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RACE REPORT

2018.04.29 - 全日本ラリー選手権第3戦 NISSIN Rally丹後2018 レグ2
接戦のすえSUBARU WRX STIが1-2フィニッシュ
2018年全日本ラリー選手権第3戦NISSIN Rally丹後2018 Supported by Sammyは、4月29日(日)にすべての競技日程を終了し、SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一が2018年シーズン初優勝、鎌田卓麻/市野諮は2位に入りました。新井敏弘/田中直哉はタイムアップしたものの、前日と順位は変わらず5位でラリーを終えています。
■レグ2で勝田が鎌田を逆転

4月29日(土)は、前日のリバースステージとなるSS2カ所と、道の駅丹後王国の敷地内に設けられた観戦ステージの計3SSを2度走行する計6SS、SS距離35.18kmで争われます。この日も引き続き晴天に恵まれ、まるで夏のような日差しと気温のもとラリーが行われました。
1.6秒差でスタートした勝田と鎌田の首位争いは、初日以上に熱を帯びたものとなりました。この日最初のSS7では勝田が鎌田を0.1秒上回るベストタイムをマーク。しかし鎌田も続くSS8を制して、ふたりの差を0.8秒にまで押し戻します。SS9では勝田が鎌田のタイムを上まわり、ふたりの差は1.4秒に。SS10では勝田が再びベストタイム。一気に差を4.0秒にまで広げることに成功します。勝田としてはこの勢いを維持したまま逃げ切りたいところですが、鎌田も意地を見せ、SS11ではなんと同タイムの一番時計をマーク。フィニッシュまで勝負を諦めない姿勢で最終SSに臨みます。わずか0.36kmの最終SSでは鎌田が勝田のSSタイムを上回るものの、その差を逆転するには至らず。3.8秒の差で勝田に軍配が上がりました。また、鎌田はSS7でのフライングのペナルティ10秒を科されることとなり、最終的には13.8秒差での決着となっています。
今シーズン初優勝を果たした勝田は「僅差だったので運もありましたが、勝てて本当に良かったです。とにかく気温が高くて、体力的にも大変でした。鎌田選手が本当に速かったですか」とコメント。これから続くグラベル連戦にいい流れで続けられると笑顔を見せました。途中ギリギリまで勝田を追い詰めた鎌田は「緊張感のある戦いになりました。シーズンを考えれば、今回の2位はすごく大きかったと思います」とラリーを振り返りました。新井は「マシンの仕上がりはいいのですが、少し合わない部分がありました。かなりセッティングを変えた結果、最後の方はタイムも良くなってきたので、第9戦高山に向けていいデータを取れたと思います。これからのグラベルラリー連戦で流れをなんとかしたいですね」と今後に向けての展望を語っています。

この日道の駅丹後王国の敷地内に設けられた観戦ステージでは、地元の飲食業者ほか多くの関連企業の出展などが行われ多くの人で賑わいを見せました。また、京丹後市役所本庁舎前駐車場で行われたセレモニアルフィニッシュには大勢のSUBARU応援フラッグを持ったファンが訪れ、SUBARUドライバーに声援を送る姿がみられました。
■ディーラーメカニックコメント「普段の業務では経験できないことを色々と学べます」

担当車両:itzz DL SYMS WRX STI
松原 好伸 31歳
兵庫スバル自動車株式会社 川西店 メカニック歴12年

ディーラーメカニックをモータースポーツに派遣していることは以前から知っていたものの、なかなか応募するきっかけがなかったという松原。
「先輩でニュルブルクリンクに行った方がいて、話を伺ってチャレンジしてみようかなと思いました。ラリーという競技自体は知っていたものの、メカニックが実際にどういうことをするのかは想像がつかず、まったく分からない中で飛び込みましたが、チームのメカニックの方にも色々と教えていただきました」

実際にやってみると、とにかくスピードが求められることに驚いたとのこと。
「もちろん通常業務でもある程度は作業時間が決まってはいますが、クオリティを保ったまま短時間で作業を終わらせるという点については新たなチャレンジでした。とにかくスピードと正確さと手順を確認しながら、ミスのないよう気を引き締めて作業を行いました。クルマの基本構造は一緒ですが、優勝争いするクルマを触るのはかなりのプレッシャーもありました」

初めてのラリーを終えて、松原は次のように週末を振り返っています。
「終わってみればあっと言う間の3日間でした。色々と教えてもらいながら、日々改善できたところや反省するところもあり、いい経験になりました。チームの優勝争いに、わずかでも力になることができたかなと思います。ディーラーメカニック派遣については、社内の若いメカニックたちにもにどんどん経験してほしいですね。普段の業務では経験できないことですし、そこから学べることは色々あります。頑張って応募のための資格をとって、チャレンジしてもらいたいですね」
全日本ラリー選手権第4戦「Sammy久万高原ラリー」は5月18日〜20日にかけて、愛媛県上浮穴郡久万高原町を中心に開催されます。ここ数年はターマックラリーとして開催されてきた同大会ですが、今回はグラベルラリーとして開催されます。5戦連続となるグラベルラリーの初戦を飾る四国での一戦、SUBARU勢がどのような走りを見せるかご注目ください。
2018.04.28 - 全日本ラリー選手権第3戦 NISSIN Rally丹後2018 レグ1
SUBARU WRX STIの勝田範彦が初日をトップで終える
4月29日(土)、全日本ラリー選手権第3戦NISSIN Rally丹後2018 Supported by Sammyは競技初日を終了し、SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一と鎌田卓麻/市野諮が接戦を展開、わずか1.6秒の差で勝田がラリーをリードしています。新井敏弘/田中直哉は5番手。競技最終日の上位浮上を狙います。
■序盤リードの鎌田卓麻を勝田が追う接戦

ラリーは28日(金)夕方、京丹後市役所本庁舎前駐車場でセレモニアルスタートが行われ、多くの観客に見守られながら幕を開けました。SS1は29日(土)の朝から始まり、この日はSS6までの45.50kmが競技区間として設定されました。 からりと晴れ上がった空のもと、ラリーカーは京都府丹後文化会館駐車場に設けられるサービスパークから続々出発、スペシャルステージへと向かいます。
丹後半島の山間部に設けられたスペシャルステージは、幅の広いワインディングロードと狭い林道が混在し、リズムをつかみづらい難所が連続します。多くの選手が路面のグリップを見極めるのに手を焼くなか、鎌田と勝田のふたりはSSごとにベストタイムを出し合う接戦を繰り広げ、序盤からラリーを牽引。SS1、SS3、SS4を制した鎌田が一歩リードしていたものの、SS5で勝田が逆転、0.7秒差ながらトップに立つことに成功しました。勝田は続くSS6でもベストタイムをマークして鎌田との差を1.6秒に広げ、この日を締めくくりました。

一方、前戦で2位となった新井敏弘/田中直哉は序盤からセッティングに頭を悩ませ、思うようにタイムを伸ばすことができません。SSタイムも5〜6番手にとどまり、最終的に勝田から52.2秒遅れのJN6クラス5番手で競技初日を終えています。
■勝田「明日もこの位置を守りたいと思います」

首位の勝田は「昼のサービスでリヤのスタビライザーを変更しました。マシンも問題なかったです。1.6秒差しかないので痺れますね(笑)。しっかり走って、明日もこの位置を守りたいと思います」とコメント。僅差で追いかける鎌田は「思ったよりも路面が滑りました。最後の2SSで少しパワーダウンしてしまった感じがありましたが、まだ1.6秒差ですし、明日挽回できるよう頑張ります」と、意気込みを語っています。

新井はスタート前、事前テストで曲がりやすいセッティングに変更してきたと語りましたが、そのセットアップとタイヤのマッチングが合っていないと状況を分析。「ちょっと理由が分からない状態ですね。走っていて、それほど遅いという感じがしないのにタイムにつながらない。その原因を最後のサービスでもう一度チェックします」と、この日の走りを振り返りました。
■観戦ポイントでは多くの観客が林道の走りを堪能

今回のラリーでは、28日(土)、29日(日)の両日ともに観戦ポイントが設けられており、28日の観戦ポイントでは多くの観客が林道SSの迫力ある走りを楽しみました。また京都府丹後文化会館駐車場に設けられたサービスパークにも多くの観客が来場し、車両を整備するメカニックたちの手腕に見入る場面もみられました。
競技最終日となる29日(日)はSS7〜SS12の計6SS、SS距離35.18kmで争われます。大接戦となっている勝田と鎌田の首位争いに注目が集まります。また新井がどこまでポジションを挽回するか、SUBARU勢の力走にご声援をお願いします。
2018.04.23 - 全日本ラリー選手権第3戦 NISSIN Rally丹後2018 プレビュー
丹後半島を舞台に競われる舗装路ラリー
4月27日(金)〜29日(日)、全日本ラリー選手権第3戦NISSIN Rally丹後2018 Supported by Sammyが、京都府京丹後市を拠点として行われます。丹後半島のワインディングロードを舞台とした全日本ラリー選手権開催は、実に4年ぶり。平成3年から行われてきた林道リフレッシュ事業が昨年10月に終了し、改修工事によりスムーズな路面と道幅が広くなったスペシャルステージは、ロスの少ないドライビングが要求され、僅差の戦いとなることが予想されます。
SSは2日間で計12SS。28日(土)に6SS、29日(日)に6SSという設定です。SSの総走行距離は80.84kmと、全日本ラリー選手権のターマックラリーにおいては平均的な距離を持ちます。各日とも8〜9㎞前後のSSが4回ずつ予定されており、特にこの長いSSの攻略が勝敗のカギを握ると言えるでしょう。

JN6クラスには、ポイントランキング首位に立っているSUBARU WRX STIの柳澤宏至/加勢直毅、前戦唐津で2位を獲得した新井敏弘/田中直哉のほか、勝田範彦/石田裕一、鎌田卓麻/市野諮ら計8台のSUBARU車が出場します。そのほかJN2クラスに2台のSUBARU BRZがエントリー。特に第2戦の唐津は、新井、勝田、鎌田とも不完全燃焼とも言える1戦となってしまったため、今大会での巻き返しに各選手とも力を入れて臨みます。
■28日、29日とも観戦エリアを設置
観戦用ギャラリーエリアは2箇所設けられ、各日2回ずつSSでの走りを観ることが可能となっています。28日(土)は総合レクリエーション施設「森林公園スイス村」近辺の林道に設けられます。スイス村スキー場の駐車場からシャトルバスでの移動となりますが、林道SSのため、スタートの70分前(9:30頃)までには観戦エリアへの移動を終えていなければならず、注意が必要です。また、小学生以上は観戦料がかかります。

29日(日)は「道の駅・丹後王国」の特設SSとして行われます。場合によっては臨時駐車場からシャトルバスでの移動となります。また29日(日)は場内の芝生広場にラリーパークが設置され、飲食ブースほか、様々な催しが行なわれます。こちらの観戦料は無料となっています。

セレモニアルスタートは27日(金)の18時より、京丹後市役所本庁舎前駐車場で開催。29日(日)14時15分頃からのセレモニアルフィニッシュも同じ場所で行われます。また京都府丹後文化会館駐車場に設けられるサービスパークも見学が可能となっており、メカニックの作業を間近で見ることができます。
■観戦エリア
4月28日(土)
スイス村スキー場近辺の林道
SS1 Tsunotsuki1(9.30km) 10時48分スタート予定
SS4 Tsunotsuki2(9.30km) 14時00分スタート予定
※観戦エリアへの移動は70分以上前に終えている必要があります

4月29日(日)
道の駅「丹後王国」
SS9 Tango Kingdom1(0.44km) 10時42分スタート予定
SS12 Tango Kingdom2(0.44km) 13時54分スタート予定

詳しいイベント内容、観戦方法や料金など最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。

●NISSIN RALLY 丹後 2018 supported by Sammy
http://rallytango.com/

RACE RESULT

2018.04.29 -
2018年全日本ラリー選手権第3戦 NISSIN Rally丹後2018 Supported by Sammy
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 6 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-6 33:35.0 26:31.1 1:00:06.1
2 2 2 鎌田 卓麻 市野 諮 itzz DL SYMS WRX STI JN-6 33:36.6 26:43.3 1:00:19.9
3 3 4 福永 修 齊田美早子 555☆OSAMU・F☆DLランサー JN-6 33:49.4 26:42.3 1:00:31.7
4 4 3 奴田原文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 33:53.0 26:46.5 1:00:39.5
5 5 5 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバル ARAI WRX STI JN-6 34:27.2 26:56.7 1:01:23.9
6 6 8 村瀬 太 宮部 弘陽 RSタケダBRIGガルフエナペタルランサ JN-6 34:32.9 27:13.5 1:01:46.4
7 1 14 小濱 勇希 草加 浩平 KYB DUNLOP DS3R3TMAX JN-5 34:35.6 27:35.2 1:02:10.8
8 7 9 徳尾慶太郎 石田 一輝 クスコDLitzzフォルテックランサー JN-6 35:29.3 27:23.3 1:02:52.6
9 1 19 山本 悠太 北川 紗衣 Sammy☆K-one☆ルブロスYH86 JN-4 35:19.5 27:41.8 1:03:01.3
10 8 11 生田 輝明 馬瀬 耕平 NET☆DLDXLガルフMWインプレッサ JN-6 35:45.7 27:22.1 1:03:07.8
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