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2015.06/20-21
第3戦 チャーン・インターナショナル・サーキット
BURIRAM SUPER GT RACE
  • 予選順位
    位
  • 決勝順位
    位
  • Team Ranking
    位
  • Driver Ranking
    位

RACE REPORT

2015.06.21 - SUPER GT第3戦 タイラウンド・決勝
SUBARU BRZ GT300は6位完走
6月21日(日)にタイのチャーン・インターナショナル・サーキットでSUPER GT 第3戦 BURIRAM SUPER GT RACEの決勝レースが行われ、予選11位からスタートしたSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は6位入賞を果たしました。

マシンバランスが改善し、積極的なレース運びを展開

長いストレートを有するチャーン・インターナショナル・サーキットは、どちらかといえば大排気量エンジンを搭載したFIA GT3車両に有利なコースとして知られていますが、高速コーナーを得意とするSUBARU BRZ GT300にとっても勝負権のあるサーキットです。スタートを担当した山内英輝はポジションを落とすことなくオープニングラップを終えると、2周目には早くもポジションをひとつ上げて10番手になるなど、序盤から積極的なレースを展開していきます。
山内は、「クルマのバランスはとても良くて、ライバルたちをコーナリングで抜かしていくことができましたが、やはりストレートが速くてブレーキングが安定しているGT3車両を追い越すには、どうしても手こずりました」と、レースの様子を振り返りました。

レースの折り返し地点が近づくライバルたちは次々とピットストップを行い、SUBARU BRZ GT300は次第にポジションを上げていきます。そして31周目にはついに暫定のトップに浮上。山内はここで自身のベストラップとなる1分35秒643を記録してピットに飛び込み、後半を井口卓人に託しました。

6位まで浮上するも、予選での上位確保が今後の課題

ピットストップの影響でSUBARU BRZ GT300は一時11番手までポジションを落としましたが、井口はここから反撃を開始。40周目には9番手、50周目には7番手まで挽回すると、61周でチェッカードフラッグが振り下ろされたレースを6位で走り切って入賞を果たしました。
後半を受け持った井口は、「予選で僕が失敗して11番手からのスタートとなってしまいました。僕たちにはトップグループと争える決勝での速さがありましたが、ここは富士同様、ストレートが長くてGT3勢を抜くのが厳しく、これが6位に終わる要因となりました。表彰台に上るにはまだ何かが足りないので、次のレースではそれが見つけられるよう、精一杯頑張ります」と今後への抱負を語りました。

STIチーム総監督の辰己英治も予選での不振が上位入賞を果たせなかった最大の原因であると捉えています。
「やっぱり、予選で好成績を収めることが課題ですね。ライバルたちは遅いクルマに引っかかっても1秒か2秒ラップタイムを落とすだけで済みますが、SUBARU BRZ GT300は時には3秒も4秒もペースを落とすことがありました。これは、遅いクルマを抜くのにそれだけ手こずっていることの証明といえます。ところが、今回は予選用のセットアップを十分に煮詰めることができなかったので決勝レースでも苦戦を強いられることになりました。シーズン後半には菅生、鈴鹿、オートポリスとSUBARU BRZ GT300の速さを活かせるコースが続くので、ここで予選トップが狙える戦いができるように準備を進めなければいけないと考えています」 次戦は8月8日(土)・9日(日)に富士スピードウェイで開催される「FUJI GT 300km RACE」です。再びストレートスピードが重要なコースでの戦いとなりますが、今回の反省を踏まえて上位入賞を目指しますので、引き続きSUBARUチームに熱い声援をお送りください。
2015.06.20 - SUPER GT第3戦 タイラウンド・予選レポート
SUBARU BRZ GT300は予選11番手
6月20日(土)、SUPER GT第3戦「BURIRAM SUPER GT RACE」の公式予選がタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われ、SUBARU BRZ GT300は予選11番手となりました。赤道に近いブリーラムはこの日、快晴に恵まれたこともあって気温は午前中から30℃を越え、公式予選中の路面温度は60℃に迫る厳しいコンディションとなりました。
セットアップの変更でタイムが伸び悩む

この日は午前10時から11時45分まで公式練習が行われ、ここでSUBARU BRZ GT300は1分35秒396のベストラップを記録、GT300クラスの11番手となりました。セッションの前半は井口卓人が精力的に走り込んだ後、11時20分近くになってから山内英輝に交代。ふたりあわせて22周をトラブルなく走り切りました。ただし、第2戦の富士でオーバーステア傾向を示していたハンドリング特性は、今回の第3戦を前に修正を行ったところ、今度は一転してアンダーステア傾向を示し、これがタイムが伸び悩む一因となりました。STIチームの総監督を務める辰己英治は公式練習を振り返って次のように語っています。

「富士の反省を踏まえてマシンのセッティングを少しだけ変えましたが、想定以上に大きな効果が出てしまいました。ただし、アンダーステア気味ということはリヤタイヤがしっかりグリップしていることを意味しているので、公式予選に向けては、このメリットをしっかりと活かせるセッティングとすればいい結果が得られるはずです」
アンダーステアからオーバーステアへと一変

15時ちょうどに始まった公式予選のQ1セッションは山内が担当しました。山内は計測1周目に1分37秒467で3番手に立ちましたが、その後は1分36秒885、1分35秒634というタイムでなかなか上位進出は果たせません。それでもセッション終盤に1分35秒524のベストラップを記録して9番手となり、Q2進出を決めました。山内は、「朝の公式練習ではアンダーステアが強めでしたが、午後の公式予選ではオーバーステアが強くなり、クルマをコントロールするのに精一杯の状態でした。ハンドリングのバランスとしては、午前と午後の中間くらいが望ましいので、決勝レースではそこを狙えるようなセッティングに仕上げていきたいと思います」と今日の走行を振り返りました。

GT500クラスのQ1セッションを挟み、15時45分から12分間にわたってGT300クラスのQ2セッションが行われました。まず2ラップしてタイヤをウォームアップさせた井口は続く3周目に本格的なタイムアタックに臨みましたが、高速のターン4で姿勢を乱してスピン。幸いマシンにダメージはなく、すぐにアタックを再開すると、1分38秒台、1分36秒台、そして1分35秒台と次第にタイムを詰めていき、最終的に1分35秒840を記録して予選11番手となりました。ステアリングを握った井口は、「午前から午後にかけてクルマのバランスが大きく変わり、これに対処し切れずにスピンしてしまいました。予想外のことで、戸惑ってしまったというのが正直なところです。ただし、去年の決勝レースでは最後尾からスタートして追い上げているので、11番グリッドからスタートする今回は着実にレースを戦ってさらに上位でゴールできるように頑張ります」と抱負を述べました。
「クルマのバランスが予想外に大きく変化したことは事実ですが、その間に行ったセッティングの変更はすべて把握できています。このように大きくバランスが変わってしまったのは、今年から走らせている新しいクルマの特性を私たちがまだしっかり把握できていないことが原因でしょうが、今日の走行でデータは収集できているので、それを活かし、安定して走れる弱アンダーステアに仕上げて決勝レースに臨むつもりです」と辰己は今後の見通しを語りました。

66周の決勝レースは、6月21日(日)の15時(日本時間の同日17時)にスタートが切られます。灼熱のレースでSUBARUチームがどのような追い上げを見せるのか、その戦いぶりにご注目ください。
2015.06.19 - SUPER GT第3戦 タイラウンド・直前レポート
相性の良いコースで好走を期待
2015年のSUPER GTシリーズ第3戦は、タイのブリーラムにあるチャーン・インターナショナル・サーキットで行われる「BURIRAM SUPER GT RACE」です。6月20日(土)に行われる予選と21日(日)の決勝レースに向けて、チームは着々と準備を進めています。2014年の10月に開催された第7戦の時よりも体感気温は高く、土日の天気予報は雨が降る可能性もあるとしています。SUBARU BRZ GT300は昨年、最後尾スタートから5位にまで順位を上げており、今年ステアリングを握る井口卓人/山内英輝のふたりの好走に期待がかかります。
高速コーナーでSUBARU BRZ GT300の強みを活かす

STI総監督を務める辰己英治は、「チャーン・インターナショナル・サーキットはストレートがそれほど長くなく、見た目以上にコース幅が広い、高速コーナーが多いサーキットです。コース図では小さく見える1コーナーと最終コーナーも実際には意外と広いんです。鋭角コーナーでも旋回スピードを高く保て、ブレーキを強く踏むストップ&ゴーではありません。今年のマシンはブレーキングがすごく良く、クルマの乗りやすさ、タイヤの接地性についても向上していますから、SUBARU BRZ GT300によく合っていると思います」と予想を語ります。

また、「前戦の富士での8位については、結果はともかくチームは手応えを得られました。特に第3セクターが速い。つまりコーナリングが良いということです。第2セクターで少しライバルに遅れを取った原因はダウンフォース不足だったということも分かっていますから、それを踏まえて今週末のレースに臨めば、ポール・トゥ・ウインも狙える可能性があるのではと期待しています」と自信をのぞかせます。
ニュルブルクリンクの勝利で得られたもの

5月に行われたニュルブルクリンク24時間レースでは、SUBARU BRZ GT300のドライバーである山内英輝が急遽SUBARU/STIチームのドライバーとして参戦し、3年ぶりとなるSP3Tクラス優勝の獲得に貢献しました。この勝利がもたらす効果について、辰己は次のように分析します。
「SUPER GTを走るレベルのドライバーですから、ニュルブルクリンク24時間レースを走ったことで急激にテクニックが上がったりするようなことはないでしょうが、あの難関コースを攻略できたという自信は深まるでしょう。なにより、あそこで勝てたことが大きいと思います。多くのSUBARUファンの皆様に喜んでもらったことや、それまで不調だったチームの雰囲気がガラッと変わっていく様子を見たことで、勝つことの重要性をあらためて感じ、より一層、勝負に貪欲になる姿勢が出てくると思います」と、精神的な面での効果を指摘しました。

「SUPER GT開幕戦の岡山で、スリックタイヤでウエット路面を走り切った経験も、ニュルブルクリンクの夜間走行で雨に見舞われた際に役に立ったということですし、雨季を迎える今回のタイでも急な雨があるかもしれません。そういう面でも、この第3戦では好成績が残せると期待しています」と締めくくりました。

ニュルブルクリンクを経て勢いに乗るSUBARU/STIチームの戦いぶりにご期待下さい。20日(土)は10時からの公式練習を経て、15時からノックアウト予選のQ1セッションがスタートします。
2015.06.15 - SUPER GT第3戦 タイラウンド・プレビュー
第3戦はシーズン唯一の海外イベント、灼熱のタイ
6月20日(土)・21日(日)に開催される2015年のSUPER GTシリーズ第3戦は、シーズン唯一の海外ラウンドとなる「BURIRAM SUPER GT RACE」です。タイのブリーラムにあるチャーン・インターナショナル・サーキットを舞台に熱戦が繰り広げられます。

チャーン・インターナショナル・サーキットでSUPER GTが開催されるのは今年が2回目です。著名なサーキット・デザイナーであるヘルマン・ティルケ氏が手がけたことでも知られ、直線を基調としたレイアウトながら随所にテクニカルなセクションが設けられているコースです。

10月に開催された2014年大会と違って、雨季のはじめとなる6月に開催される今年は気温や路面状況なども異なり、マシンセッティングやタイヤの使い方など多くの部分で即応性が求められる1戦となりそうです。首都のバンコクでは最高気温が連日38~39℃にもなるなど、熱との戦いという一面が出てくる可能性があります。

2014年のデータを有効に活用

2014年の同大会では最後尾からのスタートとなったものの、猛然と追い上げを見せて最終的には5位入賞を果たしています。

R&D SPORTの澤田稔技術部 部長は、「昨年は予想以上に路面からの影響もあり、フロアの一部が変形してしまったことで車両検査にて不適合と判断されてしまいましたが、今年はその対策も万全です。サーキットは直線の多いレイアウトですが、コーナリングに優れるSUBARU BRZ GT300に合っているセクションもあります。昨年のデータも活用できますし、得意な部分や注意するポイントも分かります」と言外に自信を滲ませます。その一方、「開催時期やタイヤ銘柄など、大きく条件が異なる部分があることも事実です」と、あくまで慎重な姿勢でSUBARUチームはレースに臨みます。

SUBARU BRZ GT300が参戦するGT300クラスには総勢23台がエントリーしており、うち1台はワイルドカード枠として、地元の選手がドライブするFIA GT3車両が加わります。ドライバーを務める井口卓人、山内英輝とも今年のニュルブルクリンク24時間レースを経験し、さらに鋭さを増したドライビングを披露してくれることでしょう。

SUBARU恵比寿ショールーム「SUBARU STAR SQUARE」にて
6月21日(日)にパブリックビューイングを開催


6月21日(日)16:00(日本時間)より、SUPER GT第3戦のパブリックビューイングを「SUBARU STAR SQUARE」にて開催します。MCに濱田恵梨子さん、ゲスト解説に河口まなぶさん、さらに特別ゲストとしてSUBARU BRZ GT300 GALS BREEZEを迎える予定です。会場内では、「第4戦富士GT300kmレース SUBARUファンシート」など素敵なプレゼントが当たるじゃんけん大会も同時開催予定。また、当日は来場された方にGTキーホルダーを特典としてご用意しております。
(※数に限りがございます。予定数に達し次第、配布を終了致しますのであらかじめご了承ください)。
■定員(座席数):125席 ※立見可
※優先入場席25席をご用意しています。
※定員に達した場合、入場をお断りさせて頂く事がございますので、あらかじめご了承ください。
■時間:16:00~20:00(レース16:30~19:30予定)
 レース終了後、じゃんけん大会を実施致します。
■開場:15:30~(ショールームは10:00~通常営業致します)
■特典:GTキーホルダー(※数に限りがあります。予定数に達し次第、配布を終了致します)
■SUBARUチームが途中リタイヤした場合でも、当イベントは実施致します。

RACE RESULT

2015.06.20 - Rd.3 BURIRAM SUPER GT RACE
公式予選 
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 25 VivaC 86 MC 土屋 武士 松井 孝允 1'35.571 1'33.915 YH
2 3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 高星 明誠 1'34.865 1'33.988 0.073 YH
3 10 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート 富田 竜一郎 1'34.811 1'34.507 0.592 DL
4 65 LEON SLS 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 1'35.629 1'34.524 0.609 YH
5 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨 宏紀 中山 雄一 1'34.700 1'34.710 0.795 BS
6 7 Studie BMW Z4 ヨルグ・ミューラー 荒 聖治 1'34.770 1'34.883 0.855 YH
7 21 Audi R8 LMS ultra リチャード・ライアン 藤井 誠暢 1'34.896 1'35.111 0.981 YH
8 88 マネパ ランボルギーニ GT3 織戸 学 佐藤 公哉 1'35.367 1'35.201 1.286 YH
9 11 GAINER DIXCEL SLS 平中 克幸 ビヨン・ビルドハイム 1'35.204 1'35.311 1.289 DL
10 0 グッドスマイル 初音ミク SLS 谷口 信輝 片岡 龍也 1'35.675 1'35.566 1.651 YH
11 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'35.524 1'35.840 1.609 DL
Q1   Start Time: 15:00 Finish Time: 15:15 Q2   Start Time: 15:45 Finish Time: 15:57
2015.06.21 - Rd.3 BURIRAM SUPER GT RACE
決勝
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 高星 明誠 1:39'13.186 61 1'35.004 YH
2 10 GAINER TANAX GT-R アンドレ・クート 富田 竜一郎 9.231 61 1'34.769 DL
3 7 Studie BMW Z4 ヨルグ・ミューラー 荒 聖治 26.749 61 1'35.355 YH
4 11 GAINER DIXCEL SLS 平中 克幸 ビヨン・ビルドハイム 41.834 61 1'35.142 DL
5 65 LEON SLS 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 46.117 61 1'35.270 YH
6 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1Lap 60 1'35.219 DL
7 25 OVivaC 86 MC 土屋 武士 松井 孝允 1Lap 60 1'34.802 YH
8 33 Excellence Porsche アレキサンドレ・インペラトーリ 山下 健太 1Lap 60 1'36.428 YH
9 31 OGT Panasonic PRIUS 嵯峨 宏紀 中山 雄一 1Lap 60 1'35.018 BS
10 55 ARTA CR-Z GT 高木 真一 小林 崇志 1Lap 60 1'36.557 BS
Start time: 15:03'43 / Finish time: 16:42'10
完走周回数 : 42Laps
参加台数 : 23台 出走台数 : 19台
ファステストラップ : 1'34.296 No.28 REITER GALLARDO/トーマス・エンゲ

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