2015.11.01 - 2015年全日本ラリー選手権第9戦 新城ラリー 2015 デイ2
新井敏弘を下して勝田範彦が今季3勝目
競技最終日はSS11〜17の計7SS、SS走行距離は37.296kmによって争われます。前日にも使用した『上平井』、『鬼久保』といったSS、新城総合公園内の特設ステージに、過去のイベントでも使用してきた『ほうらいせん一念不動』を加えた構成となっています。SS11/15に設定された『ほうらいせん一念不動』は8.732kmと、この日のSSで一番距離が長く、勝負どころのひとつと言っていいでしょう。総合首位の勝田は、この日のオープニングとなるSS11、続くSS12でベストタイムを獲得し、総合2番手につける新井との差を14秒まで広げます。対する新井もSS13、SS14で勝田を上まわるタイムで反撃を試みますが、SS15の『ほうらいせん一念不動』で勝田が再びベストタイム。勝田は残る2箇所のSSを逃げ切って、今シーズン3度目の勝利を獲得しました。勝田にとってはVAB型SUBARU WRX STIでの初勝利です。また、勝田のコ・ドライバーを務める石田にとっては全日本ラリー選手権最上位クラスでの初優勝という記念すべき一戦となりました。
勝田は、「勝負どころの『ほうらいせん一念不動』で2度ともベストタイムを獲得できたことで、新井選手にSSタイムで負けても冷静にラリーを戦うことができました」とコメント。また、JN4クラスではSUBARU BRZが2〜4位に入る活躍を見せ、3位の石川昌平/石川恭啓がクラスチャンピオンを確定させました。
ディーラーメカニックコメント「基本に立ち返ることができたと思います」
富士スバルアライモータースポーツ ディーラーメカニック
西俣明彦(にしまた あきひこ) 36歳
三重スバル自動車株式会社 津店
テクニカルスタッフリーダー 勤務歴7年
今までモータースポーツとは無縁だったという西俣は、会社からの勧めもあり、新城ラリーに参加したといいます。 「ラリーについてはあまり詳しくなかったのですが、以前ディーラーメカニックに参加したスタッフが同じ会社におり、『ラリーのメカニックは面白い』と聞いていましたので、どんなことを経験できるのか興味はありました」 サービスでは右リヤセクションを担当。タイヤ交換、ブレーキやサスペンションのチェックを中心に作業を行いました。 「以前参加したスタッフから作業の様子などを事前に教えてもらいましたが、それでも最初は制限時間をどのように使ったらいいのか戸惑い、プレッシャーもありました。そんななか、自分なりに精一杯作業を行うことができ、大きなトラブルもなくスムーズに終えることができました。朝も早く、体力的に厳しかったですが、ラリーでは作業を行う際の声の掛け合いやコンビネーションがものすごく大切で、基本に立ち返ることができました。ラリーのサービスを通じ、普段の業務にも活かすことができる良い経験ができたと思います」と、その手応えを語っています。










