SUBARU WRX STIの鎌田卓麻/市野諮が今季初勝利
初日からリードを広げ鎌田が快勝
2月4日(日)はSS14〜SS21の計8SS、SS距離27.033kmで争われます。前日と同じく好天に恵まれましたが、前日よりも気温が低くなり、状況変化の大きな路面コンディションで多くのドライバーたちが苦戦を強いられることとなりました。そんな中でも鎌田は8SS中7SSでベストタイムをたたき出す快走を披露し、初日からのリードを守り切る見事な勝利。シーズンに向けて幸先の良いスタートを切ることに成功しました。2位の柳澤は久々に出場したJN6クラスで表彰台を獲得。途中ベストタイムをマークする速さを見せましたが、鎌田をとらえるまでには至りませんでした。
この結果、鎌田は柳澤に38.6秒差をつける快勝。さらに2日間ともレグポイントトップを獲得するフルポイントでラリーを締めくくりました。3位には福永修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューションX)が入っています。SS3でミッショントラブルに見舞われ戦線を離脱した新井は、レグポイント獲得を目指してアタックを敢行。鎌田に次ぐ2位のレグポイント獲得してフィニッシュしました。
ラリーは拠点となる群馬県嬬恋村のホテルグリーンプラザ軽井沢でフィニッシュ。浅間高原ウィンターフェスティバルの会場に隣接したポディウムで盛大にセレモニーが行われました。また同時開催された日本スーパーラリーシリーズでは2位〜4位、東日本ラリー選手権でも1位〜2位を占めるなど、SUBARU勢が大活躍する週末となりました。
鎌田「今までにないほど楽しくクルマに乗れました」
2017年の第6戦ラリー洞爺以来の勝利となる鎌田は、「ありがとうございます。今回はマシンがすごく良くて、リスクを避けたペースでもタイムが出ていました。今までにないくらい楽しくクルマに乗れていた気がします。難しいコンディションに対して、クルマがよく動いてくれたので、危ない瞬間も一切ありませんでしたし、無理もしませんでした。新井選手が序盤でいなくなったのは残念でしたが、完璧にラリーを戦えました。今シーズンはグラベルラリーも多いですし、この1勝は本当に大きいと思います」とコメント。晴れやかな笑顔で今後に向けた展望を語りました。
新井はレグポイント獲得を目指し力走
再出走を果たした新井はレグポイントの獲得を目指して力走。 「マシンはまったく問題ありませんでしたが、気温が上がり、路面の表面が溶けてしまうと4番手のスタート順では厳しかったです。今回は悪いことが重なってしまったのですが、次はこういったトラブルがないようにしたいですね」と、今回のラリーを振り返りました。
第2戦は4月6日(金)〜8日(日)の「ツール・ド・九州2018 in 唐津」です。佐賀県唐津市を舞台とするフルターマックラリーであり、SUBARUの勝田範彦が12連勝と圧倒的な強さを誇っています。ポイントリーダーとして臨む鎌田、今回のリベンジを誓う新井、そして揺るぎない実績を持つ勝田らSUBARU勢の活躍にご注目ください。