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RACE REPORT

2018.10.14 - 全日本ラリー選手権第9戦 第46回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2018 レグ2
SUBARUの新井敏弘/田中直哉が今季5勝目&チャンピオンを確定!
10月14日(日)、全日本ラリー選手権第9戦第46回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2018 supported by Sammyはすべての競技日程を終了し、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が今季5度目の勝利を獲得しました。
首位に立っていた鎌田卓麻/市野諮がSS8でリタイアを喫し、2番手につけていた新井がラリーをリードする格好に。新井はそのまま最後までポジションを守り切って優勝を飾り、コ・ドライバーの田中とともに2018年のJN6クラスチャンピオンを確定しました。
■新井「無事にラリーを走り切って、タイトルを決めることができました」

ラリー2日目に行われたのはSS7〜SS12の6SS。前日の晩に降った雨によって路面は一部が湿っており、滑りやすく難しい状態となっていました。先頭走者の鎌田はこの日最初のSSでベストタイムをマーク、シーズン2勝目に向かって好調な出足を見せました。ところが続くSS8、鎌田のWRX STIはまさかのマシントラブルでストップ。走行を続けることはできず、リタイアを余儀なくされてしまいます。これでトップに立ったのは2番手につけていた新井。新井自身も鎌田のリタイアに驚いたとのことですが、集中力を切らすことなく最後まで走り切り、背後に迫る奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)に5.0秒の差をつけて、今シーズン5勝目を飾りました。

これで新井は2015年以来3度目となる全日本選手権のチャンピオンを確定しました。新井は「無事にラリーを走り切り、タイトルを決めることができて良かったです。ただ、鎌田選手は残念ですね。本当は全員で競り合った方がよかったなという気もします」と、勝田の欠場や鎌田のリタイアに、やや複雑な表情でラリーを振り返りました。また、3位には全日本ラリー選手権初表彰台となる生田輝明/馬瀬耕平が入り、SUBARU車が1-3位を獲得するという結果となりました。ラリーをリードしながらリタイアしてしまった鎌田は「クルマ自体は調子が良くて、今日最初のSSでもベストタイムを出すことができたので流れは良かったんですが……。今回のラリーでは新しいスペックのダンロップタイヤがデビューしたのですが、スピードもパフォーマンスもあったので、次戦の新城でも期待できると思います。応援よろしくお願いします」と、次戦に向けて気持ちを切り替えコメントしています。

この日の観戦エリアは、前日と同じく「ひだ舟山スノーリゾートアルコピア」に設けられました。この日はSS9とSS12に設定され、前日とは逆に林道ステージに向かうスタートを楽しめるようになっています。集まった多くのギャラリーはスタートダッシュの迫力と、その後の駐車場広場を走行するセクションの走りを楽しんでいました。
■ディーラーメカニックコメント「緊張感をもって普段できない整備をさせてもらい、充実した3日間でした」

担当車両:itzz DL SYMS WRX STI
小濱 大資 27歳
奈良スバル自動車株式会社 生駒店 メカニック
メカニック歴6年

今回、鎌田のチームに加わった小濱は、「チームとしては残念な結果となってしまいましたが、僕自身としては、普段できない整備や緊張感をもって仕事をさせてもらうことができ、充実した3日間になりました」とラリーを振り返りました。

自分でクルマを触るのが好きで、特にサスペンションの動かし方などに興味があり、プロジェクトに応募したと語ります。
「テインの方やチーフメカニックの方に色々と伺って、とても勉強になりました。グラベルラリーでは自分が思っていたのと全然違う足まわりのようなので、そちらにも興味がありますね」

ラリーカーや整備作業についての印象は、「競技仕様になっている点はありますが、基本的には量産車のWRX STIから大きな変更点はなく、普段の仕事の考え方をそのまま使うことができました。戸惑いみたいなものは少なかったですね。今回欠場してしまった勝田選手を担当する予定のメカニックたちが加わり4名体制になったので、整備作業を行う時間制限などの点についても精神的に余裕がありました」とのこと。

また、今回の経験をどう伝えていくかについては、次のようにコメントしています。
「こういった経験はしておくべきだと思いました。仕事へのモチベーションや取り組みへの意識が変わりますし、後輩にもどんどん新しいことにチャレンジしていってほしいと伝えたいです」
次戦は2018年シーズンの全日本ラリー選手権最終戦となる、第10戦「新城ラリー2018」です。11月2日〜4日にかけて、愛知県新城市を中心として開催されるターマックラリーです。最終戦までSUBARU勢へのご声援をよろしくお願いします。
2018.10.13 - 全日本ラリー選手権第9戦 第46回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2018 レグ1
競技初日はSUBARU WRX STIの鎌田が6.3秒リードの首位
10月13日、全日本ラリー選手権第9戦M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2018は初日のSS6までを終了し、SUBARU WRX STIの鎌田卓麻/市野諮が首位に立っています。6.3秒差の2番手には新井敏弘/田中直哉と、SUBARU勢が1-2位という速さを示しています。
なお、ランキング2番手につける勝田範彦/石田裕一のふたりは、ラリー開催前に勝田が負傷したことにより今大会を欠場しています。

■好調な出足をみせる鎌田を新井が追う展開に

13日(土)の朝、「ひだ舟山スノーリゾートアルコピア」で行われたセレモニアルスタートには大勢の観客が集まり、スペシャルステージへと向かう選手たちに声援が送られました。勝田の欠場によってチャンピオン確定の可能性を大きく高めた新井、開幕戦以来の勝利を狙いたい鎌田のふたりも、応援に手を振り応えながらSSへと向かっていきました。
この日行われるのは3カ所のSSを2度走行する計6SSです。最初のSS1「青屋上り」では鎌田がいきなりのベストタイムをマーク。SS3番手タイムの新井に8.2秒差をつける好調な出足をみせました。続くSS2「駄吉下り」は新井が制したものの、鎌田とのタイム差を2.8秒縮めるにとどまりました。鎌田はSS3のギャラリーステージ「無数河-アルコピア」、SS1の再走となるSS4を連続ベストタイムでまとめ、新井との差を9.2秒にまで拡大することに成功します。新井も負けじとSS2の再走となるSS5でベストタイムを刻み、さらにこの日最後のSS6でも鎌田のタイムを上まわるスピードを見せますが、競技初日を終えた段階でふたりの差は6.3秒となっています。また、新井の4.1秒後方の3番手にはSS6でベストタイムを刻んだ奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)がつけており、トップ3はほぼこの3人に絞られた格好です。
■鎌田「明日は雨が降らないことを願っています」

首位の鎌田は「SS1は良いペースで走れたのですが、その後は接戦になっていますね。午前中は路面に落ち葉が残っていましたが、概ねドライでいい感じだったと思います。午後はかなり攻めたので、少しミスしてしまう場面もありました。ベストタイムの応酬になると思っていましたが、やはり接戦ですね。明日は雨が降らないことを願っています」と競技初日を振り返りました。2番手で追う新井は「今回は横浜ゴムからリリースされた新しいサイズのタイヤを装着し、その感触を確かめながら走っています。午前中は路面がかなり汚れていましたが、午後は少しきれいになりましたね。ただ、午前も午後も同じように『青屋上り』で負けて、『駄吉下り』で勝つという感じでした。上りのツイスティな区間では鎌田選手に負けてしまいますね。原因はタイヤなのか、ドライビングなのか……。明日は雨が降ってウエットになることを願っています(笑)」と、鎌田とは対照的なコメントを残しています。
■観戦エリアは「ひだ舟山スノーリゾートアルコピア」

ラリーの2日間とも、観戦用ギャラリーエリアは「ひだ舟山スノーリゾートアルコピア」に設けられています。初日の13日(土)はSS3とSS6に設定され、林道ステージのフィニッシュ部分にあたる、駐車場を使った特設セクションを観られるようになっています。日中は暑いくらいの晴天となり、朝から多くのギャラリーがお気に入りの場所で走行を眺める様子がみられました。
ラリー最終日となる14日(日)はSS7〜SS12の計6SS、SS距離44.42kmが舞台となります。鎌田が逃げ切るか、新井が逆転するか、そして天候はどちらに味方するのか。引き続き接戦が予想されるSUBARU勢同士の首位争いにご注目ください。
2018.10.10 - 全日本ラリー選手権第9戦 第46回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2018 プレビュー
決着なるか? いよいよ大詰め、2018年シーズン
全日本ラリー選手権第9戦となる、第46回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2018 Supported by Sammyが10月12日(金)〜14 日(日)に岐阜県高山市を拠点として開催されます。
現在開催されている全日本ラリー選手権のなかでも最も歴史の長いラリーとして行われる大会です。舞台となるのは高山市郊外の山岳コース。選手権としては第3戦丹後ラリー以来の舗装路ラリーとなります。

ラリーは2日間で総走行距離342.01kmを走る予定で、スペシャルステージ区間の距離は合計87.28kmとなっています。初日は最初のSSとなる青屋上り(SS1/4、8.90km)、2日目の最終日はあたがす(SS8/11、9.70km)が、それぞれ距離も長く明暗を分けるポイントになるものと思われます。

現在JN6クラスでは、新井敏弘/田中直哉がポイントランキングトップにつけており、前戦のラリー北海道で優勝した勝田範彦/石田裕一がランキング2番手、鎌田卓麻/市野諮が3番手につけています。また、5番手には柳澤宏至/加勢直毅がおり、SUBARU WRX STI勢が上位5台のうち4台を占める強さを発揮しています。前戦では会心の勝利で新井の年間チャンピオン獲得を阻止した勝田ですが、今回は得意とするターマックラリーで逆転の可能性もあり、さらに鎌田が上位戦線に加わるとなると、まったく予想のつかない展開となりそうです。JN6クラスには計6台のSUBARU WRX STIが、JN2クラスには1台のSUBARU BRZが出場予定です。いよいよチャンピオン誕生の瞬間が近づいてきた全日本ラリー選手権JN6クラス。SUBARU勢への応援をよろしくお願いします。
■両日楽しめる観戦エリアはアルコピア

観戦用ギャラリーエリアは初日と2日目、両日とも『ひだ舟山スノーリゾートアルコピア』に設けられ、初日はSS3/6、2日目はSS9/12として開催されます。林道につながる駐車場に設けられた特設コースで、砂利が多く滑るマシンをコントロールする様子を高台の観戦エリアから観ることができます。また、サービスパークとなる『道の駅・モンデウス飛騨位山』では両日ともにサービス作業を見学することができるほか、14日(日)の13時半頃からはセレモニアルフィニッシュが行われる予定となっています。チャンピオン決定の歴史的瞬間を間近に観ることができるかもしれません。

■観戦エリア
10月13日(土)
無数河-アルコピア
SS3 無数河-アルコピア 1(6.16km) 11時34分スタート予定
SS6 無数河-アルコピア 2(6.16km) 15時16分スタート予定

10月14日(日)
アルコピア-無数河
SS9 アルコピア-無数河 1(6.18km) 9時54分スタート予定
SS12 アルコピア-無数河 2(6.18km) 13時09分スタート予定

※観戦エリアやスケジュールは変更になる可能性があります。
詳しいイベント内容、観戦方法や料金など最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。特にSS観戦では防寒対策や、天候の急変に備えて雨具なども持参するとよいでしょう。

●第46回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2018 Supported by Sammy
https://mcsc-rally.net/highland-masters/

RACE RESULT

2018.10.14 -
2018年全日本ラリー選手権第9戦 第46回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2018 Supported by Sammy
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 1 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバル AMS WRX STI JN-6 32:21.3 33:20.8 1:05:42.1
2 2 4 奴田原文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 32:25.4 33:21.7 1:05:47.1
3 3 8 生田 輝明 馬瀬 耕平 NET☆DLDXLガルフMWインプレッサ JN-6 33:55.4 34:35.6 1:08:31.0
4 4 7 村瀬 太 宮部 弘陽 RSタケダBRIGガルフエナペタルランサ JN-6 33:36.7 35:06.3 1:08:43.0
5 1 12 川名 賢 保井 隆宏 CUSCO ADVAN DS3R3MAX JN-5 33:50.8 35:14.9 1:09:05.7
6 2 13 眞貝 知志 安藤 裕一 TGR Vitz GRMN Rally JN-5 34:18.6 35:19.9 1:09:38.5
7 3 10 小濱 勇希 馬場 雄一 KYB DUNLOP DS3R3TMAX JN-5 34:10.6 35:39.3 1:09:49.9
8 1 33 明治慎太郎 北田 稔 Sammy☆K-one☆ルブロスYH86 JN-2 34:10.2 36:00.6 1:10:10.8
9 1 19 山口 清司 山本 磨美 jmsエナペタルADVAN久與86 JN-4 34:39.4 36:05.6 1:10:45.0
10 2 17 山本 悠太 北川 紗衣 Sammy☆K-one☆ルブロスYH86 JN-4 34:55.9 35:50.8 1:10:46.7
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