2018.08.26 - 全日本ラリー選手権第7戦 MSCCラリー in いわき2018 レグ2
SUBARU勢の快進撃続く、新井敏弘が4連勝を達成!
8月26日(日)、全日本ラリー選手権第7戦MSCCラリー in いわき2018 Supported by Sammyはすべての競技日程を終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が今季4度目の優勝を達成しました。

■新井「クルマのコントロール性が良く、危ない思いもせず勝つことができました」
ラリー2日目に行われたのはSS9〜SS14の6SS。途中にサービス作業の時間が設けられておらず、ひとつのミスも許されない1日となります。焦点は、首位の新井と総合2番手の勝田による優勝争いです。9.8秒という僅差で繰り広げられるトップドライバー同士の戦いに注目が集まりました。最初のスペシャルステージとなったSS9では勝田がベストタイムをマーク。新井との差を8.5秒に詰める力走を見せますが、続くSS10、SS11では新井が連続ベストタイムで応酬し、勝田との差を10.4秒に拡大します。勝田はその後,、SS12とSS13で新井のタイムを上まわりますが、タイム差を削るまでには至らず。最終SSはふたたび新井が制し、その差を11秒にまで拡大して、今シーズン4度目となる勝利を手にしました。また、3位には鎌田、4位には柳澤宏至/加勢直毅が入り、SUBARU勢が1位から4位までを独占しました。

この日の観戦エリアは、牧場の中の舗装路を走行するSammy Stage in Kanotsunodaira (SS11/13)に設けられました。広々とした丘陵の牧草地帯は、大きな左右の切り返しコーナーと直線スピードを楽しむことができる人気の観戦エリアです。物販ブースやレプリカ車両展示なども行われており、好天のもと多くのファンが訪れました。また、新井、勝田、鎌田の各サービスブースではSUBARU応援フラッグが配られ、フィニッシュセレモニーではた多数のSUBARU応援フラッグが揺れていました。

担当車両:富士スバルAMS WRX STI
石川 昇大 27歳
宮城スバル自動車株式会社 太白山田店 メカニック
メカニック歴8年
父親がレガシィに乗っていたこともあってSUBARUが好きになり、TVで放映されていたWRCを観て、いつかメカニックになってみたいという憧れをもっていたという石川。入社後にディーラーメカニック派遣プロジェクトのことを知り、最終的な目標をニュルブルクリンク24時間に据え、社内資格取得などに挑戦してきました。実際のラリーに来るのは今回が初めてということもあり、最初は緊張していたと語ります。
「素早く正確に作業をこなすことが求められるので大変ですが、やりがいのある仕事だと思います。日々触れているWRX STIとはまた違ったパーツがついていますし、ボディに砂利や泥もついてくるのでまったく違う印象ですね。作業に関しては、大きなトラブルもなく順調でしたが、4連勝がかかっていたので、ミスはできないと思い頑張りました。同じ店舗でディーラーメカニック派遣プロジェクトに参加した先輩の社員からは『ひとつずつ確実にミスなくやればいいと』とアドバイスを受けてきましたが、想像以上の緊張感でした」
「3日間を振り返ると、本当にあっと言う間だったという思いと、正直ホッとする思いです。表彰の場に行くことができて、すごくうれしかったですし、少しでもお力になることができてよかったと思います。新井選手からもありがとうと声をかけていただきました。今回、ラリーに参加してみて、チームワークの良さ、スピーディーさと正確さなどが勉強になりました。この点は普段の仕事にも活かせると思います。参加して良かったこと、大変だったこと、全部含めて後輩たちに伝え、そのお手本ではないですが、見せることができたらいいなと思います。ぜひ社内資格を取って、機会があれば全員ラリーの現場に行ってほしいくらいですね(笑)」
さらに自身の目標についても、より明確なモチベーションを持つことができたと語っています。
「今回参加したことが、すごくモチベーションになりました。日々の仕事に対してはもちろん、社内資格取得の勉強にも力を入れ、ニュルブルクリンク24時間に行けるように頑張りたいと思います。今後の仕事でも、今回学んだスピードと正確さを心がけたいと思います」