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第2戦 富士スピードウェイ
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RACE REPORT

2018.05.04 - SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ・決勝
BRZ GT300は、予期せぬアクシデントでリタイアを喫する
5月4日(金・祝)静岡県小山町の富士スピードウェイでSUPER GT第2戦『FUJI GT 500KM Race』が開催されました。前日の濃霧や降雨とは打って変わって、五月晴れの中、5万5000人の大観衆を集め、今季初のフロントロー予選2位からの決勝レースです。SUBARU BRZ GT300は、井口卓人のドライブで110周で争われる決勝レースがスタートしました。
500kmという長丁場のレースだけにクリーンなローリングスタートが切られ、SUBARU BRZ GT300もトップを行くBMW M6 GT3を追いかける展開から始まりました。しかしながらBMW M6 GT3は昨年もポールトゥウインを達成しており、抜群の相性をもっており、今回の展開も逃げられる展開となりました。

トップとは、周回を重ねるごとに徐々にタイムが開き、追う展開としては厳しいものがありましたが、振り返ると3位以下にもギャップを広げており、それぞれが単独走行のような展開で序盤を過ぎます。装着するタイヤは予選で使ったソフトタイヤで、渋谷総監督からは「使い切ってバトンタッチしてほしい」という指示どおり、井口のプッシュは続きました。
32周目にピットイン。山内にバトンタッチし、タイヤは4本交換。ガソリンを給油してピットアウトします。ピットイン前の周回で、トップとのギャップは12秒190。3位の31位号車には4秒586の差をつけてのピットインでした。

ニュータイヤを履くSUBARU BRZ GT300を山内はタイヤの温度が上がるのを待ちつつ、ポジションを落とさないように周回を重ねます。38週目にピットインしたトップ55号車とは15秒427と広がっていましたが、徐々にその差を詰め始めます。
周回を重ねるごとにコンマ数秒ずつ差を詰める山内。GT500クラスの追い抜きをうまくかわしながらトップを追い詰めていきます。48周目にその差は11秒303。井口からバトンタッチした時のギャップより差を詰めています。また、3位には10秒以上の差をつけているので、狙うはトップだけです。このまま順調に差を詰め、次のピットインが勝負となるはずでしたが、55周目のダンロップコーナーの先で突如ボンネットから白煙が上がり、マシンはストップしてしまいました。
まだ、原因は分かりませんが、次戦に向けて万全の対策が必要です。また、タイヤのマッチング、ハイスピード仕様の空力ボディ、旋回性のセッティングなど、当初抱えていた問題に対してはトップ争いができるレベルまで煮詰めることができたことは大きな収穫となったレースでした。
次戦のSUPER GT第3戦は、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで、5月19日(土)、20日(日)に開催されます。300kmのレース距離で争わられる第3戦は、比較的ブレーキには負担が少ないものの、リズミカルに走り抜けるテクニックが要求されるサーキットです。トップスピードも得たSUBARU BRZ GT300の本領ハンドリング勝負にご注目ください。
2018.05.03 - SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ・予選
速さを取り戻したBRZ GT300の予選は0.083秒差の2位!
5月3日(木・祝)にSUPER GT 第2戦「FUJI GT 500KM RACE」の公式練習と予選が行われました。スケジュールでは午前に予定していた公式練習が濃霧のため行なわれず、午後に走行時間を変更し、30分間の走行で行なわれました。
公式練習では、SUBARU BRZ GT300のBRZ 61号車を井口卓人がドライブし、マシンのセットアップを仕上げていました。路面コンディションはウエットからドライへと変わり、路面温度は30度弱付近。ソフト系のタイヤで予選を走ることを視野に、公式練習もソフトタイプのニュータイヤで走行しました。 GT300クラスには29台がエントリーし、全体の5番、6番手付近のタイムで練習走行を終えます。井口からはフロントの回頭性、グリップを上げるリクエストが出され、サスペンションのセッティング変更を行ない、予選に挑みました。
3分割されたセクター別のラップタイムでは、開発の狙いどおりトップスピードが2017年仕様より速くなりました。今回から変更したフロントブレーキのサイズアップもあり、セクター1でのタイムに手ごたえがあったようです。そしてセクター2、3でもタイムアップを狙うために、空力でのセッティングを一部変更したということです。

BRZ史上の最高速を記録
予選は通常、ノックダウン方式のQ1、Q2とありますが、今回は悪天候の影響で大幅にタイムスケジュールが変更され、20分間での一発勝負となりました。ドライバーは公式練習で走った井口がそのままタイムアタックをしました。

予選終盤、井口はセクター1でベストタイムを出し、続くセクター2でも全車のトップタイムをたたき出します。そしてストレートでは277km/h以上を記録し、予選トップに躍り出ました。タイムは1分36秒656です。
また、当初の開発の狙いであったトップスピードですが、別周回では最高速を279km/h以上を記録しました。昨年より17km/hも最高速を上げたことになります。最高速が伸びたことも好影響で、セクター1でのトップタイムにつながったことがわかります。

しかし、予選終了間際に55号車のBMW M6 GT3がトップタイム塗り替え、BRZ 61 号車は2位となってしまいました。惜しいところでポールポジションを逃しましたが、タイムは1分36秒573でわずか0.083秒の僅差です。明日に期待が膨らみます。
井口卓人
午前中のセットから予選までの間にセッティングを変えてもらったら、すごくフィーリングが良くなっていて路面も良くなったこともありますが、全体に曲がる方向になりました。ブレーキも思ったより止まってくれたので、セクター1でのタイムアップにつなげられました。いろいろ積みかねてきたことが、いい方向にいっているということだと思います。

山内英輝
今日は井口選手がいい仕事をしてくれたので、この気持ちのまま、明日はミスなくつないでいければ結果はおのずと付いてくると思います。岡山のリベンジをしたいと思います。
渋谷真総監督
マシンにはまだまだ課題はありますが、55号車が速いのでついていければいい結果になるのではないかと思います。ピットストップもできる限り時間を短縮するようにして、ドライバーが稼いだ時間を無駄にすることなくレースを戦いたいと思います。

決勝レースは5月4日(金・祝)午後2時40分にスタートが切られ、500kmの長距離耐久レースは110周で争われます。今季初のフロントローからのレースにご期待ください。
2018.05.02 - SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ・直前情報
開幕戦の雪辱を果たすべく、トップスピード重視のセッティングで挑む
2018年SUPER GT シリーズ第2戦「FUJI GT 500KM Race」が5月3日(木・祝)、4日(金・祝)静岡県小山町の富士スピードウェイで行なわれます。SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は開幕戦では残念な結果となっているだけに、万全を期して富士に乗り込んできました。
渋谷総監督からは、「開幕戦の決勝レースで出たトラブルの原因も解明でき、やるべきことはすべてやりましたし、今考えられるすべての問題点にも対応しました」と力強いコメントがありました。

今季のSUBARU BRZ GT300はトップスピードを上げ、全体車速を上げる方向の開発が行なわれていますが、二律背反することも起こり、簡単にはベストセッティングを引き出すことが難しいシーズンになっています。特に、トップスピードが重視される今回の富士スピードウエィでは、空気抵抗をできるだけ小さくし、ボディ下面に流れる流速を速めるセッティングで挑みます。
また、ブレーキを大径化し、ジオメトリーの変更も行なっています。そのためマシンの接地性やコーナリング性能の向上も狙ったセッティングにしてあり、岡山の雪辱を果たしたいものです。

井口卓人
岡山では自分のスティントで苦しい状況になって、後半はトラブルも出てしまい悔しい思いをしましたが、その後の鈴鹿テストでは、いい方向に向かっていると感じました。特に、自分のドライビングでは、今できる可能な限りのパフォーマンスが引き出せるようにするのがプロの仕事だと思っています。どうしても無理する部分がありますが、抑えるところと飛び込むところを見極めてレースに臨みたいと思います。
山内英輝
岡山を終わって感じたことは混戦になると狙ったライン取りができず、そうした時のマシンのコントロール性で少しきついと感じる部分がありました。それを鈴鹿のテストでサスペンションのジオメトリーの見直しなどもチームがやってくれたので、レースでは最高のパフォーマンスを出したいと思います。やはり、去年とはマシンづくりの方向性が違うので、マシンに合ったパフォーマンスの出し方に変えなければいけないと思っています。
渋谷真総監督
空力特性とサスペンション・ジオメトリーを変更してきましたので、自分自身も期待しています。ただ、明日の天気が雨予報で、今回の空力特性やジオメトリーがレインタイヤではテストできていないので、やってみないとわからないですね。ですが決勝は晴れ予報ですし、また雨でも一度走れればある程度の修正は可能ですので、期待していただければと思います。
公式練習は3日(木・祝)の8:40分に始まります。午後の予選はノックアウト方式で14:20からQ1、15:05からQ2が始まります。シリーズ最速のスピードバトル、今季の低ドラッグ・ハイダウンフォース仕様に変わったSUBARU BRZ GT300の活躍にどうぞご期待ください。
2018.04.26 - SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ・プレビュー
課題はクリアできたので、全力で富士を勝ちに行く
2018年5月3日(木・祝)、4日(金・祝)に静岡県小山町の富士スピードウエイで、SUPER-GTシリーズ第2戦「FUJI GT500km RACE」が開催されます。富士スピードウウェイはシリーズの中でも最も速いトップスピードが出るコースで、マシンの空力性能が問われるコースでもあります。また、直線スピードだけではなく、100Rや300Rといった高速コーナリングもあり、マシンのトータル性能の高さが求められるという厳しさもあるコースです。
サイズアップしたブレーキ、冷却の見直し
SUBAR BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は開幕戦の岡山国際サーキットでは、公式練習でトップタイムを記録し、決勝レースでも一時2位を走る速さを見せましたが、マシントラブルが発生し18位という順位でレースを終えました。その後チームはマシントラブルの原因を解明し、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)での公式テストを経て、第2戦に挑みます。
課題となったのはブレーキでした。2017年から抱えていた問題でもありますが、鈴鹿のテストではサイズアップをしたブレーキに換装し、テストもいい感触で終了できています。また、岡山でのトラブルの原因のひとつに、タイヤ片を拾ってグリップしない、いわゆるピックアップという現象にも見舞われてしまいました。これらが重なり、残念な結果となりましたが、ブレーキの冷却性の見直しを含め、課題がクリアできた今、不安はなくなりました。
また、2018年仕様は低ドラッグの空力ボディです。2017年仕様より、空気抵抗を減らし、全体のスピードを上げることを狙ったマシンづくりです。ですが、その二律背反としてダウンフォースが小さくなるデメリットがありました。今季はシーズン前のテストから、そのちょうどよくバランスするところを探すことに注力しています。

そのため、富士に向けては床下を流れる空気の道や、フロントスポイラーの形状変更なども新たに行ない、空気抵抗を増やさず、ダウンフォースが得られる、バランンスしたボディ形状に変更予定ということです。

この第2戦は500kmの長丁場で、通常ピットインは2回行なわれます。給油量、路面温度、タイヤチョイスなど複雑に絡み合う要素を如何にロスなくつないでいくのか、というのが勝敗を分けるポイントとなりそうです。
渋谷総監督
「富士スピードウェイを小排気量のBRZ(2.0L+ターボ)で戦うには、どうしても、高回転、高ブーストで高出力を求めます。ですが、それでは燃費が厳しくなってしまいます。ところが、ここにきて約4%ほど燃費を改善できることが分かったので、そうした技術を投入してきました。それと、規定に違反しない範囲で、給油タンクの構造を改善しましたので、これまでの給油時間よりは短縮できると思います。これはピット作業の時間短縮にもつながることを期待しています。あと、空力の見直しもしましたし、ブレーキの問題もクリアできましたので、富士に向け、やれることは全部やりました。課題はつぶせたと思います」と意気込みを語っています。
3日(木・祝)は8:45から公式練習が始まります。予選はノックアウト方式でQ1が14:20から、Q2が15:05から行なわれ、4日(金・祝)の決勝レースは14:40から110周で争われます。すべての課題をクリアした今、SUBARU BRZ GT300の戦いに期待しましょう。ご声援よろしくお願いいたします。

RACE RESULT

2018.05.03 - 予選
第2戦 富士スピードウェイ
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一 ショーン・ウォーキンショー 1’36.573 BS
2 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1’36.656 DL
3 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹 蒲生尚弥 1’36.780 BS
4 0 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口信輝 片岡龍也 1’36.850 YH
5 2 シンティアム・アップル・ロータス 高橋一穂 加藤寛規 1’36.864 YH
6 60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 吉本大樹 宮田莉朋 1’36.944 YH
7 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀 平手晃平 1’36.971 BS
8 11 GAINER TANAX GT-R 平中克幸 安田裕信 1’37.103 DL
9 7 D’station Porsche 藤井誠暢 スヴェン・ミューラー 1’37.358 BS
10 10 GAINER TANAX triple a GT-R 星野一樹 吉田広樹 1'37.369 BS
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Start Time 14:45'00 Finish Time 15:05'00

No.21 R.ライアン 当該ラップタイム削除(SpR.18-1「4輪脱輪」)
No.30 佐々木孝太 当該ラップタイム削除(SpR.18-1「4輪脱輪」)
No.48 R.ブラッドリー 当該ラップタイム削除(SpR.18-1「4輪脱輪 2Laps」)
2018.05.05 - 決勝
第2戦 富士スピードウェイ
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 ショーン・ウォーキンショー 2:52'07.982 102 1'37.926 BS
2 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨 宏紀 平手 晃平 25.929 102 1'38.367 BS
3 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸 安田 裕信 34.470 102 1'38.020 DL
4 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 48.147 102 1'38.559 BS
5 0 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 49.116 102 1'38.604 YH
6 7 D'station Porsche 藤井 誠暢 スヴェン・ミューラー 1'10.287 102 1'38.603 YH
7 60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 吉本 大樹 宮田 莉朋 1 Lap 101 1'38.864 YH
8 34 Modulo KENWOOD NSX GT3 道上 龍 大津 弘樹 1 Lap 101 1'38.672 YH
9 88 マネパ ランボルギーニ GT3 平峰 一貴 マルコ・マッペリ 1 Lap 101 1'39.034 YH
DNF 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 48 Laps 54 1'38.523 DL
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

Start Time : 14:47'26
Finish Time : 17:39'33

ファステストラップ : 1'37.926 No.55 ARTA BMW M6 GT3/高木 真一

黒白旗提示 No.777 K.コッツォリーノ

No.777 K.コッツォリーノ ドライブスルー(SpR.13-1.a「危険なドライブ行為」)
No.117 井出有治 ドライブスルー(SpR.13-1.a「危険なドライブ行為」)
No.30 永井宏明 ドライブスルー(SpR.13-1.a「危険なドライブ行為」)
No.5 訓戒 (SpR.27-4.「ピット作業違反」)
No.50 加納政樹 ドライブスルー(SpR.13-1.a「危険なドライブ行為」)
No.9 罰金30,000円 (SpR.27-2.「ウォームアップ中のピット作業違反」)
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