2017.06.12 - GRC 第3戦 トンプソンスピードウェイモータースポーツパーク
ダブルヘッダー1戦目は、2台揃って完走

トラック距離は0.895マイル(1.44km)、9ターン、路面が舗装64.6%、ダート35.4%という構成で、2つのストレートと急カーブを合わせて約0.1マイル(0.22㎞)削るジョーカーラップがターン7〜9の間に設定されました。ジャンプはダートテーブルトップでした。週末に向けてパトリック・サンデルは「今週はじめにいいシェイクダウンができて、サスペンションのトラブルを解決することができました。僕はダートが好きなので、トラックにたくさんのダートがあるこのコースは最高です。今週末をすごく楽しみにしています」と話していました。

2台のスバル車は共にヒート 1B に振り当てられました。サンデルはP2ポジション、アトキンソンはP3からスタート。両方もいいスタートを切りましたが、フォードの#00スティーブ・アーピンがターン1のバンクで大きな弧を描く好走で、ジャンプの前に2位に上がりました。アトキンソンは#00アーピンの後方、約4秒差で3位フィニッシュしました。一方サンデルはターボのトラブルが発生。前を走るマシンがまき散らした砂や小石がエンジンルームに入り、エンジンブローが起きてしまい、チームは緊急にエンジン交換する事を決定しました。ヒート1Bを終えたサンデルは「今日のフィーリングはとても良くて、予選2位からみんなと戦えるのが楽しかったです。スバルチームのみんなは努力してくれています。これからもがんばります」と振り返りました。アトキンソンは「ペースは悪くないです。このコースで、スタートはとても大事なので、次のレースではいいスタートを切ってターン1に入ることができれば、いいポジションにつけると思います」とコメントしました。

ヒート3Aではアトキンソンはフライングスタートを喫しましたが、1周目にトップグループに離されることなく走行。最終ラップでジョーカーラップを選択し#16エリクソンの前に出て3位でフィニッシュしました。

チームの努力のおかげでサンデルのマシンのエンジン交換は準決勝Bに間に合いました。サンデルのスタートはそれほど良くありませんでしたが、#2カボット・ビガムの前に出て4位に浮上しました。2周目にジョーカーラップを取り、ホンダの#24ミッチェル・デジョンとフォルクスワーゲンの#41スコット・スピードに続き3位に上がりましたが、ターボのトラブルで後退。原因はヒート1Bで受けたダメージでした。 決勝にアトキンソンは2列目から、そしてサンデルは最後列からのスタートになりました。フォルクスワーゲンの#41スピードは最初のコーナーでストールしたため決勝は赤旗中断。リスタートでアトキンソンは集団の中でアウト側に押し出され、トラックに戻る間に10秒ほどロスしてしまいました。最後列からスタートしたサンデルは6位に上がると、それから力強い走りで5位と4位を走っているライバルに迫りましたが、5位を奪取するチャンスに恵まれず6位でチェッカーを受けました。アトキンソンはスタート直後のタイムロスを取り戻し、サンデルに続いて7位でフィニッシュしました。

アトキンソンは「ペースが良かったので序盤のタイムロスを取り戻すことができ、数台のライバルをパスすることもできて良かったです。満足する結果ではありませんが、両方のスバルのマシンがレースを終えることできて良かったです。このスピードがあればもっといい結果が取れるはずなので、これからも頑張ります」とコメントしました。 バーモントスポーツカーチーム社長、ランス・スミスは「 今回の目標は5位以上でしたが、結果的にはそれを果たすことできませんでした。朝のトラブルでリズムが乱されました。 マシンは力強く走ってくれたので、明日の大会にはいい体制で挑めると思います。準決勝でアトキンソンのマシンは他車と接触しましたが、ボディーやサスペンションは無事でした。丈夫なマシンだと証明できました」と第3戦を振り返りました。