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岡山国際サーキット
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RACE REPORT

2018.04.08 - SUPER GT第1戦 岡山国際サーキット・決勝
驚異的な追い上げを見せ、マシンのポテンシャルを証明
4月8日(日)に岡山県美作市の岡山国際サーキットでSUPER GT 第1戦『OKAYAMA GT 300km RACE』が開催されました。予選10番グリッドからスタートしたSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は、スタートドライバーを山内が務め決勝レースはスタートしました。
決勝レース前のウオームアップラップでは、トップスピード重視の設定で走行をしましたが、タイヤの摩耗が激しく、決勝レースになるとタイヤに不安を抱えてしまう懸念があるため、決勝レースではダウンフォースを活かしたセッティングに変更しました。それでも昨年と比較すれば、ローダウンフォース仕様に変わりはなく、決勝レースでの追い抜きシーンに期待が膨らみます。
山内の猛チャージで2位に浮上

予選10位のポジションからの山内は猛チャージを見せ、直線では前走車に追従しコーナーの突っ込み、コーナリングでパスするという、胸のすくようなドライビングパフォーマンスを魅せてくれました。前を行く65号車AMG GT3をパスするだけでなく、そのあともランボルギーニ、RC-FといったGT-3マシン勢を追い抜き、山内のスティントでは2位まで上昇しました。
36周目にピットインをし、井口と交代。更なる上位進出に期待がかかります。ですが、給油レギュレーションにより、給油速度に制限があり、他チームより給油量が多いこともあってピット作業にどうしても時間が取られてしまいます。そのため、井口がドライブするマシンがコースに復帰した時には、ピットインをしていないマシンも含め、見せかけ上14位まで後退してしまいました。実質は8位で復帰しているのですが、それでも順位を5ポジションダウンしてしまいました。

しかし、井口のドライブで追い上げが開始され、50周目付近までは徐々に順位を挽回していたのですが、50周目あたりからタイムが落ちはじめます。原因はマシントラブルのようです。結局、このトラブルのため、67周目に2回目のピットインを余儀なくされました。
各チーム1ピットでのレースのため、2ピットインのSUBARU BRZ GT300は周回遅れとなり、初戦を18位という不本意な結果で幕を閉じました。

山内英輝
「結果がすべてですから、コメントしにくいですが、自分のやるべきことは、まずまずだったと思います。ただ、このトラブルの原因をきちんと調べて、しっかり次戦に備えたいです。また、朝のウオームアップできつかったハンドリングを短時間に修正してくれたメカニックのみなさんに感謝します。今シーズンのBRZは、加速でGT-3マシンに置いていかれる状況ですが、タイヤがきつくなったタイミングで、いかに前に出ていくかという展開になると思うので、タイヤのコントロールをしっかりしやっていきたいと思います」
渋谷総監督
「今日のトラブルは、まだはっきり言えませんけど、ブレーキングでリヤが不安定になってしまう症状が出てしまいました。これ以上走らせると危険と判断してピットに戻したのですが、これまで出たトラブルとはちょっと違うトラブルなので、次戦までにしっかり真の問題点を見つけて、トップを狙える状態に持っていきたいと思います」

次戦のSUPER GT 第2戦は、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウエイで、5月3日(木、祝)、4日(金、祝)に開催されます。シリーズで最もハイスピードな戦いに挑むSUBARU BRZ GT300に熱い声援をお送りください。
2018.04.07 - SUPER GT第1戦 岡山国際サーキット・予選
公式練習トップタイムに期待するも急激な天候変化で予選10位
4月7日、土曜日に行なわれたSUPER GT の開幕戦、『OKAYAMA GT 300km RACE』の公式練習では、SUBARU BRZ 61号車を井口卓人が多くの時間をドライブしました。タイムは1分26秒189で全29台中でトップタイムを記録しました。
約1時間を経過した時点で、山内英輝にドライバー交代。その直後、雨が降り出し山内はウエットタイヤでの公式練習となりました。

公式練習では本番に向けてのセッティングの確認を中心に行ない、主に変更した空力ボディの確認を行ない、ドライで走った井口からは、手ごたえを感じているコメントもあり予選に期待が膨らみます。

Q1トップを狙い山内がアタック
同日の午後2時45分から3時までの15分間、予選の1回目が始まりました。ドライバーは山内英輝。天候は曇り。いつ雨が降ってきてもおかしくない曇天の中、周回を重ねます。
今季のBRZは、タイヤの温度が上がりにくい傾向が続いており、また、この日の午前で山内はスリックタイヤでの走行ができなかったこともあるのか、徐々にタイムアップを図るアタックでした。

最初は1分39秒台あたりで周回し、翌周は33秒台、そして29秒台というようにラップを重ね、6周目に1分25秒674を記録しました。一時3位までポジションあげましたが、終了間際に1台タイムアップした車両があり、GT300 クラス4位という順位を獲得しました。

上位14台が予選2回目のQ2に進出できますが、上位陣をJAF-GT300 勢が占める結果になっています。コースの特長と相性がいいのか、GT-3勢を押しのける勢いがありました。
その後、午後3時30分から10分間の2回目予選が始まります。SUBARU BRZ GT300は井口がタイムアタックです。今年からGT300 の2回目の予選は5分短縮され10分となったのですが、終わってみれば、この5分が影響した結果になりました。

突然の大雨!Q2はウエットでのアタック
井口がマシンに乗り込み準備を進めていると、なんと当然の大雨です。チームは急遽ウエットタイヤに変更。オフィシャルからもウエット宣言が出され、雨のQ2となりました。

SUPER GTはベストタイムが予選順位ではなく、Q2の結果が予選結果となるので、井口のウエットでのタイム、順位がそのまま決勝の順位になります。ですが、あまりの大雨と降り出したタイミングもあり、ドライセッティングのまま、タイヤをウエットに交換しただけでQ2を走ります。
これは他チームも同じ条件ですが、Q2が終了してみると上位陣はFIA GT-3勢が占める結果になりました。SUBARU BRZ GT300はQ1で4位、さらに上位を狙っていただけに予選10位は悔いの残る予選結果になってしまいました。

山内英輝
「Q1は手ごたえもあってよかったので、自分ではQ1でトップを取るつもりだったのですが、まだ足りてないですね。それはフロントの入りがもう少し欲しいという感じなので、足りない部分は補っていきたいと思います。明日はフロントの回頭性をもう少し上げられるようにして、頑張りたいと思います」

井口卓人
「正直大変でした。今年から時間が短くなったっこともあって、タイヤの温度がなかなか上がらなくて本来のパフォーマンスが出せなかったのいうのが本音です。それと想定外の気温の低さも影響あったと思いますが、とはいえ、今日はレースなのでそうも言えないですね。明日の決勝までに残された時間は少ないですが、しっかりとセッティングやタイヤのコンディションを見極めて戦っていきたいと思います」
渋谷総監督
「Q1はある意味想定内でした。でもQ2は思っていたよりも雨が多いのと、路温が低かったこともあって、タイヤに熱が入らなかったようです。あと2ラップあれば・・・って言ってはいけませんけど。FIA GT-3勢は車重があるので、こうした条件だとJAF-GT勢より熱が速く入りますね。今年からQ2が5分短くなったので、まさにその5分があれば、というタラレバで、JAFーGT勢には厳しかったですね。明日は、晴れで気温も上がるということですから、Q1の結果からもいいところへ行けるのではないかと思います」

明日の決勝は午後2時40分にスタートします。82周で争われるチャンピオンシップ、予選は天気と気温に翻弄されたチームも多かったですが、SUBARU BRZ GT300の奮闘、チームワークにも注目。ぜひ、みなさんの応援をよろしくお願いいたします。
2018.04.06 - SUPER GT第1戦 岡山国際サーキット・直前情報
予選、決勝でセットアップ変更して開幕ダッシュを狙う
2018年SUBARU BRZ GT300の仕様が決まり、ボディ全体が綺麗にカラーリングされ、この開幕戦でお披露目されました。ここまでカラーリングを遅らせた理由としては、今季の狙いである、空力変更を繰り返しテストを行なっていたことが挙げられます。そして、ついに最終デザインが決まり、カーボンボディを塗装することになったわけです。
空力デザインの変更の主な理由としては、2017年シーズンはトップスピードが弱点とされ、コーナリングで取り返すというレース展開が多くありました。しかし、コーナーで追い抜いたマシンに、直線で抜き返されてしまうという展開もあり、悔しい思いもしました。そこで、今シーズンはトップスピードを稼ぐことを主眼に、マシン開発が進められたわけです。

そのためのポイントは、空気抵抗を減らすことです。それは、フロントフェンダーの形状を変更し、さらにリヤフェンダー、ウイング形状も変更しています。いわゆる空力パーツと言われているパーツはすべて設計変更をしました。こうしたテストを繰り返すことで、2018年仕様のボディが決まったということです。最終的に検討されていた形状ですが、フロントフェンダー後端をフラットな形状タイプとし、リヤフェンダー後端は下方へ向けて流れのあるデザインというデザインになりました。
また、渋谷真総監督によれば、「空気抵抗を減らし、トップスピードを稼ぐことは重要ですが、その反面ダウンフォース(地面へ押し付ける力)も減ってしまいます。そうすると、ダウンフォースが減ってコーナリングでマシンが安定しなくなります。ですから、今季の開発のポイントとなるのは、空力とダウンフォースの二律背反のバランスポイントを探ることに集約されると考えています」ということです。

一方、パワートレーンでは、主催者のGTAから、BOP(性能調整)において、過給圧制限という手法に変更され、エンジン制御プログラムの変更も行なわれています。これまでのテストでドライバーからは、昨年までのエア・リストリクターでの性能調整と過給圧制御による調整でのドライバビリティにおける違いは、特に感じない、というコメントでしたので、全く不安はありません。
そしてテストしていたタイヤですが、前回の富士スピードウエイでのテストが好結果だったことにより、本番レースでの活躍が膨らみます。こちらは従来のタイヤとは異なる新しい、コンパウンド、構造を持つタイヤで、グリップ力の高いタイプをテストしていたということです。通常グリップが高ければライフが短くなるものですが、新規のダンロップタイヤは、ライフは従来並みにありながら、グリップ力が増しているということです。
渋谷総監督
「予選ではカナードを2枚にして、またフロントフェンダー後端にリップをつけるなどしてフロントのグリップを高めたセッティングで予選を走らせます。そして決勝では、ドラッグを減らすためにもカナードを1枚に減らすなどして、トップスピードを稼ぐ方向に変更してレースを戦う戦略で臨みます」

山内英輝選手
「自分の今季の目標のひとつにポール to ウインがあるので、頑張ります!」
井口卓人選手
「シーズンオフのテストでしっかりとやってきた成果は出つつも、トラブルもあり、思い通りのテストができなかったというのも事実です。ですから、正直不安がないとは言えないですが、ドライバーもチームも一生懸命やってきた努力を、しっかりレースへぶつけてスタート&ダッシュが決められるように頑張りたいと思います」

というそれぞれのコメントがあった。

公式予選は7日(土)午後2時45分からノックアウト形式で開始されます。金曜は小雨交じりの天候で気温も17度で少し肌寒い状況ですが、予選、レースともに熱い戦いが繰り広げられることは間違いないでしょう。ぜひ、好結果を期待したいと思います。
2018.04.06 - SUPER GT第1戦 岡山国際サーキット・プロローグ
開幕ダッシュでシリーズチャンピオンを狙う
待ちに待ったスーパーGT2018が、いよいよ今週末、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、4月7日(土)~8日(日)に開催されます。 開幕戦となる岡山ではGT300クラスに29台のエントリーがあり、2018年のSUBARU BRZ GT300 は昨年同様、ゼッケン61でGT300 クラスにエントリーします。 チーム体制ですが、ドライバーは前年と同じく井口卓人、山内英輝がコンビを組み、また、チーム総監督にSTIの渋谷真氏を迎え今シーズンを戦います。
SUBARU BRZ GT300は空力変更でトップスピードを稼ぐ
SUBARU BRZ GT300の2018年モデルは、大幅なモデルチェンジを行ないました。2月のシェイクダウンテストから、もてぎ、鈴鹿、岡山、富士とテストを繰り返し、今シーズンに向けて準備を整えてきました。中でも大きな変更点としては、ボディの空力変更を行なっています。 狙いは空気抵抗を抑えてトップスピードを稼ぐことです。SUBARUの風洞実験室でのテストを経て、 新しいボディを手に入れたBRZは、主にフロントカウルとリヤフェンダーのデザインが変更され、また、リップやスポイラーも細かく変更されています。
そして、GTAのレギュレーションにより性能調整が行なわれ、BRZはエア・リストリクターから過給圧制御へと性能調整の方法が変更されました。この変更に伴い、エンジン制御のプログラム変更が必要となっています。
ドライバーの二人からは、開幕戦直前の富士スピードウエイでのテスト結果が良く、好感触をもって開幕戦に臨んでいるようです。空力デザインの変更によるダウンフォースの変化があり、ハンドリングマシンとしての性能に多少の変化はあるようですが、その分、最高速度が上がりライバルと戦うのに十分な戦闘能力をつけてきたということでしょう。
渋谷総監督からは「早い段階で1勝を挙げ、波に乗ってシリーズチャンピンオンを獲得したい」という力強いコメントもあり、期待は高まります。
公式練習は7日土曜日午前9時から10時45分まで行われ、そのあと午後2時45分からノックダウン方式で公式予選が行われます。金曜日の岡山はあいにくの雨。気温17度でやや肌寒い中、車検が行なわれています。決勝は8日日曜日の午後行なわれ82周のレースが始まります。

RACE RESULT

2018.04.07 - 予選
岡山国際サーキット
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 88 マネパ ランボルギーニ GT3 平峰一貴 マルコ・マッペリ 1'26.220 1’33.925 YH
2 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン 富田竜一郎 1'25.966 1’34.082 DL
3 11 GAINER TANAX GT-R 平中克幸 安田裕信 1'25.619 1’34.798 DL
4 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹 蒲生尚弥 1'26.173 1’34.804 BS
5 25 HOPPY 86 MC 松井孝允 坪井翔 1'25.232 1’35.154 YH
6 96 K-tunes RC F GT3 新田守男 中山雄一 1'26.043 1’35.236 BS
7 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀 平手晃平 1'25.770 1’35.543 YH
8 55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一 ショーン・ウォーキンショー 1'26.307 1’35.729 BS
9 18 UPGARAGE 86 MC 吉本 大樹 宮田 莉朋 1'25.926 1’35.756 YH
10 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'25.674 1’35.995 DL
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ

Q1 Start Time 14:45'00 Finish Time 15:00'00

Q2 Start Time 15:30'00 Finish Time 15:40'00
2018.04.08 - 決勝
岡山国際サーキット
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 18 UPGARAGE 86 MC 中山 友貴 小林 崇志 1:56'23.935 77 1'27.618 YH
2 7 D'station Porsche 藤井 誠暢 スヴェン・ミューラー 5.476 77 1'27.849 YH
3 25 HOPPY 86 MC 松井 孝允 坪井 翔 10.283 77 1'27.632 YH
4 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 10.571 77 1'27.620 BS
5 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸 安田 裕信 1 Lap 76 1'27.979 DL
6 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 ショーン・ウォーキンショー 1 Lap 76 1'27.752 BS
7 88 マネパ ランボルギーニ GT3 平峰 一貴 マルコ・マッペリ 1 Lap 76 1'27.529 YH
8 0 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1 Lap 76 1'28.021 YH
9 26 TAISAN R8 FUKUSHIMA 山田 真之亮 川端 伸太朗 1 Lap 76 1'28.057 YH
18 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 2 Laps 75 1'27.609 DL
Tire=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
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