2026.10.19 - 全日本ラリー選手権第53回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ 2026 supported by カヤバ Leg2
新井敏弘は再スタートしたレグ2で大きな収穫
10月18日(日)、全日本ラリー選手権第8戦「第53回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ 2026 supported by カヤバ」の競技最終日となるレグ2が行われました。SUBARUがサポートするSUBARU TEAM ARAIの新井敏弘/安藤裕一組は、前日のレグ離脱を経てこの日のレグ2を再スタートし、JN-1クラス7位でラリーをフィニッシュしました。
この日は朝、高山市の位山交流広場に設置されたパルクフェルメをスタートした後、隣接したサービスパークで15分のサービスを行ってから競技に向かう設定となりました。SSは、『駄吉上り(5.38km)』、『青屋下り(8.86km)』、アルコピアスキー場に観戦エリアが設定されるステージを前日とは逆方向に走行する『無数河‐アルコピア(6.05km)』を、サービスを挟んで2回ずつ走行する6SS、40.58kmという構成でした。ラリー開催エリアは前日同様、早朝は雲が広がっていましたが、徐々に青空が広がる天候。ステージ路面はほぼドライですが、落ち葉や石が散乱している場所もあり、特に駄吉はインカットにより砂利が掻き出されるなどトリッキーなコンディション。前日同様SSの特徴がそれぞれ異なるため、うまくバランスを取って対応することが求められました。
前日は駆動系トラブルによりSS2のフィニッシュ後に走行を断念したSUBARU Boxer Rally spec.Zは、修復作業を行い、走行しなかったステージ分のタイムペナルティを受けてレグ2をスタート。エンジンが完調ではなかったことから、新井は慎重な走りに徹しつつ、修復具合や新タイヤとのマッチングなどデータを収集。この日のステージを6番手タイムで並べて、クラス7位でフィニッシュしました。
■新井敏弘「セッティングやシャシーと足のバランスは良い」
久しぶりにドライコンディションとなった選手権屈指の難関ターマックイベントを、様々な試練と向き合いながら走り切った新井は「クルマのセッティングはそれほど悪くなくて、新しいタイヤとのマッチングも取れた感じですので、そこは今回の成果です。ドライになったことで、エンジンのレスポンス面での課題が浮き彫りになったのだと思います。この点を改善すればタイムはついてくると思いますし、シャシーと足のバランスは良いので、地元群馬でのモントレーでいい走りを披露できるよう、頑張っていきます」とラリーを振り返りました。
■メカニックコメント「最終回の最終バッターのような緊張感でした」
奥野栞太
スバル近畿株式会社 川西加茂店
メカニック9年目
3年ほど前から、ディーラーメカニックに応募を続け、今回念願かなって参加を果たした奥野。WRCの動画でペター・ソルベルグやコリン・マクレーがSUBARUのラリーカーをドライブする姿に魅了されて、SUBARUで働こうと決めたといいます。
「面接の時にSUBARUの好きなところを聞かれたのですが、GC8型インプレッサのボンネットダクトがガンダムみたいで好きですと言って、引かれた思い出があります(笑)。当時は、大きいウイングやフロントまわりのエクステリアが好きで、今もGC8型インプレッサに乗っています。モータースポーツの現場に来るのは今回が初めて。最初は緊張していたのですが、お祭りのような雰囲気もありながら、クルマがサービスに入ってくると一瞬でピリッとした雰囲気に切り替わることに驚きました」
今回は、まさに奥野が担当したリヤデファレンシャル周りに大きな作業が発生し、競技で求められる対応を目の当たりにすることになりました。
「組み換え作業は、アライモータースポーツのメカニックのみなさんが作業を担当したので、サポートをするくらいでしたが、通常、店舗で作業する量産車とは違う機構のデファレンシャルを見ることができましたし、日本のトップで争っている現場で緊張感を持った作業ができて、良い経験になりました。自分は以前、野球をやっていたのですが、最終回の最終打者としてバッターボックスに立つような緊張感でした」
通常では感じることのないような緊張のなかで作業をしたことは、普段の業務に向けても自信につながったようです。
「今回、こういった経験をしたことで、時間にはシビアになると思います。でも、ここで制限された環境のなかで作業ができたのであれば、職場でもできるはず。やればできるのだという経験ができることを、後輩にも伝えたいですし、参加したいのであれば、背中を押したいと思います」
今季の全日本ラリー選手権最終戦は、11月20日〜22日に開催される「加勢裕二杯 モントレー 2026」(ターマック)です。舞台は、SUBARUの地元でもある群馬県。近年は、国道を使う旧道碓氷峠のステージが注目を集めていますが、今年はさらに新しいスーパーSSも予定されています。拠点となる安中市の安中しんくみスポーツセンターには、サービスパークとともにラリーパークも展開されます。今年最後のラリーに向けて、SUBARU Boxer Rally spec.Zも地元で活躍を披露すべく、よりいっそう気を引き締めて臨みます。引き続き、熱い応援をよろしくお願いします。








