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2018年SUPER GT シリーズ第7戦「AUTOPOLIS GT 300Km Race」が10月20日(土)公式練習と予選が行なわれました。
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朝の公式練習では、本番用のタイヤ選定のためにも重要な走行時間になります。ドライバーは井口卓人が最初に乗り込み走行開始時間を待ちます。午前9時、コースオープンとなり続々と各マシンがコースインしていきます。SUBARU BRZ GT300はハードタイヤを装着し、コースインしましたが、1周してピットに戻ってきてしまいました。
SUBARU BRZ GT300のエンジンの排気音が乱れています。メカニックがエンジンルームを覗き、エンジニアは車載コンピューターに接続し、原因を探ります。しかし、原因がなかなか特定できず、チームはこの公式練習を走ることができないまま、セッションが終了してしまいました。
渋谷総監督
「懸命に原因を探しましたが、時間がかかってしまい、予定していたすべてのタスクをこなすことができませんでした。ドライバーにもファンの皆様にも本当に申し訳なく思います。必死に調査しましたところ、原因は排気系部品にあることが特定できました。予選がぶっつけ本番になってしまいましたが、最善を尽くしていきます」とコメント。
パーツの不具合は、ピット内でのウォームアップでも問題がなかったため、走行して初めてわかる不具合だったようです。レースの度ごとに多くの部品が新品に交換されるため、製品公差のリスクを伴っているのも事実ですが、渋谷総監督は、そうしたことも含めて万全でなければいけないと戒めていました。
■公式予選
ぶっつけ本番となってしまったノックアウト予選Q1は山内英輝がアタックします。途中、他車のスピンがあり、赤旗中断があるものの、SUBARU BRZ GT300は順調に周回を重ねタイムを縮めていきます。5周目に叩き出したタイムは全体2位。トップ60号車とは0.017秒という僅差でQ1を2位通過しました。
予選Q2はオートポリスを得意とする井口卓人です。ポールポジションへの期待が高まる中、午後3時19分、Q1上位14台によるQ2が始まりました。10分間の予選で、十分にタイヤを温めてのタイムアタックを行ないました。Q1よりタイムをさらに縮め1分43秒222を計測するものの、25号車は驚異的な1分42秒498を出し、SUBARU BRZ GT300は予選を4位で終えました。
山内英輝
「朝は走れなかったんですが、自信はあったので自分がQ1をいって、井口選手につなげればと思って最初に走りました。本当はトップ取りたかった気持ちはあるんですけど、朝、走れていないことを考えれば、まずまずなんでしょうね。ただ、タイムアタックに入った周回で赤旗が出たこともあって、タイミングが悪かったですね。結局、一旦ピットに戻ってクールダウンしていますから、そこからのタイムアタックで、あのタイムが出たので、いいラップは刻めたんだと思います。個人的な話ですけど、今日は親父の誕生日で、ここに来ているので、自分が走ってトップというのをプレゼントしたかったんですけど、明日、一日遅れのプレゼントできるように頑張ります」
井口卓人
「思ったほどタイムが出せなかったのでスッキリしないですね。だから、2番手くらいにはいないといけないと思うんですけど、朝の走行ができない中でのタイムアタックだったので、まずまずなのかもしれません。走り自体はミスもしてないし、攻めきれたと思っていたんですけど、タイムに繋がらなかったですね」
明日の決勝は、午後2時にスタートします。SUBARU BRZ GT300 は4番手からのスタートです。タイヤ交換を含め戦略的な展開ができれば、いい結果に結び付きます。レース距離300km、65周のレースから目が離せません。チーム一丸となって表彰台を目指しますので、応援よろしくお願いします。