RALLY

REPORT

  • Rd1
  • Rd2
  • Rd3
  • Rd4
  • Rd5
  • Rd6
  • Rd7
  • Rd8
  • Rd9
  • Rd10

RACE REPORT

2018.05.20 - 全日本ラリー選手権第4戦 Sammy久万高原ラリー レグ2
SUBARU WRX STIの新井が今シーズン初優勝
2018年全日本ラリー選手権第4戦Sammy久万高原ラリーは、5月20日(日)にすべての競技日程を終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が2018年シーズン初優勝を獲得、勝田範彦/石田裕一は3位に入りました。鎌田卓麻/市野諮は前日の段階でリタイアを決めており、次戦以降の上位フィニッシュを目指します。
■新井「ようやく優勝することができました」

5月20日(日)は林道SSを2カ所、旧美川スキー場の敷地内に設けられた観戦SSの計3SSを2度走る6SS、SS距離28.14kmで争われます。ラリーはこの日も晴天に恵まれ、爽やかな初夏の空気のもと、大勢のギャラリーが観戦に訪れました。

前日の段階で後続に18.2秒差をつけラリーをリードしていた新井は、競技2日目も序盤から快走を披露します。SS7、SS8と連続ベストタイムをマークし、2番手につけた奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションⅩ)との差を24.8秒にまで拡大。その後はリスクを避けながらもSS11でベストタイムを刻み、最終的に22.4秒差をつけてシーズン初優勝を飾りました。勝田もSS2番手タイムを並べて粘り強く追い上げ、SS11を走り終えた時点では奴田原に3.0秒差まで迫ります。残されたステージは最終SSのひとつのみ。しかし1.35kmの短いSSでは逆転にいたらず、ベストタイムをたたき出した奴田原から0.1秒遅れるSS2番手タイムでフィニッシュ。トップの新井と22.5秒差の3位でラリーを終えました。
今シーズン初優勝を果たした新井は「ようやく勝つことができました。優勝はできましたが、今回のラリーで2回もブレーキラインが切れているので、合計14秒くらいロスしています。最終日のレグポイントを獲れなかったのは、今後のことを考えると少しキツいかもしれませんね」とコメント。地元の群馬県で開催される次戦に向け、この勝利をはずみとしたいところです。3位表彰台を得た勝田は「新井選手がブレーキラインのトラブルで遅れたこともあって、レグポイントを獲れたことは大きいです。でも、速さでまだおよばない部分もあり、グラベルでは課題がいっぱいです」と、ラリーを振り返っています。リタイアを喫してしまった鎌田は「SS4でコーナーイン側の根石に引っかかり、左ホイールに亀裂が入ってしまったようです。そのホイールがブレーキキャリパーに干渉し、キャリパーが外れてしまい動けなくなりました。次はSUBARUの地元、群馬なので、クルマをしっかり直して挑みたいと思います」と、悔しさのなか、次戦に向けた意気込みを語りました。

この日もハイラインドパークみかわの敷地内に設けられた観戦ステージのほか、サービスパークに隣接したイベント広場には多くの観客が訪れました。地元の飲食業者や関連企業の出展、じゃんけん大会のほか、セレモニアルフィニッシュなどが実施され、完走した選手へ温かい拍手が送られました。
■ディーラーメカニックコメント「社内の後輩たちにもぜひ挑戦するよう伝えたい」

担当車両:富士スバル AMS WRX STI
向 徹 31歳
岡山スバル自動車株式会社 倉敷大島店 技術リーダー
メカニック歴8年

入社する前からディーラーメカニック派遣プロジェクトに興味があり、ずっと参加したいと思っていたと語る向。
「WRCラリージャパンでディーラーメカニックの派遣があることを知り、その時からSUBARUに行くと決めていました。10年近く前からの夢なので、やっとこの場に来られたなという気持ちがありますね。実際は想像よりもハードな作業でした。スピードと正確性が求められるだけでなく、朝から様々な準備を進めていくので、そのあたりも含めて大変だなと思いました」

ラリーを終えて、向は次のように週末を振り返っています。
「あっという間に過ぎていった3日間でしたが、機会があったらまたぜひ応募したいと思います。チームワークの重要性もあらためて感じました。決められた時間内でどれだけのことができるか。ディーラーでもサポートなど複数のメカニックで作業することもあるので、そういった際に今回の経験を活かすことができればと思います。会社の後輩たちにも、行く機会があるならぜひ挑戦するようアドバイスをしたいと思います。社内の資格を取得することももちろん難しいのですが、それを乗り越えて参加する価値はあると思います。非常にやりがいもありますし、僕としては『行けるなら行ってこい』と言いたいですね」
全日本ラリー選手権第5戦「MONTRE 2018」は6月7日〜10日にかけて、群馬県嬬恋村を中心に開催されます。これまでターマックラリーとして開催されてきましたが、今年はグラベルラリーとしての開催となります。SUBARUの地元でもある群馬県を拠点としたラリーで、WRX STI勢の見せる力走にご注目ください。
2018.05.19 - 全日本ラリー選手権第4戦 Sammy久万高原ラリー レグ1
ラリー初日はSUBARU WRX STIの新井がリード
5月19日(土)、全日本ラリー選手権第4戦Sammy久万高原ラリーは競技初日を終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が首位に立っています。2番手の奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションⅩ)を挟み、勝田範彦/石田裕一、柳澤宏至/加勢直毅らSUBARU勢が続いています。また、ランキングトップでラリーに臨んだ鎌田卓麻/市野諮はSS4でリタイアを余儀なくされました。
■序盤は新井と柳澤がラリーを牽引

ラリーは19日(土)の朝、久万高原町役場で行われたセレモニアルスタートで開幕、選手たちは多くの声援と、地元の子供たちが演奏する“久万山五神太鼓”の響きに送られながらSSへと向かっていきました。前日の夜に降った雨で各SSはウェットコンディションとなり、もともとラフなグラベルステージをさらに難しくしています。
ラリーは多くの選手が難しい路面に足元をすくわれる展開となりました。雨が降ったためにレッキ(試走)の段階とは大きく異なるコンディション、ラリーカーが走行を重ねることによって常に変化する状況など、様々な要素が選手に襲いかかります。SS3までを終えた段階で、合計12台がレグリタイアを喫するというサバイバルラリーの様相を呈してきました。

そんななか、新井はSS1とSS2で連続ベストタイムをマーク。早々に首位に立ってラリーをリードします。SS3ではブレーキラインにダメージを受けたため7番手タイムと落ち込みますが、サービスで修復後は大きなトラブルもなく、SS5ではこの日3度目のSSベストタイムをマークする快走。後続との差を広げ、最終的には18.2秒差としてラリー初日を終えました。SS3まで2番手につけていた柳澤はSS4で左フロントタイヤをパンクし、総合4番手まで後退。そして同じくSS4では鎌田もマシンにダメージを受けてしまいます。ホイールを破損して走行できない状態となってしまい、残念ながらラリーの続行を諦めることとなってしまいました。これにより、序盤は5番手と出遅れていたものの、粘り強い走りをみせていた勝田が総合3番手に浮上しています。

■新井「明日もこの位置を守りたいと思います」

首位を走る新井は「午前と午後では路面コンディションが大きく変化するので、少しペースを抑えて様子を見ながら走りましたが、リードをキープすることができました。午前中のブレーキトラブルはサービスで直したので問題ありません。明日の路面もあまりきれいではありませんが頑張りたいと思います」とコメント。

午前中の3SSを終えた段階で「乗れていない」と自らの走りを分析していた勝田は、「気合いを入れ直したことで、少しタイムが良くなりました。路面は午後になって乾いている部分もありましたが、轍も多くて走りにくかったですね。とにかく3番手につけているので、ポジションを守りたいです」と、午後のSSの走りを振り返りました。
■ラリー会場には多くの観客が訪れラリーを満喫

今回のラリーでは、19日(土)、20日(日)の両日ともに観戦ポイントが設けられており、初日の19日(土)から会場となる「ハイランドパークみかわ」には多くの観客が訪れました。スキー場の整備用道路を利用したSSのほか、じゃんけん大会なども実施され、多くの観客がラリーを満喫しました。

競技最終日となる20日(日)はSS7〜SS12の計6SS、SS距離28.14kmで争われます。今シーズン初優勝に期待がかかる新井の走りに注目が集まります。また勝田・柳澤がどこまで追い上げるか、SUBARU勢の力走にご声援をお願いします。
2018.05.14 - 全日本ラリー選手権第4戦 Sammy久万高原ラリー プレビュー
2018年大会の舞台は未舗装路に
5月18日(金)〜20日(日)、全日本ラリー選手権第4戦Sammy久万高原ラリーが行われます。舞台となるのは、愛媛県上浮穴郡久万高原町の山岳地帯。2018年シーズン初のグラベルラリーであり、第8戦まで続く“グラベル5連戦”の幕開けを告げる一戦となります。久万高原ラリーとしては2014年以来となるグラベル路面での開催。かつては車両の耐久性が問われる過酷なラリーとして知られており、現在もその難しさは変わりません。
ラリーは2日間で12SSが設定され、合計67.04kmを走行します。なかでも19日(土)の大野ヶ原線(SS1/4)、および大谷支線(SS2/5)はいずれも距離が長く、序盤でリズムに乗れるか否かが、ラリーの勝敗を分ける要素となるでしょう。また、このラリーのSSはいずれも標高が高いため、空気密度が低いことによるエンジンパワーのロスや、ブレーキの放熱にも厳しい条件となることが予想されます。

JN6クラスには、開幕戦で勝利しポイントランキング首位の鎌田卓麻/市野諮、2番手につける勝田範彦/石田裕一、5番手の柳澤宏至/加勢直毅、6番手の新井敏弘/田中直哉ら、SUBARU WRX STI勢が計8台出場予定です。上位につける鎌田と勝田がさらにポイントを重ねるのか、柳澤と新井が追い上げるのか、SUBARU勢の戦いぶりにご注目ください。
■ハイランドパークみかわに観戦エリアを設置

観戦用ギャラリーエリアは19日(土)と20日(日)それぞれに設けられており、各日とも午前7時より受付が始まります。観戦場所はハイランドパークみかわ駐車場および作業道に設けられ、一部の観戦場所を除き入退場自由とのこと。料金は2日間通しでひとり2000円(高校生以下無料)となっています。

セレモニアルスタートは19日(土)の9時より、久万高原町役場にて開催。セレモニアルフィニッシュは、ハイランドパークみかわで20日(日)15時から予定されています。ハイランドパークみかわに設けられるサービスパークも見学が可能となっており、メカニックの作業を間近で見ることができます。また、サービスパーク付近には軽食ブースや地元の物産品の販売などが行われるほか、グッズの抽選会やジャンケン大会も実施される予定とのことです。
■観戦エリア
5月19日(土)
ハイランドパークみかわ駐車場および作業道に設けた観戦エリア
SS3 スキー場1(1.35km) 11時14分スタート予定
SS6 スキー場2(1.35km) 14時41分スタート予定
※一部の観戦場所を除き入退場自由

5月20日(日)
ハイランドパークみかわ駐車場および作業道に設けた観戦エリア
SS9 スキー場3(1.35km) 10時49分スタート予定
SS12 スキー場4(1.35km) 13時16分スタート予定
※一部の観戦場所を除き入退場自由

詳しいイベント内容、観戦方法や料金など最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。

●Sammy久万高原ラリー
http://www2.odn.ne.jp/mac/

RACE RESULT

2018.05.20 -
2018年全日本ラリー選手権第4戦 Sammy久万高原ラリー
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 6 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバル AMS WRX STI JN-6 40:07.8 29:15.2 1:09:23.0
2 2 4 奴田原文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 40:26.0 29:19.4 1:09:45.4
3 3 2 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-6 40:34.8 29:13.7 1:09:48.5
4 4 5 柳澤 宏至 加勢 直毅 ADVAN CUSCO WRX-STI JN-6 40:52.6 29:53.3 1:10:45.9
5 5 11 寺川 和紘 石川美代子 インディゴパワー藤井自動車ランサー JN-6 42:43.3 30:34.8 1:13:18.1
6 6 9 堀江 拓 馬瀬 耕平 YHitzzカラオケROCKランサー JN-6 42:13.1 31:59.0 1:14:12.1
7 7 7 中平 勝也 行徳 聡 YH アールアート AMS WRX JN-6 43:41.8 31:12.0 1:14:53.8
8 1 29 天野 智之 井上裕紀子 豊田自動織機・DL・ヴィッツ JN-3 45:06.4 32:18.8 1:17:25.2
9 1 22 曽根 崇仁 澤田 耕一 P.MU☆DL☆SPM☆INGING 86 JN-4 44:50.8 32:39.1 1:17.29.9
10 1 14 小濱 勇希 草加 浩平 KYB DUNLOP DS3R3TMAX JN-5 46.02.8 32:04.9 1:18:07.7
R - 1 鎌田 卓麻 市野 諮 itzz DL SYMS WRX STI JN-6 - - -
> RALLYトップ > GALLERY
Scroll to top