2015.07.26 - 2015年全日本ラリー選手権 がんばろう!福島MSCCラリー2015 デイ2
新井敏弘が今季3勝目を挙げ選手権をリード
7月26日(日)のデイ2を終えて全日本ラリー選手権第5戦『がんばろう!福島MSCCラリー2015』はすべてのSSを終了し、SUBARU WRX STIを駆る新井敏弘/田中直哉が2015年シーズン3勝目を獲得しました。2位には勝田範彦/足立さやか、3位は炭山裕矢/保井隆宏と、VAB型SUBARU WRX STIが表彰台を独占しました。
デイ2の天候は晴れ。デイ1に引き続き、気温も30度以上の厳しいコンディションが続きます。SS9〜SS15の計7SSが舞台となるデイ2は、デイ1に比べて距離が短いながらハイスピードなセクションが多く、ひとつのミスが大きなタイムロスとなる可能性をはらんでいます。
優勝争いは前日トップの新井(敏)と、新型を投入した勝田のふたりによって繰り広げられました。最初のSSとなったSS9では新井(敏)がベストタイムを獲得し、総合2番手につける勝田との差を10.2秒に拡大。追いすがる勝田もSS11、SS15でベストタイムを出すものの、最終的に12.7秒差で新井(敏)がシーズン3勝目を挙げて選手権トップの座を堅持しました。また、この日は4番手からスタートした炭山が躍進。「守りに入るとすぐにタイム差が広がってしまうので、全開で勝負しました」と、3度のベストタイムで、最終的に順位を3位に上げてフィニッシュしました。また、5位にはセッティングの面で大きな手応えを得た鎌田卓麻/市野諮のSUBARU WRX STIが入っています。前日5番手につけていた新井大輝/伊勢谷巧はSS9でコースオフ、リタイアとなりました。今回のラリーではすべてのSSでSUBARU勢がベストタイムを獲得、SUBARUは2015年シーズンを最高のかたちで折り返しました。
ディーラーメカニックコメント「正確であることの大切さを学べました」
SYMS RACING with TEIN ディーラーメカニック
諏訪敏史(すわ としふみ) 25歳
栃木スバル自動車株式会社 宇都宮インターパーク店
サービスメカニック メカニック歴4年
SYMS RACING with TEIN ディーラーメカニック
諏訪敏史(すわ としふみ) 25歳
栃木スバル自動車株式会社 宇都宮インターパーク店
サービスメカニック メカニック歴4年
もともとWRCやSUPER GTなどのモータースポーツが好きで入社したという諏訪は、自社チームで参戦する「GAZOO Racing 86/BRZ Race」のレースメカニックとして手塚祐弥をサポートした経験もあるとのこと。全日本ラリー選手権は初めての参加で、リヤセクションを担当しました。「レース現場でのメカニック経験もあり、仕事内容については分かっているつもりでした。参加してみると、ラリーはとにかく時間の制限が厳しく、プレッシャーのかかるなかでの作業となりました。実は初日のサービスでごくわずかにリヤのダンパーが曲がっていたのですが、そのことに気がつけず、もっと勉強が必要だと痛感しました。自己採点すると30点ですね。もともとモータースポーツは好きでしたし、鎌田選手のことも雑誌などで知っていましたが、とても気さくな方だったのが印象的です。ラリーメカニックは休める時にしっかり休み、サービス時間には集中する、というメリハリが新鮮でした。今回参加して、あらためてラリーは格好良いですね。泥だらけになりながらフィニッシュを目指すという姿が強く印象に残りました」と、ラリーの感想を語りました。