SUBARU BRZ GT300 マシントラブルでリタイヤ
前日のウエット予選で5位を獲得したBRZ GT300ですが、ドライ路面でのセットアップはできていません。さらに例年第8戦は最終戦となるため、もてぎのコースはサクセスウエイトを降ろし、開幕戦とおなじ条件での走行となりますが、今季は第5戦が台風の影響で12月に延期されたため、サクセスウエイトを搭載しての走行になります。そうした過去に例のない状況で、各チームともドライセットをすることなく、決勝レースを迎えました。
そのため各チームとも、決勝前の20分間のウォームアップ走行で仕上げる必要があります。BRZ GT300も手探りな部分もありながらセットアップをしていきます。それでも最初の10分間で井口卓人がニュータイヤで計測すると全体トップのタイムをマークをしました。また山内英輝に交代しユーズドタイヤでも3番手のタイムをマークし、ドライ路面でのセットアップがうまくできていることが伺えました。
決勝レースがスタートする午後1時の気温は23度、路面温度32度とレース観戦には絶好の天気でした。スタートドライバーは井口卓人で、30ラップ手前でピットインをし、山内に交代してタイヤ4本交換のフルサービスで臨む作戦です。
井口はスタートで18号車を交わし4位にポジションをアップ。順調な滑り出しをしました。序盤はトップ4台が接近戦を展開します。井口は果敢に攻め65号車を追いかけますが、抜き去るまではいきません。しばらくトレイン状態が続きましたが、まもなく交代というタイミングの時、18号車に接触されアウト側に押し出されます。その間、後続の88号車にも抜かれ4位に後退。じつはトップを走る31号車と7号車が早めのピットインをしていたため、井口は2位のポジションにいました。
そして4位のままピットインをし山内に交代します。フルサービスを受けた山内は実質9位のポジションに下がりますが、タイヤ無交換作戦を取ったチームより1周あたり2秒ほど速く、まず2号車を追い抜きます。次のターゲットは52号車ですが、このマシンもタイヤ無交換だったため、8秒先行していましたが周回ごとに差を縮めていきます。
約10周ほどかけて52号車との差を1秒以内に追いつきます。あと少しで7位にポジションアップが見えたとき、1コーナー手前でマシントラブルが発生しハーフスピンをしながらコースアウトをしてしまいます。グラベルに捕まったBRZ GT300はそのままレースを終了しました。
小澤正弘総監督
「ファンの皆様の期待に応えることができず、申し訳ありません。原因の詳細はこれから戻って検証しますが、前回のレースとは異なるトラブルが出ていたようです」

▼配信 URL
予選:11/2(土) 13:35~ https://youtube.com/live/taDVdAEQMmc?feature=share
決勝:11/3(日) 12:15~ https://youtube.com/live/i8Wt3KuxNmU?feature=share
※MC:結川 愛寿加 / 解説:吉田 寿博 (出演者順不同、敬称略)























