86/BRZ

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RACE REPORT

2017.06.05 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第3大会 富士スピードウェイ(第3戦)
上位陣と同等のレースペースを武器に 。井口卓人は次戦での上位復活を目指す
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第3戦は、梅雨入り直前の富士スピードウェイで6月3日(土)~4日(日)に開催されました。今回のレースの注目は、まずクラブマンシリーズとプロフェッショナルシリーズの合計125台という過去最高のエントリー数でしょう。昨シーズンの124台を1台上回っただけですが、しかしプロフェッショナルシリーズはやや減少したのに対してクラブマンシリーズはなんと90台にまでエントリー台数を伸ばしました。富士スピードウェイのフルグリッド=ひとつのレースにスタートできる台数は45台なので、決勝Aレースと決勝Bレースと合わせた数にピッタリというわけです。
もし91台のエントリーとなった場合には、決勝Cレースが設定されるプランのようなので、さらに今後エントリーが増え続けても大丈夫ということです。
クラブマンシリーズは90台、プロフェッショナルシリーズが35台のうち、SUBARU BRZ勢はクラブマンシリーズに8台、プロフェッショナルシリーズに2台がエントリーしました。  今回のレースで注目されたのは、CG ROBOT RACING TEAMからクラブマンシリーズへエントリーした#89池島実紅。若手女性ドライバーとして、FIA-F4やJAF-F4などでも活躍中で、市販車をベースにしたツーリングカーレースは今回が初めて。 「スバルの女性ドライバー育成のプロジェクトがあって、そこで選んでもらったのが、このレースに参戦するキッカケです」 このレースウィークでやっとマシンをサーキットで走らせることができたという状態だけに、練習不足は否めない。それでも予選を上位で通過し、決勝Aレースに残ってみせた。「フォーミュラマシンとは動きが違うので、まだちょっと慣れてないですね。限界が高くないので、タイヤに負担を掛け過ぎてしまっていて、それを抑える方向に修正しているんですけど、まだどこまで抑えればいいのか、判らないんです」
今回の富士スピードウェイ以降については、9月の第6戦富士スピードウェイ、第7戦スポーツランドSUGO、そして12月の第9戦富士スピードウェイに参戦する予定になっています。
今回のレースでも各地のスバルディーラーからサービススタッフがCG ROBOT RACING TEAMにサポートに駆けつけてくれました。今回のレースではプロフェッショシルシリーズの2台に加えて、クラブマンシリーズに1台増えたこともあって、8名になりました。千葉スバル茂原店の野口拓也さん、滋賀スバル草津店の小森圭祐さん、静岡スバル静岡店の小林達也さん、北陸スバル富山新庄店の黒口卓哉さん、神奈川スバル綱島店の力武佑有さん、京都スバル金閣寺店益子喜秋さん、名古屋スバル名岐バイパス西春店の小川悠太さん、スバル信州長野テクニカルセンターの栗田駿さん、以上8名です。
クラブマンシリーズの予選は、2つの組に分けて行われました。予選1組では、#75手塚祐弥が7位、#64高橋正恭が20位、#12五賀貴男が24位。予選2組では#89池島実紅が17位、#373小日山典明が27位、#14鈴木祐子が28位、#601石井和明が29位、#507羽鳥明が30位となりました。その結果、決勝Aレースに手塚祐弥が13番グリッド、池島実紅が34番グリッド、高橋正恭が39番グリッド、五賀貴男が45番グリッドからのスタート。決勝Bレースで、小日山典明が10番グリッド、鈴木祐子が26番グリッド、石井和明が28番グリッド、羽鳥明が30番グリッドとなりました。
 決勝Bレースは、鈴木祐子が14位、石井和明が28位、羽鳥明が30位、小日山典明が40位となりました。
決勝Aレースでは、13番グリッドからスタートした手塚祐弥が少しずつ順位を上げ、10位でゴールしました。また34番グリッドからスタートした池島実紅はスタートを決めたもののレースペースに苦しみ最終的には33位に。高橋正恭は13ポジションアップして26位、最後尾からスタートした五賀貴男も16ポジションアップで29位となりました。

クラブマンシリーズで予選13位、決勝10位となった手塚祐弥のコメント
「スタートは良かったんですけど、エンジンオイルの選択を間違えてしまって、3周でエンジンパワーを失いましたね。それからタイヤに負担の大きいセッティングになってしまっていましたね。後期型になってギヤ比が低くなっているので、逆にトラクションがかからなくて大変でした。次の岡山の前にテストをしっかりやって、マシンを仕上げたいですね」
プロフェッショナルシリーズの予選、#87久保凜太郎と#88井口卓人はそれぞれ、20位と19位となりました。開幕戦ではポールポジションから1秒以上離されていましたが、そのタイム差は0.6~0.7秒にまで短縮したものの、他のドライバーたちのタイムアップが大きく、結果としてポジションは後退してしまいました。
決勝レース、久保凜太郎はスタートで14位までジャンプアップ。しかしブレーキトラブルが発生しペースダウン、徐々に順位を落して33位でフィニッシュとなった。井口卓人は少しずつ順位を上げていき、最終的に14位でチェッカーフラッグを受けました。

プロフェッショナルシリーズで予選19位、決勝14位となった井口卓人のコメント
「結構周りではガチャガチャと激しいレースをしていたんですが、とりあえず無傷で帰って来るというのが目標だったので、それは達成することができました。レースペースは悪くなかったと思いますが、それが唯一、次に向けてのいい兆しになると思います」
次戦、第4戦は岡山国際サーキットで7月1日(土)~2日(日)で開催されます。
2017.05.29 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第3大会 富士スピードウェイ(第3戦)・プレビュー
今シーズンの勢力図が判明するのか? 第3戦富士での戦いに注目
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceは、6月3日(土)~4日(日)、静岡県富士スピードウェイでシリーズ第3戦を迎えます。開幕戦ツインリンクもてぎ、第2戦オートポリスと、それぞれが事前の予想を裏切られる結果となりました。ビッグマイナーチェンジ後のE型が投入されたこともレースの行方を複雑にしていることは間違いありません。それだけにこの第3戦もまた、意外性のある、興味深いレース展開になる可能性が高いことでしょう。
富士スピードウェイは、多くのドライバーが走り、知り尽くされたコースです。そして、86/BRZにとってもホームコースといえる場所です。今シーズンのTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceも、今回の第3戦、9月の第6戦、そして最終戦となる12月のTOYOTA GAZOO Racing Festaと、3レースが開催される予定です。そういう意味でも富士スピードウェイでの速さが、チャンピオンシップを戦う上でも重要になります。

ここまで2レース、いい意味でも予想を裏切られたレース展開となりましたが、しかしテストに十分な時間を費やし、しっかりとセットアップできるはずの富士スピードウェイは、チームとドライバーの本当の実力を明らかにする可能性が高いのです。つまり今シーズンの勢力図が、このレースでハッキリするはずなのです。
第3戦にエントリーしたのは、クラブマンシリーズが90台、プロフェッショナルシリーズが35台の、計125台です。昨年は124台でしたから、わずかに増えたことになります。しかもクラブマンシリーズは90台で、これは富士スピードウェイのフルグリッド45台の、ちょうど2倍となります。予選下位で行われる決勝レースBも、フルグリッド45台でのスタートというわけです。

そのうちSUBARU BRZ勢は、クラブマンシリーズに8台、プロフェッショナルシリーズに2台の、計10台がエントリーします。 クラブマンシリーズは#12五賀貴男、#14鈴木祐子、#64高橋正恭、#75手塚祐弥、#89池島実紅、#373小日山典明、#507羽鳥明、#601石井和明の8名。このうち高橋正恭と羽鳥明がビッグマイナー前のモデル、それ以外の6台がビッグマイナー後のモデルとなります。
プロフェッショナルシリーズは、#87久保凜太郎と#88井口卓人の2名です。なかなかセットアップが進んで来なかったCG ROBOT RACINGの2人が、どのようにマシンを仕上げてきたか? 第2戦オートポリスでは井口卓人が予選3位を獲得したものの、レースペースが悪く順位を下げてしまいました。セットアップが決まれば、昨シーズン後半のような、速さを見せてくれることでしょう。
また注目のドライバーは、そのCG ROBOT RACINGから3台目のエントリーとなる池島実紅。20歳の若手女性ドライバーで、FIA-F4にも参戦するなど、将来性も期待されているドライバーです。クラブマンシリーズへの参戦で、どのような走りを見せてくれるのでしょうか?
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2017 第3戦は、静岡県富士スピードウェイで、予選が6月3日(土)、決勝レースが6月4日(日)に開催される予定です。
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