SUPER GT

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2021.09.17

「若手エンジニアの活気とフレッシュな気づきに期待しています」

今季SUPER GTは前戦鈴鹿で折り返し、今回のSUGO戦は後半の始まりということができます。秋の東北にも関わらず夏日となった9月12日、レースのスタート進行を待つ間に、スバルモータースポーツマガジン(MSM)編集部記者がスバルテクニカインターナショナル株式会社(STI)の代表取締役平岡泰雄社長に話を聞きました。
MSM 平岡社長がSTI代表に就任されてから3年目となりましたね。何か変化はありましたでしょうか。
平岡 「そうですね。早いものでもう3年目です。世の中は、色々と変化がありますが、私どもSTIの姿勢は不変です。いつかも話したかと思いますが、STIの存在価値というか目的は、SUBARUブランドを押し上げることが第一です。手段として、ファンコミュニケーションを大事にしており、さまざまな活動の中でもモータースポーツ参加活動、特にSUPER GTとニュルブルクリンク24時間レースの挑戦は高い意義をもっています」
MSM 今年のスバルチームを見ていると、STIの若手エンジニアが忙しそうにしている場面をよく見ます。
平岡 「シャシーの開発については、R&Dスポーツさんと共に歩んでいますが、STIができることとして、昨今特にエアロダイナミクスについての研究を進めています。CFD(流体力学解析)などで、机上のシミュレーションは進んでいるのですが、実車では必ずしもそれと一致しないことがあります。空気の流れを捉えて、直線を走る状態でボディ表面を流れる空気を整流したりリフトを抑え、ダウンフォースに変えるということはできていても、コーナリング中ではそれが発揮されないこともあり、または走行中に前車に迫った時に急激にダウンフォースが抜けてハンドリングに影響することもあります。そういったレース中の実態とシミュレーション結果が一致するよう、さまざまなデータを採っています。別のスタッフは、タイヤについてチームやダンロップさんと共に勉強させてもらっています。」
MSM 彼らはSTIのプロパー社員ですよね。
平岡 「そうです。まだ20歳代のフレッシュな社員なので、彼らの気づきにこちらがハッとすることもあります。また、若手が活躍できる場面があると会社として活気付きます。現場を見せて厳しさを体感してもらうことは大変意義があります。モニター中のデータを見ているだけでなく、ドライバーの悔しさや喜ぶ姿を直に見聞きしたり、彼らと直接会話したりすることでモチベーションもあがります。今後も若手には、活躍できる場を提供したいと考えています」
MSM スバル本体のエンジニアとの交流もあるように見受けます。
平岡 「もちろんです。パワーユニットは、スバル本体と共同で開発に当たっています。現場を理解してもらい、耐久性や信頼性をあげることなど、まだまだやれることはたくさんあります。また、将来のパワーユニットについても視野に入れ、彼らと常に相談や情報交換を続けています」
MSM それでは平岡社長からファンの皆さんにメッセージをお願いします。
平岡 「私は、ファンの皆様とのコミュニケーションを最も大事にすべきだと考えています。それがブランド牽引の原動力だからです。昨今は、ファンシートも設定できないし、ピットウォークで皆さんとお会いするチャンスもなかなか戻りませんが、ネットを通じて受け取る皆さんのコメントや応援メッセージには勇気づけられています。それを糧に、社員一同頑張るつもりです。今後も変わらぬサポートをどうぞよろしくお願いいたします」
この会話は、決勝レースを前に記録されました。レースはご存知の通り、SUBARU BRZ GT300がポールトゥウィンを達成し、チームもドライバーもチャンピオンシップランキング首位につけることができました。レースフィニッシュ後、ピットレーンで平岡社長にお声をかけると、目だけでにっこり笑顔を返してくれました
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