GRC

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RACE REPORT

2017.07.13 - GRC 第7戦 ルーカスオイルレースウェイパーク
決勝の前列スタートは予想外惜しい結果に
レッドブルグローバルラリークロス(GRC)の第7戦が7月8日(土)〜9日(日)に、インディアナ州にあるルーカスオイルレースウェイパークで開催されました。モータースポーツに関連する会社が実に1,400も集中している、世界的なモータースポーツの聖地であるインディアナポリスでGRCイベントが開催されるのは今回が初めてでした。アメリカ向けにインプレッサやレガシー、アウトバックを生産するスバルのアメリカ工場「スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ」はサーキットから1時間程の場所にあり、多くのスバルファンが観に来ることが予想されました。#18のパトリック・サンデルも「シーズンの後半に入って、このレースを楽しみしていました。スバルの工場は郊外にあり、たくさんのスバルファンが見に来るはずです!」と話していました。
最高温度が28°C、湿度87%と、レースウィークは蒸し暑いコンディションの中で行われました。GRCのサーキットのジョーカーラップはシーズンで一番短い距離になりました。前戦カナダラウンドで、#55クリス・アトキンソンのマシンはアクシデントのために大きなダメージを負いましたが、スバルラリーチームUSA(SRTUSA)のスタッフはハードワークの末にレースウィークに間に合わせることに成功しました。アトキンソンは、「マシンを修復するために努力してくれたチームにとても感謝しています。マシンも、さらに速くなった気がします」とチームへの感謝を述べていました。

サーキットはルーカスオイルレースウェイの固定トラックの一部を使い、 6ターン、0.767マイル(1.23km)、ターマック(舗装)69.2% /ダート30.8%となりました。ジョーカーラップはターン1の前に設置され、通常コースに比べて0.589マイル(0.95km)短くなります。ジャンプはダートテーブルトップ式で、フィニッシュラインまではハイスピードセクションがありました。
プラクティス序盤、アトキンソンとサンデルはトップタイムとセカンドタイムをキープしていましたが、コースコンディションが良くなるとライバルのフォルクスワーゲン勢がスピードアップ。トップタイムを更新し、スバルの2台は一時3位と4位に後退しました。しかし、フォルクスワーゲン勢とのギャップは僅差で、アトキンソンはもう一度コースインすると、自己ベストタイムを更新して2位につけました。アトキンソンは「クルマはかなりいいフィーリングでした。前にいるのは#41スコット・スピード(フォルクスワーゲン)だけです。この速さを予選に持ち込みたいですね」とコメント。サンデルは「いくつかのセッティングを試して、いい感触でした。マシンのグリップはとてもいいです」と語りました。

予選でサンデルは7位、アトキンソンは3位のタイムを記録しました。サンデルは「序盤のタイムでヒートに向けたいいポジションを手に入れたので、途中で走行を切り上げました。悪くない予選になったと思います」と予選での走りを振り返りました。アトキンソンは「プラクティスで2位、予選で3位。あとはこれをレースにいい結果を変えるだけですね。クルマのパフォーマンスにはとても満足しています」と語りました。
ヒート1Aではサンデルはいいスタートを切りましたが、1コーナーで#2カボット・ビガム(フォード)に抜かれ4位に後退。最初のヘアピンはとても滑りやすい状態でサンデルはスピンしたものの、すばやく立て直して翌周にはライバルたちの後ろに追いつきました。3周目にサンデルはジョーカーを選択。そしてトップで走っていた#00スティーブ・アーピン(フォード)がストップ・アンド・ゴーペナルティーを下され、サンデルが4位から3位に浮上してヒートを終えました。サンデルは「次のヒートのグリッドポジションを考慮して、今回は1位か3位でフィニッシュしようという戦略をたてていましたから、いい結果だと思います。ヒート2にはポールからスタートになります」とポジティブな様子を見せました。

ヒート1Bの序盤でアトキンソンは5位に後退しましたが、他車がジョーカーラップを選択したことで4位に浮上しました。しかし、その後#34タナー・ファウスト(フォルクスワーゲン)がジョーカーの出口でスピン。アトキンソンは目の前でのスピンで道をふさがれてしまいました。この影響もあってアトキンソンは5位でフィニッシュしましたが、ヒート後に#34ファウストにはペナルティがおりたためにアトキンソンは4位に繰り上がりました。アトキンソンは「事前のミーティングで、もし勝てなかったら4位でフィニッシュしようという戦略でした。その4位でフィニッシュできたので、いい戦いになったと思います」と話しました。
ヒート2Aで、サンデルはいいスタートを切ってフ#34ファウストの前に出ました。その後、#34ファウストがサンデルをアウトに押し出す形で順位を取り戻しましたが、ジョーカーラップを選択した際に違反があったことでペナルティを受け、最終的にアトキンソンが1位、サンデルが2位になりました。アトキンソンは、「1位を獲れてうれしいです。チームにとって、2台で1位と2位を獲れたのは非常にいい結果だと思います」と喜びを語りました。

ヒート3Bで、サンデルとアトキンソンはそれぞれマシンアクシデントに見舞われました。「いいスタートを切れたのですが、1コーナーでリヤがスライドしてしまい、アウト側とイン側に他のマシンが並びかけてきました。その時に接触があってタイヤにダメージを負い、大事をとってそこでレースを終えることにしました。」というアトキンソンは4位。サンデルも好スタートを切りましたが、インプットシャフトが壊れリタイアとなりました。
準決勝1でアトキンソンは2位になりましたが、サンデルのマシンにはドライブシャフトのトラブルが起きてしまいました。サンデルは「いいスタートが切れて、#41スピードの真後ろにつけていました。彼が1コーナーでペースダウンしたのにつられてしまい、インフィールドでは4台が横並びの状態でしたね。次の周にドライブシャフトが壊れてしまいました」とマシンの状況を説明。アトキンソンは「序盤に#41スピードに近づきましたが、結局捕まえることできませんでした。しかし1位から1.7秒の差だけですから悪くないです。マシンの調子はいいし、決勝の前列のスタートポジションを手に入れました」と前向きに語りました。

決勝は、アトキンソンが8位、サンデルが7位となりました。「難しい決勝でした」とサンデル。「クラッシュが多く、僕も結構ダメージを受けました。1周目は大変でしたね。その後はいいタイムが出てライバルたちにも追いつきましたが、抜けませんでした。ペースは良かったので、7位は思っていたような結果ではありません。でもラリークロスはこういうもの。次のレースも頑張ります」と話しました。アトキンソンは「前列でのスタートを表彰台に変えることができず悔しいです。決勝直前に少しトラブルがあり、ちゃんとスタートラインで飛び出せませんでした。そのトラブルが解消されるとマシンの調子も上がって、ポジションアップはできたのですが……。ヒート2Aの勝利や準決勝のペースからすれば、決勝では3位ぐらいは獲れたと思うので、悔しいです。それでも完走できて、ポイントが獲れたことは良かったです」と決勝を振り返りました。

RACE RESULT

2017.07.09 - INDIANAPOLIS, IN
GRC 第7戦 ルーカスオイルレースウェイパーク
POS No. TEAM DRIVER LAPS DIFF TOTALTIME BEST LAP
1 41 Volkswagen Andretti Rallycross Scott Speed 10 7:42.478 45.835
2 34 Volkswagen Andretti Rallycross Tanner Foust 10 2.656 7:45.134 45.573
3 00 Loenbro Motorsports Steve Arpin 10 4.473 7:46.951 45.461
4 16 Honda Red Bull OMSE Oliver Eriksson 10 8.288 7:50.766 46.321
5 14 Rahal Letterman Lanigan Racing Austin Dyne 10 13.042 7:55.520 46.212
6 93 Honda Red Bull OMSE Sebastian Eriksson 10 15.556 7:58.034 46.456
7 18 Subaru Rally Team USA Patrik Sandell 10 16.252 7:58.730 46.485
8 55 Subaru Rally Team USA Chris Atkinson 10 20.46 8:02.938 46.000
9 2 Bryan Herta Rallysport Cabot Bigham 10 33.81 8:16.288 46.183
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