2018.06.10 - 全日本ラリー選手権第5戦 MONTRE 2018 レグ2
SUBARU勢が1-2-3フィニッシュ、表彰台を独占
6月10日(日)、全日本ラリー選手権第5戦MONTRE 2018はすべての競技日程を終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が今季2度目の優勝を飾りました。2番手には、この日4番手からスタートした勝田範彦/石田裕一が追い上げ入賞、3番手に鎌田卓麻/市野諮が入り、SUBARU勢が表彰台を独占する活躍を見せ、地元ラリーを制しました。
■新井「この先も気持ちを緩めないように頑張ります」
この日、ラリーの拠点となるパルコールつま恋リゾートは深い霧に包まれるとともに気温が下がり、好天の前日とは打って変わってウエットコンディションとなりました。一方、林道SSの一部には路面が乾いた部分もあるなど、難しいコンディションでの1日となりました。この日はSS10〜SS17の計8SS、SS距離39.358kmで争われます。スタート時点で首位の新井と2番手鎌田の差は2.1秒でしたが、この日最初のSS10では新井がベストタイムを記録し、鎌田との差を6.5秒に拡大。4番手から上位を狙っていた勝田もこのSSで2番手タイムをマークして、鎌田と9秒差の3番手に浮上します。
この日、ラリーの拠点となるパルコールつま恋リゾートは深い霧に包まれるとともに気温が下がり、好天の前日とは打って変わってウエットコンディションとなりました。一方、林道SSの一部には路面が乾いた部分もあるなど、難しいコンディションでの1日となりました。この日はSS10〜SS17の計8SS、SS距離39.358kmで争われます。スタート時点で首位の新井と2番手鎌田の差は2.1秒でしたが、この日最初のSS10では新井がベストタイムを記録し、鎌田との差を6.5秒に拡大。4番手から上位を狙っていた勝田もこのSSで2番手タイムをマークして、鎌田と9秒差の3番手に浮上します。

シーズン2勝目を果たした新井は、「久万高原から2連勝できてよかったです。今回、タイヤ選択には苦労しました。ラリーを通して僅差のバトルになった鎌田選手が、最終SSで順位を落としてしまったのは残念ですね。これでポイントリーダーに立ちましたが、この先のラリーも気持ちを緩めないように頑張ります」と笑顔でコメント。勝田は逆転2位という結果を得て「諦めずに頑張った甲斐がありました。我慢する部分は我慢して、最後は思い切りドライブした結果です。少しギヤボックスが不調な部分もあるのでオーバーホールするなど、次戦に向けてしっかり対策して挑みます」と気を引き締めます。最終SSで3番手に順位を落としてしまった鎌田は「最終日のタイヤ選択が最後まで尾を引きましたね。それでもスピード自体はありますから、あとはラリーの組み立てですね。次戦は地元の北海道なので、挽回できるよう頑張ります」とラリーを振り返りました。また、JN2クラスではSUBARU BRZの加納武彦/横手聡志が全日本選手権で初めての優勝を飾りました。加納はSS1からクラストップを快走し、フィニッシュまでその座を譲らず初勝利を獲得しています。


担当車両:ラックSTI 名古屋スバル DL WRX
田島 隆浩 28歳
東京スバル株式会社 本郷店 メカニック
メカニック歴9年
ディーラーメカニック派遣プロジェクト自体のことは知っていたものの、これまでモータースポーツには興味がなく、整備技術の腕を試したいという思いでプロジェクトに立候補したという田島。86/BRZレースには参加したことがあるものの、ラリーは初めてといいます。
「自分の腕とスピードとレベルがどのくらいにあるのかを試したくて派遣プロジェクトに立候補しました。ラックチームの方針で楽しく安全にやらせていただいています。クルーの生死がかかっている部分ですので、そこに携わっているという点で責任を感じました。個々に任された部分をしっかりやるという役割分担がしっかりできていたという印象です。ディーラーではひとりが1台を担当するので、新鮮でした。車両の構造は変わらないのですが、点検するにしてもガードを外すなど作業が多くなるので、しっかりと確実に見ないといけないなと思いました」
安全にドライバーに走ってもらえるよう確実に整備することを目標にしたい、とも語っていた田島。整備を担当した勝田が逆転2位に入り、笑顔で次のように語りました。
「勝田選手と話をしているなかで、厳しい面もあるとうかがっていたので、逆転して2位という結果はすごくうれしいです。ラリーでは、オンとオフをはっきり区別するという点が印象的でした。店舗にもどった際には、自分の整備レベルに合ったものを、最高の状態で、素早く効率的に実施するということの重要性を、後輩たちに伝えていければと思います。どのレベルのメカニックでも、それぞれの力量にあった仕事があるはずですから。もちろん、自分もさらに努力していきたいと思います」