2017.04.09 - 2017年全日本ラリー選手権第2戦 ツール・ド・九州2017 in 唐津 デイ2
勝田範彦がツール・ド・九州12連勝を達成
全日本ラリー選手権第2戦『ツール・ド・九州2017 in 唐津 Supported by Sammy』は、4月9日(日)にすべての競技を終えて、SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一が総合優勝を獲得しました。勝田はこのツール・ド・九州では前人未到の12連勝という記録を打ち立てました。前日トラブルでデイリタイアを喫した新井敏弘/田中直哉はデイポイントを狙い再出走、1点を得てラリーを終えました。

優勝した勝田は、「2日目はコンディションが難しく、いつもの唐津のコーナーを抜ける気持ち良さは味わえませんでしたが、新しいSSは非常に面白いコースですね。次戦の久万高原もタフなラリーなので、しっかり準備して挑みたいと思います」と、ラリーを振り返りました。新井は、「色々あって難しいラリーでした。テストをかなりしたので、マシンにストレスがかかっていたのもしれません。次に向けてもう少しテストしてみる必要がありますね」と、すでに次戦に向けて気持ちを切り替えています。
また、今回のラリーにSUBARU BRZで参戦したJN2クラスの加納武彦/横手聡志はJN2クラス2位に入っています。

担当車両:ラックSTI名古屋スバルDLWRX
橋本 卓(はしもと・すぐる)
1985年1月30日生まれ
福岡スバル株式会社 櫛原店
サービス歴10年目、フロント歴1年
「今回で3回目のディーラーメカニック参加です。もともとクルマが好きで、SUBARUに入社したきっかけもWRCだったんです。全日本ラリー選手権に参戦していることを知って以来、自分もぜひディーラーメカニックとして参加したいと思っていました。以前に参加していた先輩からも『楽しいし、いい経験になる』と聞いたことも大きかったです。今回は2015年以来なんですが、現在はフロント業務でサービスから離れていたので、正直体が動くか不安でした(笑)。 ですので、練習など準備をしっかりして、ラリーに臨みました。ストラットの組み付けや、ジャッキの上げ下げなど、時間を計ってトレーニングしました。入念に準備してきた甲斐もあって、すぐに感覚は戻ってきました。 こういった活動に携われるのはメカニックとしても非常に名誉なことですし、毎回新鮮です。普段とはまったく環境が異なりますし、何が起きるか分からない状況はやはりドキドキしますね。工具や設備がなんでもそろうわけではありませんし、今回の初日のように悪天候の中で作業を行うことはなかなかありません。とてもいい経験になります。ひとつの作業を確実に丁寧に、そしてスピーディーにやることは、普段から心がけています。実際、命に関わることですから、ミスは絶対に許されることではありません。 今回、一緒にサービスを担当したディーラーメカニックのふたりは、初参加でした。戸惑うこともあったようなので、意識して自分からいろいろと声をかけました。人材育成の場でもあるので、自分のように3回も出る方が珍しいと思いますが、それでも、また機会があれば、ぜひ参加したいですね」