2015.09.20 - SUPER GT第6戦 菅生ラウンド・決勝レポート
SUBARU BRZ GT300は5位入賞

決勝レースの25周目にGT500車両の1台がクラッシュし、バックストレート上で停止するアクシデントが発生します。この影響でセーフティカーが導入されると、規則に従ってピットレーンは一時的に閉鎖されました。そして30周目にピットレーンがオープンになると、一部の例外を除いて全車がピットストップを実施。このためピットレーンは大混雑になったほか、ふたたびセーフティカーがメインストレートにやってきたところでピットロード出口は閉鎖され、これにより一部の車両は足止めされました。この影響でSUBARU BRZ GT300もコースへの復帰が30秒ほど遅れたうえ、直後にセーフティカーがコースから退去して競技が再開されたため、トップから大きく遅れをとる格好となりました。この時の状況を、スタートドライバーを務めた井口は次のように振り返っています。「セーフティカーの時にピットインするタイミングはものすごくいい判断でしたが、混雑に巻き込まれてしまい、思うようなポジションでコースインできなかったのは残念でした」

チーム総監督の辰己英治は、今回投入した新仕様のタイヤにマッチするセットアップを煮詰められなかったことが苦戦を強いられる要因になったと分析しています。「決勝レース中のファステストラップは獲れませんでしたが、それに迫るタイムを記録できたので、予選の時よりもセットアップは良くなったと判断しています。とはいえ、抜群の状態ではありませんでした。そうしたなか、井口と山内が本当によく頑張って、アクシデントに遭うこともなく最後まで走り切ってくれました。その意味では手応えを掴むことができるレースでしたが、やはり優勝を狙うのであればしっかり仕上げたセットアップで予選に臨み、ポールポジションからスタートしなければいけません。ふたりのドライバーにはそれだけの実力があるので、次のオートポリスにはいいセットアップを用意して挑みたいと思います」