヤリス JN-2 1:03:40.3 10:03.9 1:13:44.2
10 3 68 関根 正人 松川 萌子 GセキネンDLカヤバWMGRヤリス JN-2 1:04:00.4 9:53.0 1:13:53.4
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