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RACE REPORT

2016.10.30 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第8戦 鈴鹿サーキット・レースレポート
井口卓人ポールトゥウィンで今シーズン2勝目で最終戦を飾る!
10月29日(土)、30日(日)鈴鹿サーキットで開催されたTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race最終戦、プロフェッショナルシリーズで井口卓人がポールトゥウィンで勝利を決めました。
2016年シーズンも、ついに最終戦を迎えたTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race。そのステージは世界的にも知られたドライバーズサーキットである鈴鹿サーキットです。F1ドライバーの多くが「チャレンジング!」と評価する日本初の本格的なサーキットは、ドライバーとマシン、双方にポテンシャルが求められる難コースです。過去3シーズンの鈴鹿はいずれも波瀾含みでした。低い路面温度もその一因となりますが、テクニックが試されるドライバーズサーキットであることは間違いありません。ワンメイクレースであるがゆえに、ドライバーの能力がハッキリと出てしまうことになります。すでにシリーズチャンピオンは、クラブマンシリーズ、プロフェッショナルシリーズ共に決まっています。シーズン最終戦にして、チャレンジングな鈴鹿サーキットは、ドライバーのプライドを賭けたレースともいえます。

エントリーしたのは、クラブマンシリーズが76台、プロフェッショナルシリーズが41台の、計117台。鈴鹿サーキットのフルグリッドは40台のため、クラブマンシリーズは決勝Aレースと決勝Bレースで収まりますが、プロフェッショナルシリーズは1台が予選落ちすることになります。それたけ多くのエントリーがあった、今、日本で最も人気の高いレースといえるでしょう。
土曜日に行われた予選、クラブマンシリーズは2組に分けて実施されました。予選1組では#336吉田綜一郎が3位、#320篠田義仁が6位、#16大久保仁が13位、#110イマイトシアキが30位、#161桑木英紀が32位となりました。予選2組は、#315舩井俊仁が13位、#480島崎三樹彦が19位、#14鈴木祐子が27位。それぞれ21位以下が決勝レースBへ、またトップタイムで予選1組が上回ったため1組が奇数グリッド、2組が偶数グリッドからのスタートとなりました。

プロフッショナルシリーズの予選は、シーズン後半で好調な#88井口卓人が見事なポールポジションを獲得。#555今村大輔が23位、#339山下亮生が25位、#87久保凛太郎が27位、#611服部晃輔が28位となりました。井口卓人には、十勝スピードウェイに続いての2勝目に期待がかかります。また前戦のペナルティによって予選タイムの3ラップを抹消された久保凛太郎が、決勝レースでどのような追い上げを見せるか注目されます。

今回もスバルディーラーからサービススタッフが、CG ROBOT Racingでレースメカニックとして応援に駆けつけました。三重スバル松阪店の中谷俊介さん、京都スバル北白川店の後藤茂さん、名古屋スバル平針店の岩堀良平さん、滋賀スバル堅田店の西島圭祐さんの4人です。
クラブマンシリーズの決勝レースは、クリーンなスタートで始まりました。吉田綜一郎もそのままの順位をキープして1周目に入ったものの、デグナーの入り口で接触し7位まで順位を落としたものの、4周目に6位に上がりそのままチェッカーを受けました。しかし残念ながらレース後に接触によるペナルティを受け、12位という結果になりました。SUBARU BRZ勢は、島崎三樹彦が29位、舩井俊仁が32位、篠田義仁が35位、そして大久保仁はリタイヤという結果になりました。

決勝レースで12位となった吉田綜一郎のコメント
「スタートは上手くいって、レースの最初から最後まで前のクルマについていくこともできました。そういう意味では、1周目のデグナーで無理をすることはなかったんですね。あの接触で順位も落してしまったので、ちょっと残念でした」。
プロフェッショナルシリーズの決勝レースもまた、スムーズなスタートでした。ポールポジションの井口卓人は先頭で1コーナーに入り、そのままトップを譲ることなくファステストラップを含めて、完全な勝利を手にしました。シーズン2勝目となり、シリーズポイントでも堂々の2位を獲得しました。チームメイトの久保凛太郎は予選27位が追い上げて、14位でゴール。ペナルティによって予選順位が下げられた分を、オーバーテイクショーで取り返した感じです。その他のBRZ勢は、今村大輔が21位、山下亮生が30位、服部晃輔が35位となりました。

見事なポールトゥウィンで今シーズン2勝目を挙げた井口卓人のコメント
「十勝での勝利は、他車のペナルティもあってポールポジションが取れたり、ラッキーな分もあって優勝できたと思うんです。今回のレースはガチンコの勝負でポールポジション、優勝することができて、本当に嬉しいです」。
今回のレースでTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2016シーズンは終了しました。次回は特別戦として、11月26日〜27日富士スピードウェイで「2016 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Round TGRF」として開催されます。
2016.10.19 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第8戦 鈴鹿サーキットプレビュー
最終戦の舞台は鈴鹿サーキット 有終の美を飾るのは?
いよいよシリーズ最終戦が10月29日〜30日、鈴鹿サーキットで開催されます。TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceの2016年シーズンも、すでに前戦の十勝スピードウェイで、プロフェッショナルシリーズ、クラブマンシリーズともにシリーズチャンピオンが決定しており、今シーズン最後の戦いとなる最終戦は、チャンピオン争いとは関係のない勝負となります。
F1GPも開催される鈴鹿サーキットは、テクニカルなコース前半とハイスピードなコース後半が対照的な難コース。それだけにマシンセッティングも難しく、F1ドライバーにとってもチャレンジングなコースのようです。前半のテクニカルなコーナーでのハンドリングを優先するのか? それとも後半のハイスピードでのスタビリティを優先するのか? ヘアピンとシケインという2箇所でのハードブレーキングもあり、オーバーテイクポイントも少なくありません。
過去3回の鈴鹿サーキットでのレースは、意外性のある結果が生れまれて来ました。コース攻略が難しいだけに、鈴鹿を得意とする西日本のドライバーの走りが目立つことになります。そのあたりもまた、注目ポイントとなります。また10月末ということで気温と路面温度が低いのもまた、レースに大きく影響することでしょう。とくにプロフェッショナルシリーズでは、低温にマッチしたタイヤやセッティングを見い出したドライバーが上位に入るのが鈴鹿のパターンでもあります。

エントリー台数はプロフェッショナルシリーズか41台、クラブマンシリーズが76台、合計117台。そのうちSUBARU BRZは、プロフェッショナルシリーズ5台、クラブマンシリーズ10台の、計15台が参戦します。
プロフェッショナルシリーズには、CG ROBOT RACINGから#87久保凛太郎と#88井口卓人、KOTA RACINGから#339山下亮生と#611服部晃輔、そしてProfi Racingから#555今村大輔がエントリー。十勝スピードウェイの2連戦で大活躍を見せた井口卓人はもちろん注目ですが、その結果に刺激されたチームメイトの久保凛太郎がどういうレースを見せてくれるのか?? また今シーズン目立った成績を残せなかった山下亮生、服部晃輔、今村大輔ですが、気温が低いこの時期の鈴鹿だからこそ、挽回するチャンスでもあります。
クラブマンシリーズは、#14鈴木祐子、#16大久保仁、#58稲山誠、#110イマイトシアキ、#161桑木英紀、#315舩井俊仁、#320篠田義仁、#336吉田綜一郎、#480島崎三樹彦、#722吉田裕太朗がエントリーしています。この中で桑木英紀と舩井俊仁は、全8戦にフルエントリーとなります。参戦した全レースで上位入賞している吉田綜一郎など、好成績を期待したいところです。
2017年からはマイナーチェンジ後の後期モデルが、86/BRZレースにも登場します。前期モデルが主役のレースは今回が最後というわけです。第8戦鈴鹿サーキットは、予選が10月29日(土)、決勝レースは10月30日(日)に開催されます。
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