2016.11.28 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 特別戦 富士スピードウェイ・レースレポート
4万人の大観衆の前で手塚祐弥が2位を獲得
11月27日(日)に富士スピードウェイで開催されたTOYOTA GAZOO RACING 86/BRZ Raceの特別戦にて、手塚祐弥がクラブマンシリーズで予選トップから2位を獲得しました。この特別戦は、競技開催初年度の2013年から開催されているもので、2013年はレジェンドカップとして、往年の名ドライバーとのタッグを組んだレースを開催。2014年も2人のドライバーが交代するレースでした。2015年は、2つのシリーズに分かれた年で、プロフェッショナルシリーズとクラブマンシリーズの、それぞれ上位の選手が参加することができるレースとなりました。

特別戦ということで、最終的なエントリーはプロフェッショナルシリーズが17台、クラブマンシリーズが20台の、合計37台です。SUBARU BRZ勢は、プロフェッショナルシリーズが#87久保凛太郎と#88井口卓人の2名、クラブマンシリーズは#14鈴木祐子、#16大久保仁、#75手塚祐弥、#315舩井俊仁、#336吉田綜一郎、以上7名がエントリー。予選では、4戦連続のポールポジションを狙う井口卓人がプロフェショナルシリーズのトップタイムを叩き出しました。しかし最後の最後で逆転され、惜しくも2位となりました。久保凛太郎は8位。クラブマンシリーズでは手塚祐弥が見事にポールポジションを獲得。プロフェッショナルシリーズと合わせて予選17位からのスタートとなりました。吉田綜一郎は5位(全体の22位)、大久保仁は13位(全体の30位)、舩井俊仁が17位(全体の34位)、そして鈴木祐子は20位(全体の37位)となりました。


「ペースとしては悪くなかったんです。とくにレース後半は井口選手よりも良かったくらいで、雨用のセットアップだったんですけど、路面が乾いていく中でも大丈夫でした。ペナルティはちょっと残念ですけど、来シーズンに向けていろいろと勉強して、レベルアップしたいと思います」。
クラブマンシリーズは予選トップの手塚祐弥が、スタートを上手く決めたものの、1周目のヘアピン立ち上がりから遅いプロフェッショナルシリーズのドライバーに引っ掛かってしまい、それが原因でオーバーテイクを許すことになってしまいました。その後、間にプロフェッショナルシリーズのドライバーが入ってしまったことなどから、オーバーテイクすることはできず、2位となりました。吉田綜一郎は5位、舩井俊仁は10位、鈴木祐子が13位、そして大久保仁が17位で、フィニッシュラインを超えました。大きなクラッシュが2度あったものの、BRZ勢は見事全員が完走となりました。

「プロフェッショナルシリーズのドライバーとはタイヤのグリップが違うので、一緒に走るにはちょっと難しい部分がありました。ペースは悪くなかったので、引っ掛からなければ勝てたと思います。来年はどういう形になるか判りませんが、参戦すると思うので、ニューマシンのセットアップからしっかりとやっていきたいと思います」。
来シーズンからは、プロフェッショナルシリーズはマイナーチェンジ後のモデルのみとなるため、マシンは一新されます。クラブマンシリーズは混走となるものの、ニューマシンも加わることで、GR 86/BRZ Raceは勢力図も一新され、新しい時代に突入することでしょう。今シーズン以上に、熱いバトルが展開されるに違いありません。