2024.10.20 - 全日本ラリー選手権第8戦 第51回M.C.S.C. ラリーハイランドマスターズ2024 supported by KYB LEG 2
今季最後の激戦の末、新井敏弘が5位でフィニッシュ
10月20日(日)、2024年全日本ラリー選手権最終戦となる第8戦『第51回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2024 supported by KYB』の競技最終日が行われ、SUBARUがサポートするSUBARU WRX S4の新井敏弘/井上草汰は、JN-1クラス5位でフィニッシュしました。
ラリー最終日となる2日目は、高山市位山交流広場に設置されたサービスパークをスタートした後、拠点から最も離れた北部に位置する道幅の広いワインディングを駆け上がる『大山線(5.35km)』、このラリーの中で最も長い歴史を持ち、数々の激戦が展開された『駄吉(5.36km)』、前日の『アルコピア‐無数河』を逆方向に走行する『無数河‐アルコピア(6.08km)』を、サービスを挟んで2回ずつ走行する6SS・33.58kmが設定されました。
ラリー最終日となる2日目は、高山市位山交流広場に設置されたサービスパークをスタートした後、拠点から最も離れた北部に位置する道幅の広いワインディングを駆け上がる『大山線(5.35km)』、このラリーの中で最も長い歴史を持ち、数々の激戦が展開された『駄吉(5.36km)』、前日の『アルコピア‐無数河』を逆方向に走行する『無数河‐アルコピア(6.08km)』を、サービスを挟んで2回ずつ走行する6SS・33.58kmが設定されました。
■水が残る路面で苦戦も辛抱強く奮闘
荒れた天候の前日から、この日は雨は止みましたが気温が一気に低下。朝の最低気温が8度、午後の最高気温も15度に達しないという1日となりました。路面は、大山線とアルコピア‐無数河はかなり乾いたものの、間の駄吉にはコースのいたるところに水たまりや泥、濡れた落ち葉が残るという、前日に引き続き難しい状況となりました。さらに風が強まったこの日、路面には多くの落ち葉が覆ったことも難しさを高めました。
前日はポディウムまで16.2秒差の4番手で折り返した新井でしたが、この日最初のSS7は5番手タイムでクラス4番手を死守しましたが、路面に前日の雨が残り、極めて滑りやすいコンディションとなったSS8の駄吉がドライタイヤでは合わず、17秒近くのタイムロスを喫してしまいます。これで5番手に順位を落としてしまいましたが、前日と同様に観戦エリアが設定された無数河‐アルコピアではいずれも4番手タイムをマークし、5位でラリーをフィニッシュしました。
荒れた天候の前日から、この日は雨は止みましたが気温が一気に低下。朝の最低気温が8度、午後の最高気温も15度に達しないという1日となりました。路面は、大山線とアルコピア‐無数河はかなり乾いたものの、間の駄吉にはコースのいたるところに水たまりや泥、濡れた落ち葉が残るという、前日に引き続き難しい状況となりました。さらに風が強まったこの日、路面には多くの落ち葉が覆ったことも難しさを高めました。
前日はポディウムまで16.2秒差の4番手で折り返した新井でしたが、この日最初のSS7は5番手タイムでクラス4番手を死守しましたが、路面に前日の雨が残り、極めて滑りやすいコンディションとなったSS8の駄吉がドライタイヤでは合わず、17秒近くのタイムロスを喫してしまいます。これで5番手に順位を落としてしまいましたが、前日と同様に観戦エリアが設定された無数河‐アルコピアではいずれも4番手タイムをマークし、5位でラリーをフィニッシュしました。
■新井敏弘「クルマの進化に確実な手応え」
様々なコンディションに臨むことになったこの日、貴重なデータを持ち帰った新井は「ラリー専用車であるライバルのラリー2/R5とでは、どうしても1kmあたり1秒ほどの差が生じてしまい、その差を詰めるのが難しく、来年の課題となりそうです。そういった状況のなか、今シーズンはSUBARUの技術本部が参画してくれたことで、クルマが進化したことを確実に感じることができました」と収穫を語りました。
様々なコンディションに臨むことになったこの日、貴重なデータを持ち帰った新井は「ラリー専用車であるライバルのラリー2/R5とでは、どうしても1kmあたり1秒ほどの差が生じてしまい、その差を詰めるのが難しく、来年の課題となりそうです。そういった状況のなか、今シーズンはSUBARUの技術本部が参画してくれたことで、クルマが進化したことを確実に感じることができました」と収穫を語りました。
内藤哲
パワートレイン設計部主査A4
「全日本ラリー参戦の車両に関する活動に携わっていますが、現場に帯同したのは初めてです。エンジン部品の信頼性向上に取り組んでいて、ラリーの過酷な環境の中でも2.4Lターボエンジンが壊れないよう、仮に壊れたとしても壊れるものをコントロールできればいいなと考えて進めています。ライフの管理をしながら定期的な交換などで管理してきていますが、今のところ本戦では信頼性のトラブルはないので、そこは知見になったと考えています。今回の現場では、走行後の部品がどういう状態にあるのかという確認と、走行データの分析をいました」と、初めて現場に帯同した内藤哲。ラリーの現場を経験し、今後は、「コンディション変化の激しいラリーでしたが、経過を見る限りでは、エンジンは想定の範囲内で使えていたと感じています。勝つことの大事さをあらためて感じたので、さらに上に行くために何ができるかを考えたいと思います」と、抱負を語ってくれました。
松田直樹
大阪スバル(株)吹田店メカニック
「今回は左リヤを担当して、トルクチェックやスタビライザーの交換などを行いました。初めてラリーの現場を経験し、限られた時間の中で1秒を争う世界で、正確性が一番大事だと感じました。ドキドキしながら作業をする、緊張感がある世界でした。すごく楽しくて、本当にあっという間でした」と、初めてラリーの現場を経験した松田直樹。
「初めて会う2名のディーラーメカと協力して作業しましたが、作業前に入念に確認して、どのように進めていけばいいのかということを分担しながらも、連携を少しずつ上げていくために、欠かさず確認することが大切でした。またラリーでのスピードが求められる現場では、効率よく作業することが求められますので、店舗に戻ったら効率の良い作業と確認することの重要性を仲間に伝えていけたらと思います」と、ラリーの現場で得られた貴重な経験を語ってくれました。
2024年の全日本ラリー選手権は、今回のラリーをもってすべてのスケジュールを終了しました。多くのライバルが新型車両を投入して激化した今シーズン、SUBARU勢は新井敏弘/井上草汰がJN-1クラスランキング5位という結果で、多くの皆様に応援をいただき、戦い抜くことができました。引き続き熱い応援をよろしくお願いいたします。
大阪スバル(株)吹田店メカニック
「今回は左リヤを担当して、トルクチェックやスタビライザーの交換などを行いました。初めてラリーの現場を経験し、限られた時間の中で1秒を争う世界で、正確性が一番大事だと感じました。ドキドキしながら作業をする、緊張感がある世界でした。すごく楽しくて、本当にあっという間でした」と、初めてラリーの現場を経験した松田直樹。
「初めて会う2名のディーラーメカと協力して作業しましたが、作業前に入念に確認して、どのように進めていけばいいのかということを分担しながらも、連携を少しずつ上げていくために、欠かさず確認することが大切でした。またラリーでのスピードが求められる現場では、効率よく作業することが求められますので、店舗に戻ったら効率の良い作業と確認することの重要性を仲間に伝えていけたらと思います」と、ラリーの現場で得られた貴重な経験を語ってくれました。
2024年の全日本ラリー選手権は、今回のラリーをもってすべてのスケジュールを終了しました。多くのライバルが新型車両を投入して激化した今シーズン、SUBARU勢は新井敏弘/井上草汰がJN-1クラスランキング5位という結果で、多くの皆様に応援をいただき、戦い抜くことができました。引き続き熱い応援をよろしくお願いいたします。