2017.06.11 - 2017年全日本ラリー選手権第5戦 モントレー2017 in 嬬恋 デイ2
新井敏弘/田中直哉が3年連続でモントレーを制覇
SUBARUの地元、群馬県で開催された2017年全日本ラリー選手権第5戦『モントレー2017 in 嬬恋』は、6月11日(日)にすべての競技日程を終え、新井敏弘/田中直哉が今シーズン初優勝を達成しました。勝田範彦/石田裕一は3位、鎌田卓麻/市野諮は4位、竹内源樹/加勢直毅は5位に入り、SUBARU WRX STIが上位を占めるかたちでラリーは幕を閉じました。

新井は「奴田原選手は粘り強いので、厳しい戦いでしたね。全日本ラリーでここまでギリギリの走りをしたのは久しぶりでした。今シーズン、極端に変更したセッティングがあまりいい方向ではなかったので、それを見直したのが勝因のひとつだと思います。次のグラベルは問題ないと思いますので、応援よろしくお願いします」と、笑顔でラリーを振り返りました。

セレモニアルフィニッシュが行われたパルコールつま恋リゾートでは、晴れわたった青空のもと多くのファンが見守るなかで新井と勝田、2台のWRX STIがポディウムに並び、多くの観客から温かい拍手が送られました。ラリーフィニッシュ後にはSUBARUブースでのサイン会も実施され、ファンにとっては忘れられない1日となりました。

担当車両:ラックSTI 名古屋スバル DL WRX
小椋 祐輝(おぐら ゆうき) 31歳
スバル信州株式会社 松本村井店 メカニック歴11年
昨年、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceにディーラーメカニックとして参加した経験をもつ小椋。全日本ラリー選手権のメカニックを経験してみたいと思い、今回志願したとのこと。 「モータースポーツに興味があったので、SUBARUのディーラーに就職しました。SUBARUはモータースポーツのイメージが強く、自分でもBRZに乗っています。たまにサーキットなども走ります」
今回のラリーでは雨の中のサービスや場所を移動するリモートサービスなど、メカニックにとっては大変な環境での作業となりました。 「やはり緊張しますね。普段と環境がまったく違いますし、競技車両なのでいつも以上に緊張感はあったと思います。作業は主にフロントの足まわりを担当しました。初日にスタビライザーの交換を行いましたが、前の日に一度同じ作業を経験しているので、自信をもって作業を実施できたと思います。今回、3位で無事に帰ってきてもらえてホッとしています」
今回のラリーに参加したことで、得られたことについては次のように語っています。 「慌てずに落ちついて、考え方を切り替えることの経験ができたと思います。会社に戻ったら、いい経験ができるので行っておいた方がいいよと後輩などには伝えたいですね。モータースポーツがお好きなお客様もいらっしゃるので、そういった方々へのアピールにもなりますし、もしできればもっとやってみたいなと思います。ゆくゆくはニュルブルクリンク24時間にも参加してみたいですね」