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RACE REPORT

2018.11.04 - 全日本ラリー選手権第10戦 新城ラリー2018 レグ2
SUBARUの新井敏弘/田中直哉が今季6勝目! SUBARU勢は8連勝を達成
11月4日(日)、全日本ラリー選手権第10戦新城ラリー2018はすべての競技日程を終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が今季6度目の勝利を獲得しました。
ラリー2日目に行われたのはSS9〜SS15の7SSです。路面は未明に降った雨の影響で、一部にウエットが残る難しいコンディションとなりました。そんななか、新井はラリー最長となるSS10「長篠設楽原1」(12.56km)でベストタイムをマークするなど好調を維持、首位の座を守り続けてWRX STIをフィニッシュに運びました。これで新井は前戦岐阜に次ぐ連勝。シーズン通算6勝目を獲得し、チャンピオンに華を添える結果となりました。SUBARUにとっては第3戦丹後ラリーから続く8連勝を達成しています。 総合3番手でスタートした勝田範彦/石田裕一は、この日最初のSS9「雁峰北1」でベストタイムを刻み、総合2番手にポジションアップを果たします。さらにラリー終盤のSS13「雁峰北2」、SS14「長篠設楽原2」も制するなど、スピードを見せました。また、5番手から4番手にポジションアップし好調なスタートを切った鎌田卓麻/市野諮はSS10でコースオフを喫し、残念ながらリタイアを余儀なくされてしまいました。

SUBARUは新井と勝田による1-2フィニッシュで2018年シーズン最後の1戦を終了。ドライバーズランキングでも1位2位を占める強さを発揮し、SUBARU WRX STIの走行性能の高さを証明しました。
■新井「危ない場面もありましたが、勝つことができて良かったです」

今回の勝利は、新井にとって新城ラリーでの初勝利となります。新井は「午前中はウエット路面が残っていましたし、危ない場面もありましたが、勝つことができて良かったです。ウエットがあるとなかなか厳しいですね。最後は落ちそうになってしまいました(笑)。クルマはもっと速くすることができると思うので、来シーズンに向けてシーズンオフを活用してセッティングなどをさらに煮詰めていきたいと思います」とコメントし、ラリーを振り返りました。
2位に入った勝田は、「今年の新城ラリーは路面が難しかったですね。少し雨が降った状態が、特に難しく感じました。復帰1戦目でしたが、序盤の遅れが結果に響いてしまったと思います。それでも、フィニッシュできただけでも良しと思っています。またすぐに次のシーズンがやってくるので、2019年も頑張ります」と、すでに来年に向けて気持ちを切り替えています。

この日の観戦エリアは、前日と同じくメイン会場の「県営新城総合公園」(SS12)、サテライト会場の「鬼久保ふれあい広場」(SS11/15)に設けられました。真剣勝負のSS走行シーンと、数回にわたって行われたデモンストレーションランは、多くの観客を沸かせました。また、ラリー終了後にはSUBARUブースにて新井、勝田、鎌田のトークショーを開催しました。多くのお客様にご来場いただき、ここでしか聞くことのできないラリーのエピソードなど、笑いの絶えないトークショーとなりました。
■ディーラーメカニックコメント「この3日間を通じて初心に返ることができました」

担当車両:富士スバルAMS WRX STI
鶴田 勇貴 33歳
南九州スバル株式会社 隼人店 工場長
社歴13年目

今回、新井のチームに加わった鶴田は、もともとWRCのメカニックに憧れて整備士を目指し、派遣プロジェクトを実施しているSUBARUディーラーに入社を志したとのこと。「ラリーに参加するのは初めてです。決められた時間のなかで整備を終わらせることは普段の業務と同じですが、通常の業務とはまた違った緊張感がありました」とラリーを振り返りました。

ラリーカーや整備作業についての印象を尋ねると、「クルマをチューニングされているお客様もいらっしゃるので、パーツなどの面で大きな違いは感じませんでしたが、予想以上に泥が付着していて、それを落とすところから始まる点検整備は少し勝手が違いました。それに、車両が走行している場所や速度域も違っていて、ひとつのミスが命取りになるので、それぞれの作業に緊張感を持ってやらせていただきました」との答えが返ってきました。

実際の作業では足まわりの交換やキャンバーの調整を行ったという鶴田。「リフトなどはなく、普段の業務とは全然違うやり方でしたので、そういった面では非常に勉強になりました。また、チームのメカニックの方々のレベルの高さ、知識の豊富さという点にも驚きました。作業についてのやり取りをしている姿を見て、自分もこうなりたいと思いました」

会社ではメカニック3人を束ねる工場長という立場。鶴田は今回の派遣プロジェクトを経験して、社内に最も伝えたいことは「やはり安全面ですね」と言います。「ラリーのメカニックサービスでも、普段の整備作業でも、ひとつの見落としも許されないという点は変わりません。この3日間を通じて初心に返ることができました。ひとつひとつの作業に対しチェック漏れがないように注意し、それでいて効率的な作業を心がけるということです。まだプロジェクトに参加したことのない全国のSUBARUディーラーメカニックの方にも、ぜひ経験してほしいと思います」
これで2018年シーズンの全日本ラリー選手権はすべての日程を終了しました。おかげさまでSUBARU勢はシーズン10戦中、9勝を獲得、JN6クラスチャンピオンとなった新井/田中を筆頭に、勝田/石田、鎌田/市野の3組がそれぞれ勝利を挙げる結果となり、SUBARU WRX STIの優秀性を示すことができました。今後ともSUBARU勢へのご声援をよろしくお願いします。
2018.11.03 - 全日本ラリー選手権第10戦 新城ラリー2018 レグ1
SUBARU WRX STIの新井敏弘が2番手に16.4秒をつけラリーをリード
11月3日(土・祝)、全日本ラリー選手権第10戦新城ラリー2018は競技初日のSS8までを終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が首位を快走。20.7秒差の3番手にはケガから復帰した勝田範彦/石田裕一、1分12秒3差の4番手には柳澤宏至/加勢直毅、柳澤の1秒後方となる5番手には鎌田卓麻/市野諮がつけ、SUBARU勢が上位で奮闘しています。
■新井は序盤でリード、前戦欠場の勝田もベストタイムを刻む好走

ラリーは2日(金)の夕方に、新城市文化会館のはなのき広場でセレモニアルスタートを実施。ラリーファンだけでなく地元の小学生も集まりにぎやかなスタートとなりました。この日はスタートのみが行われ、実際の競技は翌3日(土・祝)からとなります。3日は、サービスパークの設置される県営新城総合公園で再びセレモニーが行われ、SUBARU勢を筆頭とする選手たちは多くの観客の応援を受けて出発していきました。

この日行われるのは4カ所のSSを2度走行する計8SSです。最初のSS1「ほうらいせん一念不動1」では新井がベストタイム。SS2番手の鎌田に6.5秒差をつけ幸先の良いスタートを切りました。新井は新設ステージのSS2「くらがり渓谷1」も制し、ラリー首位の座を固めていきます。ラリーはサービスを挟んで午後のセクションへ。SS5「ほうらいせん一念不動2」では新井が再び一番時計を刻み、総合2番手につける奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)に12.2秒のリードを築くことに成功しました。
このSS5では鎌田が右フロントタイヤをパンク、フィニッシュまで走り切ったものの大幅にタイムロスを喫してしまい、総合6番手まで順位を落としてしまいます。SS6「くらがり渓谷2」では勝田が復帰後初のベストタイムを刻む好走。ケガの影響を感じさせない走りで総合2番手に浮上しますが、最終的には総合3番手でこの日を終えています。首位の新井はライバル奴田原との差を16.4秒に拡大し、最終日の競技に挑みます。
■新井「好走を維持できたのはタイヤの効果が大きいです」

首位の新井は「前戦から導入したタイヤが良く、楽に走れました。午後はインカットしたことで路面にかなり砂利が出ていましたが、好走を維持できたのはタイヤの効果が大きかったと思います」と、タイヤにはかなり手応えのある様子。3番手の勝田は「おかげさまで体の調子は問題ありません。サービスでセッティングを変更したからなのか、自分の気持ちを切り替えたのが良かったのか、午後のセクションはちょっとタイムが上がってきました」とこちらも午後に調子を上げてきています。また、午前中は今ひとつリズムに乗れていないと語っていた鎌田は「頑張っているのですが、なかなか良いタイムが出ませんね。天候の変化も含め、これからじっくりと考えます」と、難しい表情でこの日を振り返りました。
■2カ所で楽しめる観戦エリア

ラリーの2日間とも、観戦用ギャラリーエリアはメイン会場である「県営新城総合公園」と、サテライト会場である「鬼久保ふれあい広場」に設けられています。この日は早朝に時おり雨が落ちてくることもあったものの、日が出ると暑いくらいの陽気に。両会場とも朝から多くのギャラリーが詰めかけ、迫力のスペシャルステージやデモンストレーションランを楽しみました。

ラリー最終日となる4日(日)はSS9〜SS15の計7SS、SS距離54.99kmが舞台となります。10kmを超えるSSが計4回行われるため、ここがラリーの山場となりそうです。また、新城市には4日未明から雨が降るという天気予報も出ており、雨の降り方によっては路面コンディションへの影響も考えられます。選手たちにとっては気の抜けない1日となるでしょう。引き続きSUBARU勢へのご声援をよろしくお願いします。
2018.10.30 - 全日本ラリー選手権第10戦 新城ラリー2018 プレビュー
2018年シーズン最終戦、SUBARU勢8連勝なるか
2018年シーズンの全日本ラリー選手権を締めくくる最終戦、新城ラリー2018が11月3日(土・祝)〜4日(日)に愛知県新城市を拠点として開催されます。前戦に続く舗装路(ターマック)ラリーであり、新城市北部に広がる山岳地帯のワインディングロードを舞台に、手に汗握る戦いが繰り広げられることでしょう。
ラリーは2日間で総走行距離385.75kmを走り、そのうちスペシャルステージ区間の距離は合計109.21kmとなっています。全部で15SSが設定され、2車線の観光道路を使うハイスピードな「鬼久保」(SS3/7)、狭くテクニカルな林道SSの「雁峰北」(SS9/13)、ラリーのメイン会場となる公園内の特設SS「県営新城公園」(SS4/8/12)など、様々な性格をもったコースが特徴です。また、全日本では初めて走行する林道SSの「くらがり渓谷」(SS2/6)が加わり、そのバリエーションはさらに豊かになっています。競技最終日には10kmを超えるSSが計4カ所設定されているため、最後まで接戦となることも予想されます。

すでにSUBARU WRX STI勢が出場するJN6クラスのチャンピオンは新井敏弘/田中直哉が決めていますが、復帰戦となる勝田範彦/石田裕一、シーズン2勝目を挙げたい鎌田卓麻/市野諮らの力走も見逃せません。JN6クラスには総勢6台のWRX STIが、JN2クラスには1台のSUABRU BRZが出場予定です。今シーズン最後のラリーで見せるSUBARU勢の力強い走りにご期待ください。
■観戦エリアは県営新城総合公園と鬼久保ふれあい広場

観戦用ギャラリーエリアは両日とも、県営新城総合公園と鬼久保ふれあい広場の2カ所に設けられます。いずれも園内の特設コースで迫力あるラリーカーの走行を楽しむことができるほか、合間の時間にはデモンストレーションランも実施予定。特にメイン会場となる県営新城総合公園では、企業の出展ブースや飲食店などが軒を連ねるほか、トークショーなどのステージイベントも充実。まる1日ラリーを楽しむことができるようになっています。
セレモニアルスタートは2日(金)の17時から、新城文化会館にて実施予定となっており、夕陽を浴びてスタートゲートをくぐるラリーカーを間近で応援することができます。また、4日(日)の14時頃からは県営新城総合公園にて、2018年シーズンの最後を飾るセレモニアルフィニッシュが行われる予定となっています。
■観戦エリア
11月3日(土・祝)

鬼久保
SS3 鬼久保 1(6.56km) 10時45分スタート予定
SS7 鬼久保 2(6.56km) 15時14分スタート予定

県営新城公園_Rev.
SS4 県営新城公園_Rev.1(0.55km) 11時43分スタート予定
SS8 県営新城公園_Rev.2(0.55km) 16時12分スタート予定


11月4日(日)
鬼久保ショート
SS11 鬼久保ショート 1(3.56km) 9時11分スタート予定
SS15 鬼久保ショート 2(3.56km) 13時10分スタート予定

県営新城公園_Rev.
SS12 県営新城公園_Rev.3(0.55km) 10時09分スタート予定


※それぞれの観戦エリアやスケジュールは変更になる可能性があります。
また、鬼久保ふれあい広場は前売りの駐車券を購入する必要があるのでご注意ください。

詳しいイベント内容、観戦方法や料金など最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。特にSS観戦では防寒対策や、天候の急変に備えて雨具なども持参するとよいでしょう。

●新城ラリー2018
http://www.shinshiro-rally.jp/

RACE RESULT

2018.11.04 -
2018年全日本ラリー選手権第10戦 新城ラリー2018
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 1 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバル AMS WRX STI JN6 44:33.4 48:50.9 1:33:24.3
2 2 2 勝田 範彦 石田 裕一 ラック STI 名古屋スバル DL WRX JN6 44:54.1 48:44.5 1:33:38.6
3 3 4 奴田原 文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN6 44:49.8 49:22.6 1:34:12.4
4 4 5 柳澤 宏至 加勢 直毅 ADVAN CUSCO WRX-STI JN6 45:45.7 50:14.6 1:36:00.3
5 5 9 村瀬 太 宮部 弘陽 RSタケダBRIGガルフエナペタルランサー JN6 46:20.3 50:19.0 1:36:39.3
6 6 7 中平 勝也 行徳 聡 YH アールアート AMS WRX STI JN6 46:01.8 50:41.6 1:36:43.4
7 1 15 川名 賢 保井 隆宏 ADVAN CUSCO DS3 R3MAX JN5 46:50.0 51:40.2 1:38:30.2
8 2 16 眞貝 知志 安藤 裕一 TGR Vitz GRMN Rally JN5 47:12.2 51:46.9 1:38:59.1
9 7 12 HYOMA 萠抜 浩史 茨城県土浦商工業ランサー JN6 46:52.8 52:14.2 1:39:07.0
10 1 33 鈴木 尚 鈴木 裕 スマッシュDL itzzコマツBRZ JN2 47:29.3 51:53.2 1:39:22.5
R - 3 鎌田 卓麻 市野 諮 itzz DL SYMS WRX STI JN6 45:46.7 - -
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